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クマザサ(隈笹)
健康茶と期待される効果効能紹介

抗菌作用をはじめ口臭・体臭予防や血液サラサラ効果が期待される「緑の血液」

日本では古来より身近で万能な薬草として利用されてきたクマザサ。安息香酸やクマザサ多糖体(バンフォリン)による抗菌・防腐作用などがあるため古くから食材を包むために利用されてきましたし、飲用することで胃や口内の細菌を防ぐ働きも期待できます。葉緑素(クロロフィル)が豊富なことから口臭や体臭予防にも有効とされていますし、血流浄化効果が高いことから「緑の血液」とも呼ばれています。

クマザサ茶(隈笹/熊笹)

 

クマザサについて

植物紹介:クマザサ

日本ではお馴染みの笹の一種であるクマザサ。標準和名でクマザサとされている笹は学名Sasa veitchii、高さが1~2mになる大型のササのことを指します。クマザサ(隈笹)という名前由来でもある、葉の縁の白い隈取りが特徴です。ちなみにこの白い縁取りは冬になると葉の縁部分が枯れて白くなるために出来るもので、若葉にはありません。そのほか葉が9枚付くこと「九枚笹」が転じたとする説もあります。
チマキザサやクマキザサなど類似種の笹類全般の総称としても「クマザサ」という言葉が利用されています。また「熊笹」の表記の多くは隈笹の誤字がそのまま定着したものだと考えられていますが、熊の出るような深山の笹・熊が冬眠明けに食べる笹などの意味で熊笹の漢字を当てられていることもあるようです。変異種や近似種が多く、分類については混合や曖昧なもの多いようです。

クマザサの原産地は京都ではないかと言われていますが、九州から北海道まで日本の広い地域に自生しています。そのため日本で古くから身近な存在として、人々の生活に取り入れられていました。中でも抗菌・防腐作用に優れた植物として重宝され、旅などの携帯食を包むために葉が利用されていたことがよく知られています。現在も笹団子・粽(ちまき)・笹寿司などに利用されていますが、本来は風味付けよりも衛生的な面での意味合いが強かったと考えられています。

またクマザサは中国最古の薬物書とされる『神農本草書』では中品のところに、歴代本草学の集大成である『本草網目』にも“じゃく”として収載されており、健胃整腸・消炎・鎮痛などに役立つ漢方薬(生薬)としても利用されてきたと言われています。中国で生薬として使用されていたクマザサ(じゃく)は日本のものと別種ではないかと考えられていますが、日本でもクマザサは民間治療薬としても古くから利用されていたことが分かっています。風邪・胃腸病・高血圧などにクマザサを煎じて飲んだほか、火傷・切り傷・湿疹・虫刺されなどの手当に外用薬のような形で使用するなど万能薬的な位置付けであったと考えられます。
現代でもクマザサに殺菌作用がある安息香酸が含まれていることが認められていますし、クマザサ多糖体(バンフォリン)やクロロフィルなどの働きが報じられ健康食品として取り入れられています。抗菌性などから「クマザサエキス」は石鹸・クレンジング・ローションなど多くの化粧品にも配合されています。

基本データ

通称
クマザサ(Kuma Bamboo Grass)
別名
隈笹、熊笹、ヘリトリザサ(縁取笹)、Ornamental Grasses
学名
Sasa veitchii
科名/種類
イネ科ササ属/多年草
花言葉
抱擁、孤高
誕生花
12月28日
使用部位
代表成分
安息香酸、葉緑素(クロロフィル)、バンフォリン、フラボノイド類、ビタミン(B群,C,K)、ミネラル類、リグニン
代表効果
殺菌、抗菌、血行改善、利尿、解毒、健胃、整腸、血圧効果、血糖降下
こんな時に
貧血、血行不良、胃腸トラブル、便秘、歯槽膿漏予防、口内炎、口臭、高血圧、生活習慣病、疲労回復、ニキビ
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、料理用ハーブ(包装)
お茶の味
爽やかな香り、味はあっさりして微かに甘みがある
カフェインの有無
ノンカフェイン

クマザサの栄養・成分・期待できる効果

クマザサ茶・隈笹青汁

クマザサ茶は乾燥した笹の葉にお湯を注いで浸出する方法がメジャーですが、栄養成分の摂取としては青汁・パウダーなど粉末を水に溶かす形態のものを利用した方が優れています。下記でご紹介する成分のいくつかは水に溶け出しにくい性質のものも含まれています。

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丈夫な体作りに

貧血の予防・改善に

クマザサはクロロフィル(葉緑素)を豊富に含んでいます。クロロフィルの構成成分である有機ゲルマニウムは酸素や血液の循環を助け、体の隅々までスムーズに酸素を供給するサポートをしてくれます。またクロロフィルは赤血球中のヘモグロビンと非常に似た構造をしており、ヘモグロビンの生産をサポートする造血作用もあると考えられています。これらの働きが期待できることから、クロロフィルを豊富に含むクマザサは貧血や血行不良の緩和に役立つとされています。


胃腸機能サポートに

クマザサに含まれている安息香酸には殺菌・解毒作用があります。またクマザサ多糖体(バンフォリン)にも抗菌・防腐作用があるとされていおり、安息香酸と相乗して胃腸の有害な細菌の発生増殖を抑える働きがあると考えられています。ピロリ菌や黄色ブドウ球菌などの減少に役立つと考えられ、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの予防や改善に効果が期待されています。

加えてクマザサにはリグニンなど食物繊維が豊富に含まれているため、便秘の解消にも有効です。クロロフィルは食物繊維よりも小さい分子構造で小腸の絨毛の奥の老廃物を綺麗にする働きがありますし、安息香酸やバンフォリンの働きは腸の悪玉菌の繁殖抑制にも効果が期待できます。これらの成分からクマザサは便秘改善だけではなく、整腸・腸内環境改善にも役立つのではないかと考えられています。


動脈硬化・高血圧予防に

クロロフィルには悪玉コレステロールを排出する働きがあり、血中脂質濃度の正常化をサポートすると考えられています。クマザサに含まれるリグニンなどの食物繊維やフラボノイドなどにもコレステロールの排出を促す働きが期待できますから、相乗して血液粘度を低下させ、スムーズに循環するサラサラ血液への改善・保持をサポートしてくれるでしょう。

血流がスムーズになることで血圧低下・安定効果が期待できますし、血液の粘度が低下することで血栓をつくりにくくし、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞など生活習慣病の予防にも役立つと考えられます。クマザサは血液浄化作用に優れていることから“緑の血液”とも呼ばれています。


口腔ケアに

クマザサは歯磨き粉などオーラルケア商品にも配合されています。これは安息香酸やクロロフィルなどの抗菌作用によって口腔内の雑菌繁殖を抑制する働きが期待できるためで、歯肉炎・歯周病・歯槽膿漏・口内炎の予防や改善に役立つとされています。クロロフィルには脱臭・消臭効果があることから口臭予防にも利用されています。


そのほか期待される作用

疲労回復に

クマザサには代謝に関わるビタミンB群やアミノ酸などが含まれています。クロロフィルなどの働きで血液が綺麗になることで筋肉・内臓機能向上も期待できますので、相乗してクエン酸回路などのエネルギー代謝工程を促進することで疲労回復を早めてくれると考えられています。笹の葉の香りにはリラックス効果があるとされていますから、神経系の疲労緩和にも効果が期待できるでしょう。


肌や髪の維持に

クロロフィル・安息香酸・クマザサ配糖体など抗菌・殺菌作用をもつ成分を複数含むことから、クマザサの摂取はニキビ予防に役立つと考えられています。またクマザサ配糖体には細胞の再生・強化効果が期待できるとして美肌・美髪維持に役立つとする説もあります。ラットを使った実験ではクマザサ抽出物の投与で皮膚細胞壊死抑制・治癒速度向上効果が見られたことも報告されているそうです。


免疫力向上・ガン予防

クマザサ多糖体(バンフォリン)は活性型多糖体とされ、人の細胞膜と馴染んで細胞膜の保護・修復に役立つのではないかと考えられています。細胞自体の強化にも繋がることから、免疫力向上やガン細胞増殖抑制などにも役立つのではないかと期待されています。
そのほか免疫調整物質として免疫力向上(正常化)によるアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー緩和や風邪・インフルエンザ予防に役立つと考えられています。

外用(飲食以外)で期待できる効果

入浴剤(クマザサ風呂)として

クマザサに含まれる安息香酸には強い抗菌・殺菌作用があることから湿疹・吹き出物・汗疹などの緩和に良いとされています。またササ多糖体には皮膚細胞を整える働きが、クロロフィル(葉緑素)には皮膚組織の再生促進や新陳代謝促進・肌のバリア機能向上・毛穴の黒ずみ改善や引き締めなどに役立つと考えられています。これらの働きから乾燥肌や脂性肌・ニキビなどの肌トラブル改善にも効果が期待されています。

入浴効果と相乗して血行促進作用があるとされ、冷え性の予防改善、リウマチ・肩こり・腰痛など結構量や冷えによって悪化する不調の緩和に対しても利用されています。葉緑素(クロロフィル)の働きによるデオドラント効果で体臭・加齢臭予防にも役立ってくれるでしょう。日本人にとってはどこか懐かしいようリラックス感のある香りですから、血行促進効果と合わせて疲労回復促進効果も期待できます。

クマザサ風呂はよく洗った生葉・乾燥葉どちらでも使うことが出来ますが、生葉を採取して利用する場合は綺麗な場所に生えているものを選ぶようにすると安心です。刻んだ笹の葉を布袋に入れ、鍋で2~3分程度煮立てた後に布袋ごと浴槽に入れると良いでしょう。

クマザサの注意事項

  • イネ科植物にアレルギーのある方は使用に注意が必要です。
  • クマザサ繊維には硬くケイ酸分が多く含まれているため、粉末にして丸ごと摂取した場合は胃腸など粘膜を傷つける恐れがあります。ご家庭で利用する場合は煎じて飲むようにし、商品化されたものを利用する場合は規定の用法用量を守るようにしてください。

健康茶

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投稿日:2016年9月30日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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