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イブニングプリムローズ/月見草

女性の体と美しさを守る

イブニングプリムローズ(月見草)はγ-リノレン酸を含むことでよく知られています。アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の緩和や、ホルモンバランスを整える働きから月経前症候群(PMS)や更年期障害の緩和としても注目されています。またダイエットや美容に役立ともされ人気が高まっています。

画像:イブニングプリムローズ(月見草)

 

イブニングプリムローズ(月見草)について

基本データ

通称
イブニングプリムローズ(Evening primrose)
学名
Oenothera biennis
Oenothera stricta
別名
月見草、待宵草(マツヨイグサ)、オオマツヨイグサ
花言葉
移り気、物言わぬ恋、自由な心、協調
誕生花
6月19・21日、8月30日
科名/種類
アカバナ科/多年草または1年草
使用部位
ハーブティー:葉・茎・根
オイル:種子部
代表効果
収斂、鎮静、抗アレルギー、抗炎症、血圧改善、抗血栓、抗コレステロール、肝機能向上、肥満予防、ホルモンバランス調整
こんな時に
月経痛、月経前症候群(PMS)、更年期障害、アレルギー緩和、美肌、アトピー緩和、二日酔い予防
おすすめ利用法
ハーブティー、手作り化粧品、キャリアオイル
ハーブティーの味
爽やかさもあるが、ややクセが強くアクのある味

植物紹介

イブニングプリムローズ(月見草)はアカバナ科マツヨイグサ属に属する一年草もしくは多年草で、メキシコが原産。英名のイブニングプリムローズが定着していますが、和名として月見草もしくは待宵草と呼ばれています。名前は夕方に花を開き、朝方になると萎んでいく一日花であることに由来しています。
厳密には花の色で黄色系統を待宵草(マツヨイグサ)、白系統を月見草(ツキミソウ)、赤系統を夕化粧(ユウゲショウ)と呼び分けますが、一般的には黄色と白色どちらも「月見草」と呼ぶことが多いそうです。

古くから北米のネイティブ・アメリカンが咳止め・皮膚病・傷の治療などに幅広く利用されており、「王の万能薬」とも呼ばれていた薬草です。その後ヨーロッパに持ち込まれると貴族達の間でダイエットティーとして愛飲されるようになります。その後化学合成などの進歩から利用は低下しますが、1930年代に生理活性物質(プロスタグランジン)が発見され、その材料となるγ-リノレン酸が注目されたことから再び脚光を浴びます。

日本には1850年頃に渡来していますが、環境が栽培に適していなかったため国内での栽培はほとんど行われず定着もしませんでした。しかし近年γ-リノレン酸への世界の注目が集まるにつれ、特にアトピー性皮膚炎や更年期障害やPMSなど女性ホルモンの変動による不調を持つ方々の間では知名度が上昇しています。

イブニングプリムローズの栄養・成分・期待できる効果

イブニングプリムローズティー(月見草茶)

γ-リノレン酸(GLA)の働き

イブニングプリムローズ(月見草)の最大の特徴と言えるのがγ-リノレン酸(GLA)と呼ばれるn-6系不飽和脂肪酸を豊富に含んでいることです。γ-リノレン酸は別名「ビタミンF」とも呼ばれ、人間の体に必要不可欠な脂質として必須脂肪酸に指定されています。

肥満・生活習慣病予防

γ-リノレン酸は体内で「プロスタグランジンE1」という抗炎症物質に変化することで血糖値や血圧、悪玉コレステロールを減少させる作用があります。血中の悪玉コレステロール(LDL)は血液をドロドロの状態にして血栓が出来やすい状態を作り出してしまいますから、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。

加えて中性脂肪の抑制や代謝促進などの働きも担っていますから、ダイエット・肥満予防にも効果が期待されています。総合的に生活習慣病の予防に効果が期待できると言えるでしょう。

生理痛、月経前症候群(PMS)、更年期障害に

イブニングプリムローズ(月見草)は昔からヨーロッパなどで更年期障害やPMSなどの女性に特有の症状の改善するハーブとして親しまれていました。イブニングプリムローズに含まれるγ-リノレン酸は生理痛などを引き起こすプロスタグランジンE2の働きを抑制し、ホルモンバランスの分泌を調整する働きがある「プロスタグランジンE1」の原料となります。

近年の研究ではイライラ、憂鬱、胸の張り、むくみ、頭痛などといった月経前症候群(PMS)の症状を訴える女性の多くがγ-リノレン酸の血中濃度が低いということが示唆されています。そのことから体内のγ-リノレン酸の血中濃度を保つことで、PMSや更年期障害などホルモンバランスの乱れから起こる女性の不調の改善に繋がるのではないかと考えられています。

アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状緩和

γ-リノレン酸から生成される「プロスタグランジンE1」は抗炎症物質で、炎症性物質の活性を抑えます。γ-リノレン酸が不足している場合は炎症物質の過剰生成が起こりアレルギーを発症しやすい、アトピー性皮膚炎患者のγ-リノレン酸の血中濃度は健常者の50%しかないことが分かっています。

γ-リノレン酸はヨーロッパ(イギリス・フランス・ドイツなど)では医薬品として扱われることもある成分です。医薬品や臨床実験で用いられているのはγリノレン酸の含有量が多い月見草オイルやサプリメントですが、γリノレン酸の投与によるかゆみの緩和や症状の軽減が認められています。またリウマチの緩和に効果的であるという報告もなされています。

美容面で期待できる効果

老化防止に

イブニングプリムローズティー(月見草茶)にはビタミンEが含まれています。ビタミンEは若返りのビタミンとも呼ばれるほどの抗酸化作用があり、体を活性酸素などによる酸化ダメージから守ることで老化を防いでくれる働きがあります。

γ-リノレン酸には表皮細胞の水分を調整する働きもありますので乾燥の防止に役立つほか、ビタミンEと相乗して代謝の活性化も期待できます。

血行促進

ビタミンEには末梢血管を広げる作用があり、血流改善による冷え性の改善・肩こりや頭痛など血行不良から起こる症状の緩和改善に役立ちます。γ-リノレン酸も血行と促進する働きがあると考えられていますからこちらも相乗効果が期待出来ます。血行促進によって肌へ栄養が行き渡ることによって美肌作りにも役立ちます。

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イブニングプリムローズオイル(月見草油)について

植物としては珍しいγ-リノレン酸(ガンマ-リノレン酸)という不飽和脂肪酸を含むオイルとして知られているイブニングプリムローズオイル。イブニングプリムローズ(月見草)はγ-リノレン酸を多く含む植物として知られていますが、中でも種子に多く含まれているため種子から採油されたオイルには高い効果が期待出来るでしょう。

アレルギー肌・肌荒れに

イブニングプリムローズオイルには植物性のオイルには珍しいγ-リノレン酸が約10%前後含まれています。γ-リノレン酸免疫力向上作用があるため新陳代謝の活発化やアトピー性皮膚炎などのアレルギー反応を沈める、荒れた肌を滑らかな状態に戻す効果があるとされています。

ヨーロッパではイブニングプリムローズオイルをアトピー性皮膚炎患者に経口摂取させるなどの臨床実験も行われており、かゆみなどの症状改善がみられたとの報告もあるようです。より高い効果を期待する場合はγ-リノレン酸含有量の高いボラージオイルを使用してみても良いでしょう。

お肌のケアに

イブニングプリムローズオイルはやや粘度が高いものの伸びが良く、リノール酸の含有も多い(60~70%)ことから肌を柔らかくなめらかな状態に整えるエモリエント効果や保湿効果も期待出来ます。
そのため美容・トリートメントオイルとしても人気があり、老化肌やひび割れなどの肌荒れを改善するためにも利用されています。WELEDAなどの有名メーカーのボディオイルにも配合されていますね。そのほかセルライトケアのマッサージオイルとしても利用されています。

イブニングプリムローズオイル基本データ
名称
イブニングプリムローズオイル/月見草油
学名
Oenothera biennis
抽出部位
種子
抽出方法
低温圧搾法
肌質
乾燥・成熟・アレルギー肌
用途
荒れた肌の修復・炎症緩和・ホルモンバランスの調整
黄色
香り
若干クセのある強めの香り
粘度
やや高め
注意事項
γ-リノレン酸は光・熱・湿気・酸素によってすぐに変化してしまうため、開封後は冷暗所に保管し早く使い切る(1ヶ月以内がベスト)。割高感があっても少量ずつ購入する方が良いでしょう。

イブニングプリムローズの注意事項

  • 妊娠中・てんかん患者は使用は避けましょう。
  • 稀に頭痛、吹き出物、吐き気、胃腸障害などの副作用を起こす場合があります。
  • ハーブティーやオイルの経口摂取については女性ホルモンバランスやアトピー性皮膚炎に対して有効とする説と効果が期待できないとする説の両説があります。

ハーブティー

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投稿日:2015年8月10日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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