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ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

ユーカリ
ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介

特有のスッキリとした香り、喉・鼻の不調緩和や集中力向上に

アロマテラピーや芳香剤として知られるユーカリ。優れた殺菌・抗ウィルス作用や抗炎症作用を持つことから、風邪や花粉症による鼻水・鼻づまり・喉の痛みなどの緩和に利用されます。爽快感あふれる香りには頭をスッキリさせて集中力を高める効果も期待できます。ティーの場合は多量・長期間の服用に適さないため、蒸気吸引やマウスウォッシュとして利用すると良いでしょう。

画像:ユーカリ(Eucalyptus)

 

ユーカリについて

植物紹介:ユーカリ

清涼感のある香りを持つ香料・アロマオイルとしてミントと並び人気の高いユーカリ。「ユーカリ」は本来オーストラリアやタスマニア島などに分布するフトモモ科ユーカリ属の木の総称を指す言葉ですが、ハーブとしては主にユーカリプタス・グロブルス(Eucalyptus globulus)という品種を指します。ユーカリといえば“コアラが食べている葉”としても知られていますが、コアラが食べるのは600種類以上あるうちの毒性の弱い約40種で、人間がハーブとして利用するものとは違う種類のようです。

オーストラリア大陸の先住民であるアボリジニの人々は古くからユーカリを「キノ」と呼び、傷や炎症に対する治療薬として利用されてきました。生命力が強く山火事などで焼けてしまっても新芽を出して成長する、種子は山火事後の降雨により発芽することから“再生の象徴”ともされていたそう。花言葉に新生・再生などが含まれるのもこの性質故と言えるでしょう。

19世紀頃になると「シドニー・ペパーミント」と呼ばれヨーロッパでも親しまれるようになります。日本には明治初期に導入され、大正時代になると「植えると空気を綺麗にする」と言われ“有加利”という漢字が当てられたそうです。アルジェリアの熱病地域(湿地帯)などにマラリア対策として植林された歴史もあります。現在でも砂漠化地域の緑化樹として様々なところで植林が行われていますし、小ぶりな葉が連なった可愛らしい姿から生花やブーケ用としても人気が高まっています。

基本データ

通称
ユーカリ(Eucalyptus)
別名
ユーカリプタス、Blue gum(ブルーガム)、有加利樹(ユーカリジュ)、按葉(アンヨウ)
学名
Eucalyptus globulus
科名/種類
フトモモ科ユーカリ属/常緑高木
花言葉
新生、追憶、思い出、永遠の幸せ
誕生花
10月24・25日、11月7・18日、12月2日など
使用部位
代表成分
精油(シネオール、ピネン、カンフェンなど)、フラボノイド、タンニン、葉緑素(クロロフィル)
代表効果
殺菌、抗菌、抗ウィルス、浄化、抗炎症、去痰、解熱
こんな時に
風邪、インフルエンザ、呼吸器系の不調(花粉症、気管支炎、喘息、咳、痰、鼻炎など)、集中力向上、疲労回復、血行不良、頭痛、打撲、捻挫、筋肉痛、
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、湿布、スチーム吸引、手作り化粧品、精油
ハーブティーの味
爽快感のある独特の香り、味はやや青臭さがある
カフェインの有無
ノンカフェイン

ユーカリの栄養・成分・期待できる効果

ユーカリティー

優れた作用を持つユーカリですが、有毒物質を含むため過剰摂取や長期間の連続飲用には適していません。不快な症状があるときに一時的に飲用するか、葉に熱湯を注いで蒸気と香りだけを吸引する方法が適しています。

呼吸器系の不調へ

風邪など感染症予防

ユーカリの芳香成分の主成分である1.8-シネオールは優れた抗菌・抗ウィルス作用を持ち、細菌やウィルスの活動を抑制することで空気を浄化する働きがあると考えられています。そのためユーカリは風邪やインフルエンザなどの感染症予防に役立つと考えられています。

ただし風邪予防として長期間利用する場合はハーブティーを飲用するのではなく、うがいに利用する・蒸気吸引するなどの方法で利用するようにしましょう。雑菌の繁殖を防ぐ働きなどから口臭予防にも効果が期待できます。


喉・鼻の炎症を抑える

1.8-シネオールは抗菌・抗ウィルス作用に加え、抗炎症作用も認められています。加えてユーカリには収斂・抗炎症・抗アレルギー作用があるとされるタンニンも含まれていますから、精油成分と相乗して働くことで風邪による喉の痛みや鼻水・鼻詰まりなどの不調をはじめ花粉症、気管支炎、喘息などの緩和にも有効とされています。

花粉症の場合はエルダーフラワーネトルなど抗アレルギー作用が期待できるハーブと組み合わせて活用すると良いでしょう。痛みがある場合は粘膜保護作用のあるリコリスなどもオススメです。


そのほか期待される作用

精神安定・集中力向上

ユーカリのスッキリとした爽やかな香りには精神状態を整える働きがあると考えられています。芳香成分の大半を占める1,8シネオールには脳への血流を増加させることで疲労回復を促したり、集中力を高める働きがあるとされています。呼吸器系の不調を緩和して楽に呼吸が出来るようになることからも頭をスッキリさせ集中力を高める働きが期待できるでしょう。


血行促進・頭痛緩和

ユーカリには1,8シネオールなどの芳香成分、フラボノイド(ビタミンP)類など血流の改善に役立つ成分が含まれています。そのため血行を促進することで血液循環の悪化に起因する筋肉痛や肩こり・頭痛などの緩和に役立つと考えられています。血流の改善のほか抗炎症作用も持ちますので、関節痛やリウマチなどの痛みを和らげる働きも期待できるでしょう。

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アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。飲用など精油の経口摂取は出来ません。小さいお子様がいらっしゃる場合は精油を使った芳香浴よりも、ユーカリの葉に熱湯をかけて香りを立てる方が作用が穏やかで安全性が高いとされています。

ユーカリ精油の心身への効果

ユーカリ精油は「ユーカリプタス・グロブルス」「ユーカリプタス・ラディアータ」「ユーカリ・シトリオドラ」など原料植物によって約15種類ほどが存在します。下記ではユーカリ精油として最も一般的とされるユーカリプタス・グロブルスについてご紹介します。

心への作用

ユーカリ精油のシャープで染み渡るような清涼感のある香りは、意識をハッキリと冴え渡らせる働きがあるとされています。仕事中や勉強中など集中力と意欲・前向きさが必要なシーンに適した香りです。

また主成分である1,8-シネオールに加えリモネンやα-ピネンなど鎮静・強壮作用を持つとされる成分も若干含まれているため、ストレスや緊張によって張り詰めている時や精神的に煮詰まっている時などに冷静さを取り戻す・気持ちを安定させる働きも期待できます。


体への作用

ユーカリの葉の成分が濃縮されている精油は、去痰・抗菌・抗ウィルス・抗アレルギー作用などを持つ1,8-シネオールの含有率が非常に高くなっています。そのためユーカリ精油は呼吸器系の不調緩和に役立つ精油として親しまれていますし、花粉症緩和のブレンドオイルなどにも頻繁に配合されています。

抗菌・抗ウィルス作用に優れているほか、1,8-シネオールには免疫力を高める働きがあると説もあります。風邪・インフルエンザなどの予防に優れた効果を持つとされていますし、初期症状時に利用することで回復を助ける働きも期待できるでしょう。


湿布として

ユーカリは炎症を抑える働きがあるため筋肉痛や打撲のケアに湿布として利用されます。ハーブティーもしくは水に精油を数滴混ぜたものに布を浸し、痛む部分に当てておきましょう。神経痛や関節痛などの緩和にも役立ちます。


ハーブバスとして

ユーカリを入浴剤として利用することで、蒸気吸引と外用利用両方の効果が期待できると考えられます。温浴効果と相乗して肩こりや筋肉痛・神経痛・リウマチなどの痛みの緩和に役立つとされていますし、蒸気を吸いこむことで風邪の予防や鼻の通りを良くするなどの効果も期待できます。またリフレッシュや頭脳明晰効果が期待できますから、気分をすっきりさせたい時や朝風呂などにも適していると言えるでしょう。

精油(エッセンシャルオイル)をお湯に入れる方法もありますが、精油は皮膚刺激がありますので肌の弱い方はドライハーブを利用したほうが安心です。お茶としてもしくは蒸気吸引用に利用した茶葉を再利用する場合は一度煮出してから湯船に入れると良いでしょう。


消臭・口臭予防

ユーカリには消臭作用・抗菌作用が認められており、消臭剤・消臭スプレー等にも天然由来成分として配合されている存在です。精油をデュフューザーなどで拡散するほか、ユーカリそのものをリースやサシェなどにすることでもお部屋の芳香消臭剤として役立ってくれるでしょう。
濃い目に煮だしたユーカリティーをマウスウォッシュとして利用することで口臭予防に役立ちます。口内の雑菌の繁殖を抑えるため口臭以外に歯周病・歯肉炎などのケアにも有効性が報告されており、マウススプレーなどのオーラルケア用品にも活用されています。市販のマウスウォッシュの強すぎる香りや、刺激・清涼感が苦手な方にもオススメです。


スキンケアに

抗炎症作用や殺菌作用があることからユーカリはニキビ・虫刺され・湿疹等のケアに有効とされています。フケや痒みのある頭皮のケアにも適しています。また傷の治りを助ける作用もあるとされていますので、古くから利用されていたように傷や火傷の快癒促進用としても利用されています。

精油の場合は皮膚刺激がありますので敏感肌の方は注意が必要です。同じユーカリ系の精油でもユーカリ・ラディアータの方が皮膚刺激が少ないとされています。肌への利用や入浴剤としての利用をメインに考えている場合はラディアータの方が適しているでしょう。

ユーカリの注意事項

  • 炎症を伴う胆汁管、消化管・肝疾患のある方は利用できません。
  • 多量もしくは長期間連続での飲用は避けてください。
  • お子様の顔や鼻腔内への直接塗布・飲用は避けてください。
  • 妊娠中・授乳中の方は使用を控えましょう。

ハーブティー

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投稿日:2016年6月28日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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