ボタニカル♪ラブ

ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

イチョウ(銀杏)

血行不良(冷え性・めまい)に、記憶力アップ

イチョウ葉(ギンコウ)は抗酸化作用や血流改善作用などがあり、代表的な認知症予防や記憶力向上にも大きく関わっています。血行不良による冷え性・肩こり・めまい・頭痛・耳鳴りなど様々な不調改善に役立つほか、アレルギーの抑制や美しい肌を保つ効果も期待出来ます。

画像:イチョウ(Ginkgo)

 

イチョウ(銀杏)について

基本データ

通称
イチョウ(Ginkgo)
学名
Ginkgo biloba
別名
銀杏(イチョウ・ギンナン)、公孫樹(コウソンジュ)、鴨脚樹、Ginkgo(ギンコウ)、Maidenhair Tree(メイドンヘラ・トリー)
花言葉
荘厳、しとやか、長寿
誕生花
10月26・29日、11月21日、11月30日
科名/種類
イチョウ科/落葉高木
使用部位
イチョウの葉
代表効果
血流改善(血管拡張・毛細血管強化など)、発汗、循環器改善、収れん、抗酸化、アレルギー抑制
こんな時に
血行不良による冷え、めまい、頭痛、耳鳴り、アレルギー、喘息、気管支炎、高血圧、平衡感覚障害、高山病、記憶力減退、老化防止
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、湿布
ハーブティーの味
枯れ草のような香りと漢方薬のような苦味が少し残ります。

植物紹介

街路樹としてもお馴染みのイチョウ(銀杏)、原産は中国で中国・朝鮮半島・日本に分布しています。イチョウの木は私たち日本人にとって珍しいものではありませんが、現存する唯一のイチョウ綱に属す植物であることから絶滅危惧IB類に指定されており「生きた化石」とも呼ばれています。
ヨーロッパではイチョウ綱の植物は既に絶滅していましたが、1692年ケンペルが長崎から持ち帰った種子によって栽培が行われるようになります。学名や呼び名として定着しているGinkgo(ギンコウ)という言葉も日本語の銀杏(ギンコウ)が由来になっています。

1965年にドイツのシュワーベ社が大脳の血流改善剤としてイチョウ葉エキスを医薬品登録・販売したことからヨーロッパでイチョウ葉研究が加熱します。ドイツやフランスでは医薬品として、アメリカでは代替医療でのハーブサプリメントとして、現在も研究が進められています。日本産のイチョウが高品質であるとされていますが、近年は需要が伸びて価格が高沸しヨーロッパや中国でイチョウの栽培・採取が行われつようになっています。

イチョウ(銀杏)の栄養・成分・期待できる効果

イチョウ葉茶(ギンコウ茶)

血行促進効果

イチョウの青葉には13種類のフラボノイドとギンコライドなどのテルペノイド化合物を含んでいます。これらの成分の働きによって血液・血流の改善や抗酸化作用が確認されています。ヨーロッパなどでは健康茶として用いられるほか、規格を通った抽出エキスは医療用にも応用されています。(※ただし日本においては健康食品・健康茶としての扱いです。)

抗酸化作用

イチョウ葉に含まれているケルセチンやケンフェロールなどのフラボノイド類は生活習慣病や老化の原因と考えられている活性酸素を除去する効果があるとされています。血液をドロドロにする大きな要因である悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぐだけではなく、減少させる作用もありますので高コレステロールや動脈硬化など生活習慣病の予防にも効果が期待されています。

血液の状態・血行を整える

イチョウ葉に含まれるギンコライドには、血管や気管支を収縮させる物質(トロンボキサンA2)の働きを抑制して血管を拡張させる働き、血小板を凝集させる物質であるPAF(血小板活性化因子)を抑制する働きがあります。それに加えてルチンなど毛細血管を保護する働きのある成分もイチョウ葉には含まれています。

PAFは血液中の水分を血管から外に染み出させるという働きも持っており、血液中の水分減少によって血液が濃くなりすぎて粘度が上がる=血液が流れにくい状態になってしまします。イチョウ葉は血液が流れる道を確保・保護する、抗酸化作用と相乗しての血液サラサラ効果などが期待できる成分の宝庫ですから総合的に血液の状態・血液循環を改善するのに役立ってくれるでしょう。

Sponsored Link

体の不調への効果

血行不良・冷えによる不調に

血行不良は様々な不調を引き起こす原因にもなります。女性に多い冷え性は勿論ですが、血流が滞ることによる肩こり・頭痛・めまい・耳鳴り・手先のしびれなどもありますし、女性の場合は血行不良によって体が冷えて生理痛が重くなっていることもあります。

イチョウ葉茶(ギンコウ茶)の摂取で血流が改善されれば上記の不調の緩和が見込めますし、血液と一緒に体内に熱が届けられやすくなりますから冷えの解消に繋がります。血行不良・冷えは内臓機能や免疫力の低下によるむくみ・便秘・風邪を引きやすい、自律神経失調など様々な不調の元とも言われますから、「不定愁訴」と言われるような体のだるさ・不調を感じているような方にも適しているでしょう。

認知症予防や記憶力アップに

イチョウ葉の体表的な効果とも言われるボケ予防・防止。認知症は「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」の2つが代表的ですが、脳血管性認知症は文字通り脳の血管障害が原因となっている認知症で、イチョウ葉成分の血流改善効果によって脳梗塞の発生を抑えることで予防や改善に繋がります。

アルツハイマー型認知症は原因自体がハッキリと解明されていませんが、アミロイド-βというたんぱく質の一種が脳内に蓄積されることとが関係しているのではないかと考えられています。イチョウ葉はアミロイド-βの蓄積を妨げる働きがあることが報告されており、アルツハイマー型認知症に対する研究が行われています。

血流改善作用は認知症の予防としてだけではなく、若い方でも血の巡りがよくなることで記憶力・集中力向上効果が期待出来ます。

アレルギー対策として

PAF(血小板活性化因子)は活性酸素やウイルスなどの刺激によって発生し、血小板を必要以上に活性化させてしまうことでアレルギー増悪因子ともなります。
その働きをイチョウ葉(ギンコライド)が抑制することによって花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー反応を緩和・改善することが期待されています。

肌への効果

イチョウ葉茶(ギンコウ茶)はヨーロッパでは美容に良い健康茶として親しまれています。抗酸化作用・毛細血管の保護作用と血行促進作用から肌に酸素や栄養がしっかりと行き渡るようになることで、シミ・シワ・たるみ・くすみなどお肌の老化予防・アンチエイジングに効果が期待出来るでしょう。

血液浄化やデトックス作用などによるニキビなどの肌トラブルの改善にも有効とされているほか、紫外線ダメージから肌を守るの働きがあるという報告もなされています。

外用(飲食以外)で期待できる効果

肌のケアに

イチョウ葉エキスには保水・保湿効果や皮膚柔軟化効果(角質の状態を整え、肌を柔らかい状態にする)があるとされており、化粧品や入浴剤に配合されています。また末梢血行改善効果が期待できることから育毛剤などにも用いられています。

科学的に抽出されたものほど強い効果はありませんが、手作りのハーブチンキを化粧水に混ぜたり、乾燥イチョウ葉やイチョウ茶を入浴剤として利用することで乾燥・ガサガサ肌の改善に役立ってくれるでしょう。

イチョウ(銀杏)の注意事項

  • ギンコール酸というアレルギー物質が含まれています。イチョウ葉を集めてきて自作する場合はギンコール酸などのアレルギー物質が多く含まれますので、安心できるメーカーのもの・ギンコール酸が除去されたもの購入し、煮詰めすぎないように注意ましょう。
  • 妊娠中・お子様・抗血液凝固薬や血栓溶解薬を飲んでいる方は使用は避けましょう。
  • MAO阻害薬と併用すると、頭痛、高血圧を起こす可能性があります。
  • まれに頭痛や腹痛、下痢、発疹などの副作用を起こすことが報告されています。
  • インスリン分泌に影響を与えるという説があります。糖尿病患者は摂取を控えるか医師に相談して摂取するようにしてください。

ハーブティー

 - , , ,

投稿日:2015年8月7日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

関連記事