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エルダーフラワー

心身のストレスを緩和して体機能を高める「万能の薬箱」

世界最古のハーブとも言われるエルダーフラワー。インフルエンザの特効薬とも呼ばれるように風邪やインフルエンザ、呼吸器系の不調に対しての働きが有名ですが、体を温める・体内の循環を向上させ老廃物の排泄促進・抗ストレス・花粉症などの症状緩和など「万能の薬箱」という異名に相応しい様々な働きがあります。

画像:エルダーフラワー(ニワトコ)

 

エルダーフラワーについて

基本データ

通称
エルダーフラワー(Elder flower)
学名
Sambucus nigra
別名
西洋接骨木(セイヨウニワトコ)、接骨木(セッコツボク)、Pipe Tree(パイプ ツリー)
花言葉
心を癒す、心痛の慰め、天真爛漫
誕生花
7月25日
科名/種類
レンプクソウ科ニワトコ属/落葉低木
使用部位

※果実を含める場合も有
代表効果
抗アレルギー、抗酸化、抗ストレス、抗炎症、抗菌、発汗促進、保温、鬱滞除去(循環刺激)、利尿、解熱、免疫賦活、鎮静
こんな時に
風邪やインフルエンザ予防、発熱性疾患、ストレス症状、心身の緊張、副鼻腔炎、花粉症などアレルギー症状、冷え性、むくみ、安眠
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、浸出油、湿布、スチーム吸引、手作り化粧品、料理用ハーブ
ハーブティーの味
マスカットのような香り、味もほのかに甘い

植物紹介:エルダーフラワー

ニワトコ属のエルダー(西洋ニワトコ)の木に咲く花であるエルダーフラワーは人類が最初に発見したハーブとも言われる世界最古のハーブで、石器時代から食されてきたと考えられており、古代エジプト時代から薬用として利用されていたと考えられています。またアメリカ先住民も活用していました。

エルダーフワラーはヨーロッパ伝統医療において毒消し・鎮静・感染症ケアから歯痛の緩和まで様々な効能があるとされ「万能の薬箱」と呼ばれていました。花以外の葉・樹皮・根などにも全てに薬用成分を含んでおり、かつては傷や火傷に対する外用薬としても利用されていたようです。また幹や枝が打撲・骨折・打身などの湿布に利用されたことが「接骨木」の由来と言われています。
発汗作用や利尿作用に優れており、毒素や熱を出す働きに優れていることから近年欧米では「インフルエンザの特効薬」とも呼ばれています。日本でエルダーフラワーは風邪やインフルエンザの治癒促進よりも花粉症予防のお茶としての利用が多いです。

ハーブとしてだけではなく「魔除けの木」と信じられ家庭の庭にもよく植えられていたようです。キリスト教においてはイエス・キリストを処刑した十字架の木やユダが首を吊った木とも言われていますし、西洋の童話にもよく登場します。エルダーフラワーは白く可憐な花が咲くことから「妖精が住む木」とも言われています。現代でもハリーポッターで登場する強力な杖「エルダ―ワンド」など、西洋文化では文化面でも馴染み深い存在と言えるでしょう。

エルダーフラワーの栄養・成分・期待できる効果

エルダーフラワーティー

体の調子を整える

冷え・むくみ対策に

エルダーフラワーは発汗・利尿作用に優れたハーブであることが古くから知られていました。はっきりとは分かっていないものの、フラボノイド(ケルセチンなど)やクロロゲン酸などの成分の働きによるものと考えられています。加えて腎臓の働きを強化する作用もありますので、毒素の排出促進(デトックス)にも役立ってくれます。

またルチンなど血液サラサラ・血流サポート効果のある成分も含んでいますし、むくみ解消やデトックス効果による冷え性改善効果も期待出来ます。保温効果もあると言われていますから、体を温めたい方にも適していると言えるでしょう。
むくみ解消やデトックスならばエキナセアダンデライオン、冷え性が気になるならカモミールサフラワーなどとブレンドして飲むのもオススメです。

老化防止・血糖値の低下に

エルダーフラワーはルチンやケルセチンなどのフラボノイド、ビタミンAやビタミンCなどのビタミン類と含みます。これら抗酸化物質の複合効果により活性酸素除去に高い効果が期待でき、体内や外見のアンチエイジングに役立ちます。またインシュリンと似た働きを持つと考えられ、血糖値低下にも効果が期待されています。

ジャムやシロップなどに利用される完熟した実「エルダーベリー」も同様に、高いアンチエイジング効果や生活習慣病予防効果が期待され、スーパーフルーツの1つに数えられています。

リラックス・安眠

マスカットのようなと称されることの多い甘い香りを持つエルダーフラワーティーの香りは、神経の緊張を和らげるリラックス作用に優れています。不安や憂鬱、興奮状態になっている心を落ち着かせてくれますし、眠る前に飲むと安眠効果も期待できるでしょう。

芳香成分分析によると、エルダーフラワーからはネロール酸化物やリナロールなどを始めとした59種類の成分が検出され、リラックス作用や鎮静効果を持つもの成分が含まれていることが確認されています。

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風邪やアレルギー症状に

「万病の薬箱」という異名に相応しく、エルダーフラワーはアダプトゲン(精神・肉体ストレスへの抵抗力を高める働きのあるハーブ)としても有名で、免疫機能を高める働きも期待できるため体質改善などにも適したハーブと言われています。

呼吸器系の不調や花粉症に

17世紀頃には咳や痰を鎮める「粘液浄化薬」としても利用されていたエルダーフラワーは呼吸器系のケア、特に多量の粘液(鼻水・痰など)の分泌を抑える作用に優れています。粘液を浄化する働きもあると言われており、呼吸器の気道を綺麗にすることで気管支炎などの改善にも有用とされています。

抗ストレスや免疫機能をきちんと働かせる働きに加え、抗炎症作用、デトックス作用などの相乗効果によって花粉症などのⅠ型アレルギー(過敏性免疫疾患)の軽減にも有効とされており、春先に需要が増加するハーブティーの一つです。
花粉症ケアの場合はネトルアイブライトとのブレンドもオススメで、花粉が飛ぶより前から飲み始めた方が良いでしょう。

風邪・インフルエンザに

エルダーフラワーは抗菌・抗ウイルス作用や免疫力の向上に効果が期待できることから風邪・インフルエンザ予防に有効とされています。また「インフルエンザの特効薬」と呼ばれるように患ってしまった際のケアにも役立つハーブです。

体を温める働きや発汗・利尿作用によって毒素の排出を促すと共に余分な熱を放出させますから、風邪やインフルエンザなどによる発熱時の解熱用としても利用出来ますし、抗炎症作用などもあるため喉のイガイガ感や鼻詰りなど呼吸器系に現れる風邪の初期症状ケアにも役立ちます。

そのほか熱を冷ます作用と抗炎症作用からリウマチ・痛風・関節痛などの症状緩和にも利用されることがあります。

外用(飲食以外)で期待できる効果

風邪予防・口腔ケアに

エルダーフラワーティーを少し濃い目に煮出したものをうがい薬として利用すると、風邪予防や喉の痛み・痰が絡む時に良いと言われています。そのほか口内炎や歯茎炎症の緩和・口臭対策にも役立ちます。

スキンケアに

エルダーフラワーは美容に外側からもアプローチをかけてくれるハーブです。ハーブティーもしくは蒸留水(エルダーフラワーウォーター)を化粧水として利用することが多く、市販化粧品にも抽出エキスが配合されたものがあります。

18世紀にはエルダーフラワーウォーターの美白やそばかす除去効果が広まり大人気になったこともあるそう。蒸留水でなくともハーブティーを温めてフェイシャルスチームとしてお顔に当てることで保湿・ニキビや肌荒れの予防改善・シミ予防・美白効果などが期待出来ます。

エルダーフラワーの注意事項

  • 生もしくは未熟な果実や葉、種子は使用しないでください。

ハーブティー

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投稿日:2015年10月21日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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