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ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

チェストベリー/チェストツリー
ハーブティと期待される効果効能紹介

PMSサプリの定番成分、月経トラブルや更年期にも

チェストベリーはホルモンバランスを整えることで女性の不調や情緒不安定さを改善するハーブとして親しまれています。生理前のイライラや落ち込み、胸の張り、むくみなどPMS症状に対してドイツでは医薬品として認められているほど。更年期障害や生理不順・生理痛改善の他、バストアップにも注目されています。

 

チェストベリーについて

植物紹介:チェストベリー/チェストツリー

チェストベリーは南ヨーロッパ~中央アジア原産のシソ科の植物の果実部分を指します。しかしハーブティーなどで「チェストツリー」と呼ばれていても、大抵果実のみ利用したものが多く存在しています。当ページではチェストツリー=チェストベリーとして紹介させていただきます。ちなみに属名からビテックスと呼ばれることもあります。

チェストベリーは紀元前から薬用利用が行われていた歴史のあるハーブです。紀元前450年頃にはヒポクラテスが脾臓の治療に使用したと言われ、西暦50年頃にはディオスコルディスが子宮の炎症にビテックス(チェストベリー)の効果を述べています。1200年頃には精神病や癇癪に有効なハーブとしてペルシャで用いられるようになり、ルネッサンス期になると貞操維持に役立つ性欲減退ハーブ・子宮炎症の治療・通経薬としても知られるようになります。

チェストベリーのChasteは清純・貞節・処女などを表し、古代アテネの婦人が貞操を守るために寝台に置いていたことが由来とされています。monk’s pepper=修道士の胡椒という呼び名もあり、修道士が性欲を抑えるために香辛料として利用されていたことが由来ですが、一般にもチェストベリーは胡椒の代用品として使用されていた歴史があります。種子名の「Agnus-castus」もギリシア語のhagnosとラテン語のcastusを合わせたもので、どちらの言葉にも「清純・純粋」などの意味があります。

チェストツリーはドイツではPMS(月経前症候群)に伴う頭痛・イライラなどの不快感に対して治療薬として認可されています。日本でも女性のリズムや月経トラブル対策の健康食品やハーブティーとして知名度・注目度が高まっており、近年は美肌やバストアップなど美容系の商品にも配合され多くの女性に親しまれています。

基本データ

通称
チェストベリー(Chasteberry)
別名
チェストツリー、西洋人参木(セイヨウニンジンボク)、イタリアニンジンボク、 モンクスペパー(monk’s pepper) 、モンクスベリー(Monk’s Berry)、バイテックス
学名
Vitex agnus-castus
科名/種類
シソ科ハマゴウ属/落葉低木
花言葉
純情、思慕、才能
誕生花
7月18日・22日
使用部位
果実部
代表成分
フラボノイド類(カスチシン、イソビテキシンなど)、イリドイド配糖体(アウクビン、アグヌシドなど)、アルカロイド、精油
代表効果
女性ホルモン調整、催乳、性欲抑制、鎮静、鎮痙、鎮痛、収斂、利尿、健胃、駆風
こんな時に
更年期障害、生理痛(月経困難症)、月経前症候群(PMS)、イライラ、抑うつ、不安、神経過敏、むくみ、腹部膨満、バストアップ
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ、料理用スパイス
ハーブティーの味
ややスパイシーな木の香り、苦味と甘みがありクセが強め
カフェインの有無
ノンカフェイン

チェストべリーの栄養・成分・期待できる効果

チェストベリーティー(チェストツリー茶)

女性特有の不調に

チェストベリーに含まれる脂肪酸・イリドイド配糖体・フラボノイド・アルカロイドなどが複合してホルモン中枢である脳下垂体に直接作用し、プロゲステロンの合成を促進することでエストロゲンとの分泌バランスをとる(ホルモンバランスを整える)働きがあるとされています。

チェストベリーは即効性があるものではなく、ホルモンバランス改善などの効果が見られ始めるのは使用開始からおよそ2ヶ月程度と考えられています。期間については個人差がありますが3ヶ月~半年程度続けてみると良いでしょう。

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PMS(月経前症候群)の緩和に

チェストベリーは20世紀以降、科学的な実験や研究が行われ続けています。ハッキリとした根拠は解明されていないものの、PMS(月経前症候群)の諸症状に対して一定の効果が見られることが報告され、ドイツでは医薬品としても認可されているハーブです。

ホルモンバランスを整える事から、生理前のホルモンバランスの乱れによる自律神経失調による不調(イライラや抑うつ、めまい、不眠、腹部膨満感、体液鬱滞、便秘、頭痛など)、乳房の張り、むくみ、ニキビなど様々なPMSに伴う症状の緩和にも有効と考えられています。子宮強壮やホルモンバランス調整に利用されるアンジェリカとのブレンドもおすすめです。


更年期障害の症状に

PMS(月経前症候群)と同様、チェストベリーのホルモンバランスを整える働きは更年期障害の症状改善にも有効と考えられています。臨床実験の結果としても更年期障害の軽減・顔面紅潮(ホットフラッシュ)・睡眠障害などに対しての有効性が報告されています。

エストロゲン様作用があり更年期障害や骨粗鬆症予防に有効とされるレッドクローバーや、精神安定に役立つセントジョーンズワートなど、気になる症状に合わせてブレンドにして飲んでも良いでしょう。


生理不順・月経過多に

中世から通経薬(月経を促進させる薬)としてチェストベリーは利用されてきた歴史を持ちます。現在もホルモンバランスの調整作用や子宮の強壮作用から、正常の排卵や月経を促すとして生理不順の改善に用いられています。また経口避妊薬の使用を中止した場合のホルモンバランスの乱れ緩和や、自然な排卵の回復にも利用されています。

ホルモンバランスを整えることで黄体の機能不全による月経過多の改善にも有効とされていますし、チェストベリーを飲み続けることで生理痛が緩和されたという方も多いく、女性特有の不調全般の改善に役立つ「女性のためのハーブ」として支持されています。


母乳分泌について

催乳薬としても用いられていたチェストベリーは母乳の出を促すハーブしても知られています。チェストベリーは催乳ホルモン(母乳の分泌を促すホルモン)のプロラクチンへ働きかけがあると言われています。

しかしプロラクチン分泌を増やす働きがある・プロラクチン分泌を抑制する両説があり、ホルモンバランスへの影響もあることから、チェストベリー配合のサプリメントも授乳中の使用を禁忌としているものが多く、授乳中に自己判断でチェストベリーを摂取することは避けたほうが無難です。


そのほか期待される作用

むくみ解消に

ホルモンバランスを整えることでPMSに伴う水分貯留(むくみ)改善に有効とされているチェストベリーですが、利尿作用も持ち合わせているため生理前以外にもむくみの緩和効果が期待出来ます。


精神安定に

チェストベリーはホルモンバランスを整えることから、ホルモンバランスの乱れから起こるイライラ・神経過敏・抑うつ(子持ちの落ち込み)などの緩和に有効とされています。

1200年頃に精神病やヒステリーなどのハーブとして用いられるようになってから、現在でもエジプトなど一部地域でチェストベリーのハーブはヒステリーに対する鎮静剤として販売されているようです。そのためホルモンバランス系の精神的不調(PMSや更年期)以外にも効果が期待されています。


バストアップ・薄毛対策

胸の乳腺を発達させるプロゲステロンを増加させたり、ホルモンバランスを整える働きによって女性ホルモンの働きを増やすなどの理由から、近年バストアップサプリメントなどによく配合されています。またチェストベリーは男性ホルモンのテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換するのを抑制する働きが期待されており、薄毛予防・育毛にも取り入れられています。

チェストベリーの注意事項

  • 妊娠中・授乳中・18才未満の方は利用を避けましょう。
  • 経口避妊薬の効果を低下させる場合があります。
  • 婦人科系疾患・炎症(乳癌、子宮癌など)がある方、ホルモン補充療法を受けている方は医師に相談してください。

ハーブティー

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投稿日:2015年11月25日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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