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レモンバーベナ

ストレス性不調・胃腸機能改善に役立つ「ハーブティーの女王」

柑橘系に近いさっぱりとした風味が特徴のレモンバーベナはストレス・神経疲労などを和らげ、精神安定に高い効果があるとされているハーブです。消化促進や不眠にも効果が期待できますので、夕食後に摂取するのがオススメです。ドライハーブでも香りが抜けにくいため扱いやすいハーブです。

画像:レモンバーベナ(コウスイボク)

 

レモンバーベナについて

基本データ

通称
レモンバーベナ(Lemon verbena)
学名
Aloysia triphylla
Lippia citriodora
別名
香水木(コウスイボク)、防臭木(ボウシュウボク)、ヴェルヴェーヌ(Verveine)、檸檬馬鞭草(ネイモウバベンソウ)
花言葉
忍耐、魅力、魔力、寛大
誕生花
11月13日・20日
科名/種類
クマツヅラ科コウスイボク属/落葉低木
使用部位
代表効果
強壮、鎮静、鎮痙、健胃、消化促進、解熱、殺菌、殺虫
こんな時に
軽度の抑鬱、ストレス、緊張、神経疲労、不眠、消化不良、神経性の胃腸の不調、偏頭痛、風邪の発熱、気管支炎、喉頭炎、ニキビ、脂性肌
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、湿布、スチーム吸引、手作り化粧品、料理用ハーブ(香辛料)、精油
ハーブティーの味
レモンのような爽やかな香りで、味もさっぱりとしている

植物紹介:レモンバーベナ

レモンバーベナは高さ60cm~3mの落葉低木で、その名前の由来ともなっているようにレモンに似た芳香を持つことが特徴です。現在は世界中の広い範囲で栽培・利用されているハーブですが、特にフランスでは”ヴェルヴェーヌ(Verveine)”の名でイブニングティーとして親しまれているほか、カフェに必ずと言って良いほどある定番ハーブティーで「ハーブティーの女王」とも呼ばれているそうです。ドライハーブの状態でも香りが抜けやすいためマイペースで利用したい方や、色々なブレンドを楽しみたい方にも適しています。

レモンバーベナの原産は南アメリカ(アルゼンチン、チリ、ペルー)で、一般的にその歴史は17世紀にスペインによってヨーロッパに持ち込まれて以降とされいます。しかしそれ以前にも原産地の南米でも薬草もしくは香草として利用されていた可能性が高いでしょう。古代ペルー人はアンデス産地の高度差に順応するため、レモンバーベナのお茶を常備飲料として用いていたとも言われています。歴史が新しい・浅いハーブと一概には言い切れません。

18世紀になるとイギリスのハーブガーデンに植えられ始め、ヨーロッパ全域で愛飲されるハーブティーとなります。また香りの良さから芳香リキュールや、指を洗うフィンガーボール水の香り付けなどにも用いられるようになります。また魔女が媚薬の原料として用いた、レモンバーベナの”Verbena(バーベナ)”はラテン語の「神聖な植物」という言葉に由来しており、宗教儀式や誓いを立てる時に用いられたとも言われています。花言葉の「魔力」はこのあたりに起因しています。

日本では明治末に東京でコレラが流行った時に「防臭木」という名前で鉢物として売り出されたことで広く知られるようになります。香水木の方は精油を香水の原料にすることから名付けられました。ハーブティーや精油(香料)として以外に、レモンバーベナは乾燥させても香りが長く続くことからポプリにも古くからよく用いられてます。
もちろん料理用ハーブとしてもよく用いられ、魚・鳥・マリネ・ドレッシングから、ジャム・プリン・シャーベット・ケーキと幅広く用いられます。香りの持ちが良いことなどから飲み物などにレモンの風味をつけるために添加することあります。

レモンバーベナの栄養・成分・期待できる効果

レモンバーベナティー

精神面への働きかけ

精神安定に

レモンバーベナティーはシトラール(ゲラニアールとネロールを合わせたもの)やリモネンなど鎮静作用を持つ精油成分を含んでいます。そのためイライラや神経の興奮時、逆に不安や自信喪失など神経過敏になっている場合などに、気持ちを落ち着け精神安定を安定させ、前向きさを取り戻すのに有効とされています。神経性疲労や軽い抑鬱症状の回復にも役立ちます。

精神安定・リフレッシュにはペパーミントレモングラス、気持ちの落ち込み・抑鬱っぽさがあるときにはオレンジブロッサムリンデンフラワーなどと、精神状態・目的に合わせてブレンド相手を選んでも良いでしょう。

不眠・眠りが浅い時に

神経の興奮・不安な気持ちなどを落ち着けて、リラックス状態を作りやすくするため、レモンバーベナは不眠の改善にも効果が期待出来ます。睡眠関係の悩みがある場合はパッションフラワーなどとブレンドしてみるのもオススメ。夕食後などゆったりとした気分でリラックスしたい時に適したハーブティーです。

肉体面への働きかけ

消化器系の不調に

レモンバーベナは消化を助ける働きがあり、胃腸機能をサポートするハーブティーです。食後に飲むことで消化を高め、胃もたれを予防すると言われています。また胃腸の働きを促進するため、胃もたれがしていたり食欲不振時に飲むと緩和効果も期待出来ます。吐き気を抑える働きもありますので、乗り物酔いの予防や緩和、夏バテ、二日酔いなどにも利用されます。

精神面に対しての働きかけにも優れているため、ストレスに起因する胃腸の不調(疝痛、胃痛、吐き気など)の改善にも高い効果が期待できるでしょう。同様に消化器系への働きかけに優れるペパーミントカモミールと合わせてよく利用されます。

呼吸器系の不調・風邪に

レモンバーベナの主な芳香成分とされるシトラールには抗菌作用や抗炎症作用があり、リモネンには抗ウィルス作用・血行促進作用があります。病原菌を抑制することと体を温める働きから風邪・インフルエンザの予防に、抗炎症作用と合わせて咽頭炎など予防・緩和に役立つと考えられています。

体を温める働きと利尿作用を合わせて解熱効果が期待できますので、風邪の初期症状・発熱のケアにも有効とされています。風邪やインフルエンザに対してはヒソップエルダーフラワーなどとブレンドすると良いでしょう。血行促進と利尿作用から冷え性の改善やむくみの解消などにも役立つと考えられています。

偏頭痛・生理痛に

レモンバーベナは鎮静・鎮痛作用により頭痛・偏頭痛の緩和にも有効とされています。鎮痙作用や血行促進効果も期待できますので、生理痛の緩和やリウマチ・関節痛など様々な痛みの改善にも効果が期待されています。

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そのほか期待される作用

レモンバーベナティーはタンニンやフラボノイドなどを含むことから近年抗酸化作用の面でも注目され、生活習慣病予防などにも効果が期待されています。

アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)
飲用など精油の経口摂取は出来ません。

レモンバーベナ精油の心身への効果

心への作用

レモンバーベナの精油は鎮静作用に優れているとされていますが、若干の高揚作用も持ち合わせています。そのためストレスや緊張により起こる疲労や気持ちの落ち込み・神経過敏などの状態からの回復をサポートし、明るさや前向きさを取り戻す働きがあると考えられています。

また強い鎮静作用は副交感神経を高めてくれるため、不眠症や自律神経失調症などの改善にも効果が期待出来ます。嫌なことや思い出したくない過去が浮かんでくる、不安が渦巻いて寝付けないというような状態に適しているとも言われています。

体への作用

精油の場合も基本的な効能としてはティーと同じく消化器系の改善、特に神経性の胃腸不調の改善に有効とされています。またリモネンなどの芳香成分が濃縮されている分、血行促進作用やリンパ循環促進作用が強く、血行不良・冷え性・むくみなどの改善にもより効果が期待できるでしょう。

抗菌作用・抗ウイルス作用があるリモネンやシトラール、免疫調整作用を持つ1,8-シネオールなどを含んでいるため、風邪・インフルエンザ予防としても用いられます。免疫機能を正常化させてくれますので花粉症による喉・鼻の不快感の改善にも効果が期待できるでしょう。

スキンケアに

レモンバーベナに含まれているシトラールには抗菌・抗真菌作用や抗炎症作用があるとされています。皮脂バランスを整える働きが期待され、ニキビの予防・ケアや、脂性肌のケアに用いられます。湿疹や痒み止めに役立つとする説もあります。

ハーブバスに

レモンバーベナは入浴剤としてもよく利用されているハーブです。スッキリとした香りなのでリフレッシュにも適していますし、鎮静・リラックス効果が高い香りですので一日の疲れを癒して寝付きを良くするためにも有効とされています。
肉体面に関しても疲労回復や風邪予防などに効果が期待できるでしょう。お手入れしにくボディニキビが気になる方にも適しています。

レモンバーベナの注意事項

  • 長期間にわたる多量飲用は胃を痛める可能性があります。
  • 精油は妊娠中の使用を避けましょう。また皮膚刺激があるため敏感肌の方もしように注意が必要です。

ハーブティー

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投稿日:2016年3月21日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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