ボタニカル♪ラブ

ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

フェンネル

消化器系の不調と女性ホルモンの調整に

フェンネルは世界中で消化促進作用があるハーブとして知られています。また植物性エストロゲンを含むことで更年期障害、月経不順、生理痛、月経前症候群(PMS)など女性特有の不調改善にも注目されています。むくみの解消や口臭対策にも役立ちます。

画像:フェンネル

 

フェンネルについて

基本データ

通称
フェンネル(Fennel)
学名
Foeniculum vulgare
別名
ウイキョウ(茴香)、ショウウイキョウ(小茴香)、スイートフェンネル(Sweet Fennel)、フヌイユ
花言葉
賞賛、賛美、精神の強さ
誕生花
7月21日、10月9・25日
科名/種類
セリ科/多年草
使用部位
全草(葉・茎)
代表効果
去痰、駆風、鎮痙、利尿、胃腸機能向上、循環刺激、抗炎症、通乳、エストロゲン様
こんな時に
風邪初期、頭痛、消化不良、腹部膨満、下痢、便秘、過敏性腸症候群、むくみ、冷え性、月経トラブル、更年期、エイジングケア
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、湿布、浸出油、スチーム吸引、手作り化粧品、料理用ハーブ、精油
ハーブティーの味
スパイシーさの中に甘さを感じる味

植物紹介

フェンネルはセリ科の多年草で世界中で野菜、香辛料、ハーブなど様々な形で親しまれている植物です。フェンネルにはスイート・フェンネルと呼ばれるもの以外にも肥大茎ができるフローレンス・フェンネル、主に観賞用として栽培されるブロンズ・フェンネルなどの変種が存在します。ハーブなどで「フェンネル」という場合はスイート・フェンネルのことを指すのが一般的です。

フェンネルの原産地は地中海沿岸と考えられており、ヨーロッパやエジプトでは古代から医療・料理などに用いていました。栽培の歴史が最も古いハーブの1つとも言われています。古代ローマーではダイエットに有効とされ、女性たちにも非常に人気があったのだとか。学名に利用されている「Foeniculum」もローマの言葉で「草のような」という意味です。

原産は地中海ですが早い時代にインドや中国などにも伝播しています。カレーのスパイスや中華料理の五香に配合されることもありますし、漢方の生薬など医薬品としても利用でも重宝されていました。日本にも生薬「茴香」として平安時代に中国から渡来しています。

フェンネルの栄養・成分・期待できる効果

フェンネルティー

消化器系への働き

フェンネルは古くから肉魚の臭みを消す消臭作用だけではなく消化促進作用があることで知られ、香辛料・ハーブとして利用されてきました。果実部分は漢方の生薬としても利用され、太田胃散などにも使われています。

消化促進作用

フェンネルのハーブティーは消化促進に役立ち、消化不良や食べ過ぎによる胃もたれ・食欲不振などの解消に有効とされており、腸の蠕動運動を促進することによって便秘の解消にも効果が期待出来ます。

痙攣を和らげるのに有効な成分が複数含まれていますので下痢や過敏性腸症候群などの緩和にも役立ちます。また胃腸に溜まっているガスを取り除く働きもあるので、胃やお腹が張って苦しい時などにも利用できるでしょう。胃腸を整え消化を促す働きと香り成分アネトールの働きが相乗することで、口臭予防にも役立ちます。

女性の体への働き

フェンネルに含まれるフィトエストロゲン(植物性ホルモン)のアネトールが女性ホルモンの働きを助けて、バランスを整えてくれます。

更年期・月経前症候群に

植物性エストロゲンはエストロゲンと競争してエストロゲン受容体へ入り込もうとする性質があります。エストロゲン量が減少している閉経前後の女性の場合は作用は弱いもののエストロゲンと同じような働きをすることで更年期障害を緩和してくれます。更年期障害以外では母乳の出を良くするのにも役立ちます。

エストロゲン量が多過ぎる女性に対しては、エストロゲン受容体のいくつかに植物性エストロゲンが入り込むことによって全体的なエストロゲンの作用を弱める働きが期待出来ます。エストロゲン過剰状態が緩和されることによって月経前症候群(PMS)や月経不順、生理痛などの改善にも効果が期待出来ると言われています。

老化防止・バストアップに

エストロゲンの分泌量が少なすぎる場合においては、バストアップや女性らしいボディライン作りにエストロゲン様物質の摂取が役立つのではないかと考えられています。また更年期前後の女性に起こる、エストロゲンの急激な現象による老化を防止するのにも有効であると考えられています。

Sponsored Link

その他の働き

むくみ・冷えの改善に

フェンネルは循環器系への刺激作用や利尿効果があることから、フェンネルティーはむくみ解消にも役立つとされています。そのほかに発汗作用や血行促進などにも役立つと考えられ、古くからダイエットティーとして好まれてきたハーブティーの一つでもあります。体内の巡りが悪い・冷え気味と感じている方は摂取してみても良いでしょう。
過剰な食欲を抑制するという説もあるようです。

アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)
飲用など精油の経口摂取は出来ません。

フェンネル精油の心身への効果

心への作用

精神への強壮作用があるとさるフェンネルの香りは、ストレスや緊張・揺れ幅の大きくなっている感情を鎮めるなどの目的で利用されています。また女性の生理前・生理中のイライラ対策にも利用できます。

体への作用

ハーブティーで紹介したものと同様に消化促進・利尿作用・女性ホルモン調整による月経トラブルや更年期障害緩和の働きがあります。むくみやセルライトの予防にも利用できますし、希釈してマッサージオイルとしても利用できます。

スキンケアに

フェンネルは「浄化作用」と言われる、殺菌・消毒作用によって肌を清潔に保ってくれる働きや毒素の排出を促進する働きがあります。ニキビ肌や脂性肌のケアに向いています。
また毒素排出に加えて強壮作用もありますので、肌のくすみやシミをなくす、しわ・たるみ予防などにも効果が期待出来るでしょう。

口腔ケアに

フェンネルには殺菌作用があるとされ、古くは洗眼やうがいにも用いられてきました。目に使うのはリスクが高いのであまりお勧めできませんが(ハーブティーで目を洗浄すると結膜炎や疲れ目に良いとされます)、マウスウォッシュとして利用すると歯周病の予防や口臭予防に効果が期待出来ます。また去痰作用があるので痰の絡み・喉の痛みがあるときにも有効です。

フェンネルの注意事項

  • 妊娠中・授乳中の方、子供への使用は避けましょう。
  • 婦人科系の疾患のある方は使用出来ません。
  • セリ科植物(ヨモギやニンジンなど)にアレルギーがある方は注意が必要です。
  • 肌へ使用する場合は肌を刺激する場合があります。特に敏感肌の方は注意して使用するようにしてください。

ハーブティー

 - , , , ,

投稿日:2015年8月19日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

関連記事