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アメリカンジンセング
ハーブティーと期待される効果効能紹介

ストレス対策や疲労回復効果が期待される、高麗人参の近縁種

アメリカンジンセングは高麗人参(朝鮮人参)と同じウコギ科トチバニンジン属の植物で、アダプトゲンと呼ばれるハーブの一つ。ストレス抵抗力を高めることで心身のバランスを整える働きがあると考えられており、主にストレス対策や疲労回復などに取り入れてられています。またサポニン配糖体の一種であるジンノセサイド(ギンセノシド)を含むことから、認知症予防や糖尿病予防などの面でも効果が期待されています。

 

アメリカンジンセングについて

植物紹介:アメリカンジンセング

アメリカジンセングは名前の通りアメリカ大陸、より厳密に言うとアメリカ合衆国北東部からカナダ南部にかけての北米エリアが原産の植物。和名ではアメリカニンジンとも呼ばれますが、野菜として一般的なニンジンと同じセリ科ではなくウコギ科に分類される植物です。朝鮮人参もしくは高麗人参と呼ばれる“オタネニンジン”の近縁種で、シベリアジンセン(エゾウコギ)とも同科になります。ちなみにアメリカジンセングや高麗人参などが属すトチバニンジン属の学名“Panax”は、ギリシャ語で万能薬を意味する言葉に由来していると言われています。

記録上は1716年にフランジン宣教師がカナダで発見したことが初とされていますが、これは偶々見つけたのではなくネイティブアメリカンに人参のデッサンを見せて教えてもらったのだとか。このことからも分かるように、原産地であるアメリカでは古くからネイティブアメリカン達が強壮用としてや風邪・咳などの治療に利用していたと伝えられています。一説では皮膚炎症の治療や媚薬に使っていたとも言われています。
1716年の発見からアメリカジンセングが中国に出荷され、朝鮮人参と似た作用をもち安価な生薬として人気を得ます。ネイティブアメリカンは外貨獲得手段として挙って毛皮と共にアメリカジンセングを提供したとも言われており、自生地が都市化したことと合わせて19世紀頃には野生のアメリカジンセングは枯渇してしまったそうです。

天然物の確保が困難になったことで、現在は中国やアメリカで栽培が行われています。ところで中国では高麗人参と近い存在として評価されているアメリカジンセングですが、日本漢方ではほとんど利用されていません。これはほ日本漢方のベースがアメリカジンセング発見以前の古い中国薬学であるためなのだとか。そのため日本での生薬としての呼び方は花旗参・西洋人参・広東人参など様々にありハッキリとは定まっていないそうです。私達が普段野菜として食べているセリ科のニンジン(carrot)も西洋人参と呼ばれますから、紛らわしいですね。

基本データ

通称
アメリカンジンセング(American ginseng)
別名
アメリカニンジン(亜米利加人参)、西洋人参、広東人参、花旗参(カキジン)
学名
Panax quinquefolius
科名/種類
ウコギ科トチバニンジン属/多年草
花言葉
 -
誕生花
 -
使用部位
根、根茎
代表成分
サポニン(ジンセノシド/ギンセノシド)、アセチレン化合物、精油、多糖類
代表効果
アダプトゲン、鎮静、強壮、抗酸化、免疫力向上、殺菌、解熱、血糖値調節
こんな時に
ストレス抵抗力アップ、イライ、興奮、精神的不調、疲労、アンチエイジング、動脈硬化予防、風邪・インフルエンザ予防、のぼせ・ほてり、夏バテ、糖尿病予防
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ
ハーブティーの味
少し土臭いような人参の香り、味は甘苦い
カフェインの有無
ノンカフェイン

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アメリカンジンセングの栄養・成分・期待できる効果

アメリカンジンセングティー

日々の健康維持に

ストレス対策に

アメリカジンセングは「アダプトゲン」と呼ばれるハーブの一つに数えられています。アダプトゲンと言うのは体に悪影響を与える様々な事象に対しての抵抗性を高める働きとされており、大まかにはストレス抵抗力を高めることで心身のバランスを整える働きのこと。高麗人参やアメリカ人参(アメリカンジンセング)などはアダプトゲンの体表的な存在なのだとか。

基本的には似た働きを持つとされる高麗人参とアメリカジンセングですが、高麗人参が微温性で興奮系寄りの“陽の人参”、アメリカジンセングは微涼性で鎮静寄りの“陰の人参”とも称されています。この性質からアメリカジンセングはより人間関係やデスクワークなどによって生じる精神的ストレスの軽減に適しているとも言われています。イライラや興奮を鎮静することで集中力アップにも良いという説もあります。


滋養強壮・疲労回復に

アメリカジンセングや高麗人参のアダプトゲン効果はサポニン配糖体の一種であるジンノセサイド(ギンセノシド)によるところが大きいと考えられています。ジンノセサイドは自律神経のバランスを整える・低血圧を改善するなどの働きも期待されており、体調を整えて活力を高めることに繋がると考えられています。高麗人参は滋養強壮や疲労回復に良い生薬として古くから重宝されていたのもこうした働きが大きいのだとか。

アメリカジンセングもジンノセサイドを含むハーブのため、同様の効果が期待されています。また上でも触れたとおりアメリカジンセングは鎮静・冷却の方向に向いているとされるため、特に体力・体温が高い方に向いていると言われています。即効性は高麗人参に劣りますが、適度に冷却しながらバランスよく補強してくれる働きが期待されています。このためアメリカジンセングの方が継続利用に適しているという見解もあるそうです。


抗酸化・アンチエイジングに

アダプトゲンと呼ばれるハーブの特徴として、どれも抗酸化作用を持つ物質を含んでいることが挙げられています。アメリカジンセングで言うとサポニン(ジンノセサイド)が代表格で、期待されている様々な働きの中には活性酸素の働きを抑制するというものもあります。このため活性酸素による身体の錆び付きを抑えるアンチエイジング効果が期待できますし、過酸化脂質の生成を防ぐことでスムーズな血流の保持・動脈硬化予防にも役立つと考えられています。


免疫力向上・風邪予防に

アメリカジンセングに含まれているジンノセサイドなどのサポニン類には殺菌・抗菌作用があります。、また免疫機能を司るナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあるという報告もなされているため、殺菌作用と免疫力を高める働き両方から感染症予防に有効とされています。

加えてサポニンの中には気管の分泌液の生成を促し、鎮咳去痰薬のような形で働くものもあります。アメリカジンセングのサポニン類については明確なことが分かっていませんが、かつてネイティブアメリカンが風邪や喘息の治療に利用していたこと・似た成分組成の高麗人参に風邪やインフルエンザなどの感染症予防効果が報告されていることから、風邪予防や呼吸器系の症状軽減にも有効である可能性が高いと考えられています。


そのほか期待される作用

解熱・夏バテ対策に

アメリカジンセングは解熱効果があるとも言われています。サポニン系物質の働きと合わせて悪寒・発熱時のケアにも取り入れられることがあるようですし、夏バテやのぼせ・喉の渇きなどがある方に適しているという見解もあるそう。そのほか熱を冷ます性質から、激しい運動をする方・更年期障害などで“ほてり”がある方に適しているとも言われています。


糖尿病予防

ハッキリとしたことはまだ分かっていないようですが、近年ジンセノサイドはインスリン用作用が期待できるのではないかと注目されています。2型糖尿病マウスにアメリカジンセング抽出物を投与した実験では、体重減少および血糖値低下が見られたことも報告されています。またインスリン様作用以外にもサポニン類には脂肪吸収抑制・悪玉コレステロール低下・抗酸化などの働きがあることもあり、糖尿病や糖尿病合併症の予防に効果が期待されています。


脳機能アップ・認知症予防

高麗人参やアメリカジンセングに含まれているサポニン配糖体の一種ジンノセサイド(ギンセノシド)には、脳内の受容体を刺激することで脳機能を活発化させ、加齢に伴って起こる認知機能の低下を予防する効果が期待されています。アメリカジンセングには学習能力を向上させるジンセノサイドが高麗人参よりも多く含まれている、という説もあり脳機能向上や認知症予防により高い効果が期待されています。

アメリカンジンセングの注意事項

  • 妊娠中・授乳中の方は使用を避けましょう。
  • 医薬品を服用中の方、肝機能・腎機能障害のある方は自己判断での使用を控えましょう。
  • 血糖値に影響を与える可能性がありますので、糖尿病の方は医師と相談のうえで利用して下さい。

ハーブティー

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