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ミルクシスル/マリアアザミ

お酒を飲む習慣がある方にイチオシの「肝臓を守るハーブ」

ミルクシスルは「シリマリン」を含んでおり、肝臓の保護や傷んだ肝細胞の修復、肝臓機能の向上に有効とされています。肝臓は体内に入った有毒物質(タバコ・アルコール・化学薬品など)を分解・無毒化する臓器でもあるためデトックスにも役立つでしょう。抗酸化や美肌効果など美容にも嬉しいハーブです。

画像:ミルクシスル(マリアアザミ)

 

ミルクシスル(マリアアザミ)について

基本データ

通称
ミルクシスル(Milk thistle)
学名
Silybum marianum
別名
大薊(オオアザミ)、マリアアザミ、オオヒレアザミ、セントマリーズ・シスル、乳薊(ニュウケイ)
花言葉
独立、厳格、復讐、満足
誕生花
7月9日
科名/種類
キク科オオアザミ属/2年草
使用部位
種子、葉
代表効果
肝機能亢進、肝細胞保護・再生、抗アレルギー、抗酸化、解毒(デトックス)、母乳分泌促進(※主に葉部分)
こんな時に
二日酔い、脂肪肝、アルコール性肝障害、肝炎、肝硬変症
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ、食材として
ハーブティーの味
ほぼ無臭、かすかな苦味とまろやかさのある味

植物紹介

「ミルク」の由来ともなっている牛乳をこぼした跡のような白いまだら模様の葉が特徴のミルクシスルは、和名でマリアアザミもしくはオオアザミと呼ばれるキク科オオアザミ属の植物です。St.Mary’s Thistle(聖母マリアの薊)という呼び名もあり、葉の白い模様は聖母マリアがイエス・キリストに乳を飲ませようとした際に雫が葉にこぼれ白い筋が付いたという逸話が由来とされています。

ミルクシスルは2000年以上昔、古代ギリシャ時代から「肝臓を守るハーブ」と呼ばれており、医学の父と称されるヒポクラテスも研究していたと考えられています。中世にはドイツ薬草学の祖とされるヒルデガルト・フォン・ビンゲンも治療に処方していたと伝えられています。

ハーブの中では伝統的に伝えられてきた効能が科学的に証明されていなかったり賛否両論のものが数多くありますが、ミルクシスルに含まれる「シリマリン」という成分には肝細胞保護作用や肝機能改善作用の研究データが非常に多く、標準化製品はドイツのコミッションE(薬用植物を医薬品として利用する場合の効果・安全性の評価委員会)にも承認されています。

ミルクシスルの栄養・成分・期待できる効果

ミルクシスルティー(種子)

肝臓保護・肝機能向上

ミルクシスルは「シリマリン」と呼ばれる4種のフラボノリグナン類(シリビン、イソシリビニン、シリクリスチン、シリジアニン)を含んでおり、傷ついた肝細胞の保護・修復を始めとした肝機能向上に役立つハーブとして人気があります。

肝機能の向上に

ミルクシスル(種子に含まれているシリマリン)は古くからヨーロッパ民間療法では肝障害に対して利用されてきた歴史を持ちます。現代の臨床試験でも肝細胞保護や肝機能改善の有効性が証明されており、アルコールによる悪酔い、アルコール性肝障害、肝炎、肝硬変など様々な用途に用いられています。傷ついてしまった肝臓の細胞の修復にも役立つため肝臓の様々なトラブルの予防・改善に有効とされています。

二日酔い予防のサプリなどにもシリマリンは利用されています。一般的によく知られている「ウコン」は肝機能向上・胆汁分泌促進作用が強く、ミルクシスルは肝細胞保護・肝機能向上が強いと、似た効能を持ちますが多少得意領域が異なります。お酒を日常的に飲まれている方や不規則な生活による体・肝臓のダメージが気になる方はミルクシスルの方が適していると言えるでしょう。

解毒(デトックス)に

シリマリンは体内で解毒を行っている肝機能を向上させることでデトックスにも有効とされています。肝細胞に蓄積された毒素の排出を助ける働きもあると言われています。

アルコール類、タバコ、薬物、化学物質(薬剤)など「毒素」になると言われる物質は身の回りに多く溢れています。そういった有害物を分解・無毒化する臓器が肝臓ですが、肝臓は「痛まない臓器」とも言われ自意識がないままに毒素を蓄積していってしまうこともあります。体を毒素から守るためには肝臓自体の浄化・デトックスも必要なのです。

肝機能低下から起こる不調に

ドイツのコミッションEでミルクシスルは慢性肝炎と肝硬変以外に「消化不良」に対しての使用も承認されています。これは腸の機能を高めるというよりは、肝機能の低下によって起こる食欲不振や消化不良の緩和に有効であると捉えられます。

承認には含まれていないものの、同様に肝機能低下から引き起こされる慢性疲労感や慢性頭痛、イライラ、無気力、肌トラブル、アレルギー、自律神経失調症など様々な症状の改善にも効果が期待できるでしょう。

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その他の働きかけ

アンチエイジング

ミルクシスルに含まれているシリマリンには抗酸化作用があり、活性酸素の抑制による免疫力向上・老化防止効果が期待されています。体内で合成される抗酸化物質グルタチオンの生成を促すことも報告されており、生活習慣病の予防・改善に有効とされており、欧米では抗酸化ハーブとしても支持されているようです。

肌の状態を整える

シリマリンと呼ばれるフラボノリグナン類の1つ「シリビン」には真皮にあるコラーゲン増加に働きかけ繊維構造を正常化する働きや、成長ホルモンの分泌を促進する働きがあります。そのため肌の状態を整えたり、シワを改善しハリのある肌を作るなどの美肌効果が期待出来ます。
肝機能向上・デトックス作用から肌荒れの予防・解消にも役立つでしょう。

ミルクシスルの注意事項

  • 妊娠中の使用は控えましょう。
  • キク科アレルギーがある方は注意が必要です。
  • 経口摂取の場合、稀に下痢や胃腸障害を起こす場合があります。

ハーブティー

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投稿日:2015年9月27日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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