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ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

クミンシード

消化器系の不調改善や強壮効果で元気を復活

カレーの元として知られるクミンは胃腸機能に対する優れた働きを持つハーブとして用いられています。食欲不振・消化不良やガスによるお腹のハリに有効なほか、消化機能を高めることによる強壮効果や精神面への働きかけにも効果が期待出来ます。近年はダイエットスパイスとしても注目されています。

画像:クミン(Cumin)

 

クミンについて

基本データ

通称
クミン(Cumin)
学名
Cuminum cyminum
別名
クミン・シード、馬芹(ウマゼリ/バキン)、孜然芹(コウゼンキン)、jeera(ジーラ)
花言葉
憂鬱をはらう
誕生花
12月9日
科名/種類
セリ科クミン属/一年草もしくは二年草
使用部位
果実(一般的に種子と呼ばれる部分)
代表効果
強壮、興奮、駆風、消化促進、鎮痛、鎮痙、抗酸化、抗菌、殺虫
こんな時に
神経衰弱、神経疲労、食欲不振、消化不良、腸内ガス(腹部膨満感)、夏バテ、下痢、腹痛、偏頭痛、生理痛、アンチエイジング
おすすめ利用法
ハーブティー、料理用ハーブ(香辛料)、精油
ハーブティーの味
カレーを思い出す香り、味は軽い刺激と苦味がある

植物紹介:クミン

カレーなどのインド料理に使われるイメージの強いクミンですが、エスニック料理やスペイン料理、メキシコのチリパウダーなど世界広範囲で利用されているスパイス。パンやチーズを始めケーキなどにも利用されています。インド伝統医学アーユルヴェーダやヨーロッパでは刺激剤や健胃・駆風に役立つハーブとしても利用されています。

クミンの原産は地中海沿岸東部とされるセリ科植物で、全体の外見は同じくセリ科のニンジンに似ています。クミンは人との関わりが古く、最も古くから栽培されているスパイスの1つとも言われています。古代エジプトで記された「エーベルス・パピルス」にも記述があることから紀元前1550年頃、古ければ紀元前3000年以上前からクミンの薬効は知られていたと考えられています。アニスシナモン同様にミイラ作りにも利用されていたようです。

また古代ギリシアやローマでは食即増進剤などの薬用利用のほか、美容目的、風味付け香辛料、お墓への供物など様々な利用がなされていたと考えられています。新約聖書の時代にはパリサイ人はクミンで十分の一税を収めていた、中世イギリスで通貨の代わりに利用されたなどの話もあり、貴重で人気の高いスパイスであったことがうかがえますが、キャラウェイが輸入が活発になるとクミン人気は沈静化していったと言われています。

同じセリ科のキャラウェイシードとクミンシードは外見がよく似ているため混同されやすいスパイスですが、クミンの香り=カレーの匂いと言われるエスニックな芳香で、甘くほろ苦いキャラウェイとは別物です。ちなみにスパイス(香辛料)としてホールのクミンを使う場合、最初に油でクミンを炒めることでより香りを引き出すことができます。

クミンの栄養・成分・期待できる効果

クミンシードティー

胃腸の調子を整える

クミンは古代エジプト、中世ヨーロッパ、インド伝統医学(アーユルヴェーダ)など長い間、広範囲において食欲増進や消化促進をはじめとして消化器系トラブル全般の改善に用いられてきたスパイスです。

食欲を高める

クミンシードは食欲増進効果があるとされる精油成分(芳香成分)のリモネンやクミンアルデヒド(クミナール)などを含んでおり、消化器官を刺激することで食欲を高めると考えられています。ちなみに古代ギリシアでクミンは「食欲のシンボル」とされていたようです。

カレーには食欲増進効果があると言われますが、この働きもクミンの香りによるところが大きいと考えられています。夏バテ・疲労・ストレスなどで食欲が出ないときはクミンティーを食前にゆっくりと飲むようにしてみると良いでしょう。

消化促進・お腹のハリに

クミンシードは消化不良や腹部膨満感の解消に有効とされています。食べ過ぎによる胃もたれや下痢などにもよく利用されていますが、特にお腹のガス抜き用として高い効果が期待出来ます。また腸の蠕動運動を正常化させるとする説もあるため、便秘の解消にも効果が期待できるでしょう。

胃腸の調子が悪いときや、お腹がガスで張って苦しい時にはアニス、スターアニス、コリアンダーなどとブレンドすると良いでしょう。腸内ガス排泄には特にアニスとのブレンドがオススメです。

デトックス・強壮に

消化器官を活発化させることで老廃物や腸内ガス排出に有効とされているクミンシード。加えてカリウムも多く含み利尿効果も期待出来ることから、体内の老廃物・有害物質の排泄を促進しデトックスにも有効と考えられています。

クミンシードには代謝に関わるビタミンB群やミネラルも含まれていますし、体内を綺麗に保ち消化吸収能力を高めることで、栄養の吸収・利用率が向上することから代謝促進や免疫力向上などにも役立つと考えられています。
またリモネンやガンマ・テルピネンなどの精油成分からも免疫力向上効果が期待出来ます。これらの働きから、クミンは身体の強壮にも役立つとされています。

心体の調子を整える

精神安定・心の強壮に

クミンシードはリラックス効果があるとされるリモネンのほか、鎮静作用があるクミンアルデヒド、強壮作用のあるガンマ・テルピネンなど様々な香り成分を含んでいます。これら精油成分の働きにより気持ちを落ち着けてリラックスさせる、神経・心の衰弱や疲労を回復するなどの働きが期待されています。

そのほかにも刺激(興奮)作用があるとされており、無気力・疲れきった状態から前向きな状態への切り替えをサポートするとも言われています。クミンの花言葉もまた「憂鬱をはらう」、気分が落ち込みがちなときにも試してみると良いでしょう。同様に刺激作用があるシナモンとのブレンドもおすすめです。

抗酸化(老化防止)

クミンシードに含まれているクミンアルデヒドやリモネンには抗酸化作用があります。またどの程度ハーブティーに抽出されるかはさておき、クミンシード自体はビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用のあるビタミンも含んでいますから、活性酸素の発生・酸化ダメージによる老化予防や動脈硬化・心筋梗塞などの予防に有効と考えられています。

痛みの緩和に

クミンアルデヒドには鎮痛・抗炎症作用があるとされ、頭痛や偏頭痛、筋肉痛、関節痛、生理痛など様々な痛みの緩和に役立つとされています。消化器系への働きかけと合わせて胃痛や腹痛の緩和にも高い効果が期待できます。

偏頭痛にはフィーバーフュー、お腹の痛みにはカモミール、生理痛にはサフラワーなど症状に合わせて他のハーブと組み合わせてオリジナルのハーブティーを作ると良いでしょう。

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そのほか期待される作用

ダイエットに

近年イランの医療大学研究チームで行われた実験では肥満女性を毎日小さじ1杯のクミンをヨーグルトと摂取するグループ・ヨーグルトのみを摂取するグループの2つに分け、全対象者が摂取カロリーを500kcal抑えた食指を行いつつけ3ヶ月間の経過を記録したもの。クミン摂取クループは未摂取グループに比べ平均1.4kg余分に体重減少が見られ、体脂肪に至ってはクミン摂取グループ平均14.64%:クミン未摂取グループ平均4.91%と3倍近い差が生じたと報告されました。

この結果からクミンはダイエットに役立つ香辛料としても注目を浴びるようになりました。減量に役立つ理由としてはクミンには豊富に含まれる植物ステロールがコレステロールなどの吸収を阻害したこと・体内の循環を円滑にしてデトックス効果があること・一時的な代謝向上効果があることなどが考えられています。

※上記実験はスパイス(香辛料)としてクミンを摂取したもので、ハーブティーとして飲用した場合にどの程度の効果が期待できるかは定かではありません。

アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

精油の経口摂取(飲用など)は出来ません。
クミンシードオイル(精油)は強い光毒性があることから、スキンケアやトリートメントなど皮膚への塗布などは一般的に行われません。

クミン精油の心身への効果

心への作用

クミンシードの香りは強壮作用に優れ、神経疲労・神経衰弱・無気力・倦怠感などの改善に有効とされています。高揚作用も持ち合わせているため気分を高めたり前向きになりたい時にも適していますし、リラックス効果も期待できると言われています。ストレスや疲れで参ったり滅入っている時に適しています。

また男女ともに有効な催淫作用によって気分や生殖機能を高めるとも言われています。精油の香り自体もスパイスとしてのクミンのようなカレーっぽい香りではなく、甘さとスパイシーさのあるエキゾチックな香りですので雰囲気作りにも良いでしょう。

体への作用

スパイス系のほとんどの精油同様に、クミンシードも消化器系への働きかけに高い効果が期待出来るとされています。消化促進作用と駆風作用がありお腹のハリや腸内ガス、消化不良、下痢の改善などに役立ちますし、食欲増進にも効果が期待できるため夏バテの緩和などにも良いでしょう。

そのほかに鎮痛・抗痙攣作用から頭痛・偏頭痛や筋肉痛・関節痛などの痛みの緩和、月経促進作用と合わせて生理痛や月経不順に、抗菌作用や免疫力向上効果が期待出来ることから風邪予防など幅広く用いられています。

肌への利用について

クミンオイルもしくはクミンエキスは化粧品原料として利用されていますが、主な目的は香料として。肌の潤いを維持する・乾燥肌のケアに有効と言われていますが、ハーブティーなど薄めたものであっても皮膚への利用はあまりオススメできません。保湿目的であればラベンダーやカモミール、精油ならサンダルウッドやフランキンセンスなどを使ったほうが無難です。

クミンの注意事項

    ティー・香辛料は、適正に使用する場合は問題ないとされています。

  • 精油は妊娠中・授乳中の使用を避け、少量ずつ利用しましょう。

ハーブティー

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投稿日:2016年1月15日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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