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ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

パセリ
ハーブティーと期待される効果効能紹介

食べても飲んでも栄養豊富、アンチエイジングや美肌にも効果が期待

食用としては苦手意識のある方が多いパセリですが、ビタミンやミネラルが豊富なうえ様々な抗酸化成分を含む優秀な食材として近年日本でも注目されています。パセリティーもまた不足しがちな栄養素の補給に役立つ他、免疫力向上や胃腸機能サポート・口臭予防をはじめ、乾燥肌対策・エイジングケア・むくみ緩和など美容面にも様々な働きが期待できます。花粉症対策の健康茶としても注目されている存在です。

画像:パセリ(Parsley)

 

パセリについて

植物紹介:パセリ

パセリはお料理の添え物・彩りとして目にする機会はあるものの「食べる」という方は少ない存在。植物分類上は人参やセロリと同じセリ科にし、ハーブで言うならクミンディルと比較的近い存在と言えるでしょう。同じように青臭さなどが嫌われたセロリが市民権を得たのに対し、パセリの食用普及は現在でもまだ微妙と言ったところ。最近でこそ栄養管高さなどが報じられ美容や健康のために摂り入れるという方も増えていますが、それでも食感や苦味などの問題から苦手という方も多いのではないでしょうか?

日本でパセリと言うと葉の縮れた形のもの(縮葉種/モスカールドパセリ)が一般的ですが、ヨーロッパでは葉が真っ直ぐな形状の平葉種(イタリアンパセリ・フレンチパセリ)の方が主流。実は平葉種のほうが形状の関係から柔らかく感じますし、香りも若干マイルドなのだとか。最近は日本でも流通するようになっています。野菜感覚で取り入れる場合は平葉種、香味として量する場合は縮葉種と使い分けると良いかもしれません。
そのほか人参のような根部を食用とする根パセリ(ハンブルグパセリ)、セロリのように葉柄部分を食べるナポリタンパセリなどもありますが、このへんはあまり日本で普及していません。味的には根パセリが最も食べやすいと言われています。

パセリの原産地は地中海沿岸地域で、ヨーロッパやエジプトでは紀元前から食用・薬用として利用されていました。古代ギリシャやローマでは儀礼用としても用いられ、華やかな席ではパセリで作った花輪を首にかけ香りを楽しんだとも言われています。当時から血液浄化に役立つ存在とも考えられていたそう。
ローマで食用やハーブとしての利用が普及すると、近隣国へもパセリ文化が伝えられていくようになります。9世紀頃にはフランスへと伝わり、17世紀くらいまでにはヨーロッパ全土で栽培されるようになっていたと言われています。薬効があるハーブとして修道院も栽培していたそうです。

日本には18世紀、オランダ船によってパセリが伝えられました。和名である「オランダゼリ」もオランダから伝わったセリという意味で命名されたそう。オランダ三葉と呼ばれることもありますが、こちらはセロリの和名として利用される方が種ですので注意が必要です。
ちなみにセロリが種子部分(セロリシード)を利用するように、パセリ種子もパセリシードと呼ばれ香辛料や香料原料として利用されています。しかしパセリシードはお茶として利用する場合の危険性が示唆されていますので、ハーブティーにする場合も香味野菜として利用している「葉」部分を利用するようにしましょう。

基本データ

通称
パセリ(Parsley)
別名
オランダゼリ(和蘭芹・紅毛芹)、香芹(コウキン)、ペルシ(persil)
学名
Petroselinum crispum
科名/種類
セリ科オランダゼリ属/二年草
花言葉
勝利、祝祭、お祭り気分、死の前兆、不和
誕生花
10月4・8・30日
使用部位
地上部(主に葉・茎)
代表成分
葉緑素(クロロフィル)、ミリスティシン、アピオール、アピゲニン、アピイン、β-カロテン、ビタミン類、ミネラル類
代表効果
抗酸化、利尿、血圧降下、抗菌、殺菌、強壮、抗感染症、鎮静、抗アレルギー
こんな時に
老化予防、目の疲れ、むくみ、高血圧、生活習慣病予防、デトックス、貧血、冷え性、肌荒れ、シミ・シワ予防、消化不良、食欲不振、夏バテ、免疫力向上、風邪予防、精神安定、アレルギー緩和
おすすめ利用法
食用、ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、浸出油、湿布、手作り化粧品、料理用ハーブ(香辛料)、精油
ハーブティーの味
パセリそのままに近い香り、味は薄めでさっぱりしている
カフェインの有無
ノンカフェイン

パセリの栄養・成分・期待できる効果

パセリティー

デトックスや美容に

老化防止・目の疲れに

パセリにはフラボノイド系ポリフェノール類(アピゲニン、アピイン)やβ-カロテンなどのカロテノイド類、ビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用を持つ成分が非常に多く含まれています。このためパセリを食べる場合は勿論ですが、お茶として飲用した場合でも抗酸化成分を摂取して活性酸素によるダメージを抑制してくれると考えられています。動脈硬化など生活習慣病の予防にも役立ちます。

酸化によるサビつき=老化を抑制するほか、カロテノイドとしてはルティンやゼアキサンチンなど視機能に関係する成分も含まれています。どちらも目を活性酸素から守ることで白内症や黄斑変性症などの予防にも役立つと考えられていますし、ゼアキサンチンは紫外線やブルーライトを吸収することで目を保護する働きもあります。目・視機能の老化予防としてだけではなく、パソコン・スマホ・テレビなどを長時間見ている場合の目の負担緩和にも効果が期待できます。


むくみ対策・デトックスに

パセリは利尿作用があるハーブして利用されてきました。成分的に見てもカリウムが非常に多く含まれていますから体内の水分バランスを整える働きが期待できます。ヨーロッパでは膀胱炎や尿道炎などの泌尿器トラブルのサポートとして利用されることもあるそうですし、高血圧対策として飲む方もいらっしゃるそう。

またハーブ・ハーブティーとしてパセリは体を浄化する働きに優れた存在と言われてきましたが、こちらはポリフェノール(フラボノイド)の一種ルテオリンに肝臓の解毒作用があると考えられています。肝臓の働きを助けることで老廃物や有害物質の分解解毒力を高める働き、胆汁の生成促進などの働きも期待されています。肝臓で分解された有毒物質の多くは腎臓を通り尿として排泄されますから、利尿効果と合わせてデトックス効果も期待できるでしょう。


貧血・冷え性の予防

パセリ自体は同グラムで比較した場合ホウレンソウの3倍以上の鉄分を含んでいます(※7.5mg/100g)。お茶として浸出した場合には茶葉部分に鉄分が多く残るものの、一部は摂取することが出来るでしょう。パセリには植物性鉄分の吸収を高めるビタミンCも含まれていますから、パセリそのものを食べるよりは劣るもののパセリティーも貧血予防としても役立ってくれるでしょう。

パセリには貧血の予防・改善に役立つだけではなく、抗酸化やデトックスによる血流改善にも効果が期待できます。加えてビタミンEによる末梢血管の血流改善や、カリウムなどの働きによるむくみ改善にも役立つことから、血行不良・冷え性の緩和に繋がると考えられます。ただしカリウムが多いので飲み過ぎ・食べ過ぎは逆に体を冷やす可能性もありますので適量を心がけてください。


美肌作りに

パセリにはβ-カロテンが非常に多く含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAへと変換され、皮膚粘膜の保護・強化に利用されます。そのため乾燥肌や肌荒れの改善に役立ってくれるでしょう。ビタミンEも含まれているため血行を促すことからもくすみ・乾燥などの緩和が期待できます。

β-カロテンは抗酸化物質ですし、その他にもパセリはビタミンやポリフェノールなど抗酸化作用を持つ成分を豊富に含んでいます。抗酸化成分が相乗して働くことでメラニン色素の生成を抑制する美白効果や、肌のハリ・透明感の維持などにも有効とされています。シミやシワなどの回復を早める働きも期待できます。

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日々の健康維持に

食欲増進・夏バテ・口臭予防に

パセリに含まれている芳香成分のアピオールは軽く胃を刺激することで食欲を促す働きがあると考えられています。パセリには夏場に汗などと共に流出しやすいカリウムも豊富に含まれています。夏バテの原因としてはカリウム欠乏状態になることも原因の一つと考えられていますから食欲増進効果と症状して、夏バテ対策としても効果が期待できるでしょう。

また芳香成分のピネンは腸内で悪玉菌の繁殖を抑制する働きや、消化促進・消臭作用を持つと言われています。このため消化不良や胃もたれなどの緩和にも効果が期待できますし、バジルには粘膜の保持に関わるビタミンA(β-カロテン)も含まれています。ピネン自体の消臭作用と胃腸機能の改善が相乗することで口臭予防に効果が期待できるでしょう。エチケット商品として知られている小林製薬さんの「ブレスケア」にもパセリ油が配合されています。


免疫力向上・風邪予防

活性酸素が過剰に発生すると細胞や組織を傷つけ、本来の働きを低下させてしまいます。抗酸化物質は活性酸素を抑制することで免疫力の低下を防ぐ・低下していた免疫力の回復を助ける働きがあります。パセリはβ-カロテン,ビタミンC,ビタミンEポリフェノールなど様々な抗酸化成分を持つ食材であることから、免疫力の維持・向上にも役立ってくれるでしょう。

β-カロテンはビタミンAに変換されることで呼吸器などの粘膜を保護し、ウィルスの侵入から体を守る働きもあります。この2つの働きから風邪予防や初期症状の緩和にも効果が期待できますし、バジルには消化吸収を助けることで栄養素をしっかりと取り込めるようにサポートする働きも期待できます。そのため回復促進などにも役立つとされています。


精神状態の安定

パセリ自体にはカルシウムが非常に多く、その他にもビタミン・ミネラル類を幅広く含んでいます。カルシウムは不足すると神経系の興奮が高くなり精神的な不調を起こす可能性がありますし、他栄養素も不足によって情緒不安定さや気持ちの落ち込みを引き起こすと考えられるものが多いことから、栄養バランスを整えることで精神安定にも役立つと考えられています。

ビタミン・ミネラル以外にポリフェノールの「アピイン」は精神系を鎮静させる働きがあり、イライラ・神経性頭痛の緩和に有効とされています。また芳香成分の「アピオール」も精神をリラックスされる働きがあるとされ、ストレス対策や不眠の緩和などに効果が期待されている成分です。不足しがちな栄養成分の補充と合わせて精神安定に役立ってくれるでしょう。


そのほか期待される作用

女性の体に対して

パセリティーに含まれているアピオールには通経作用(月経を促す働き)があるという報告もなされており、生理不順の緩和についても効果が期待されています。通経作用以外にもパセリには鉄分など女性に必要なミネラルが豊富に含まれていますし、生理痛やPMSの悪化原因となる冷え・むくみの緩和にも役立ってくれます。


花粉症などのアレルギーに

パセリに含まれているポリフェノールの1つであるルテオリンには抗酸化作用のほか抗アレルギー効果なども報告されています。そのほかのポリフェノールやビタミンCなどもヒスタミン活性の抑制に役立つとする説もありますし、デトックス効果なども体質改善に繋がるのではないかと考えられています。マウスを使った実験ではパセリの摂取でアレルギー症状が出にくくなることも報告されており、パセリは“天然のヒスタミン剤(アンチヒスタミン)”として花粉症による目のかゆみ・くしゃみ・鼻水などの諸症状や喘息の緩和にも効果が期待されています。

アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

精油の経口摂取(飲用など)は出来ません。
浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください。パセリ精油の場合は皮膚刺激が強いため、手作りコスメなどの利用は避けたほうが無難です。利用する場合もごく低濃度で利用しましょう。

パセリ(シード)精油の心身への効果

パセリの精油には葉から抽出した“パセリリーフ”と、種子から抽出した“パセリシード”の2種類があります。どちらもアピオールやミリスチシンなどの毒性がある成分を含むためアロマテラピーで利用されることは少ないですが、どちらかと言えばパセリシードの方が流通しています。

心への作用

鎮静作用があると考えられ、ストレスや神経疲労などの緩和に役立つされています。イライラや緊張・興奮を鎮めることで、昂ぶった神経や感情をクールダウンしてくれると言われていますから、頭に血がのぼりやすい方や煮詰まっている方にも適しているでしょう。

体への作用

パセリシードの精油も緩下・利尿作用があるとされており、むくみや便秘など“溜めこみ体質”の改善・セルライトケア・デトックス用として利用されています。水分滞留によって悪化する関節炎やリウマチなどの緩和に用いられることもあるそうです。また健胃、消化促進、駆風など消化器官への働きかけもあるので消化器系の不調緩和にも有効とされています。

そのほかに血液浄化作用・通経作用による月経周期の正常化・更年期障害の緩和などに役立つとする説もあります。分娩促進や母乳分泌促進に良いとして出産~産後に利用されることもあるようですが、刺激性・毒性の問題がありますので専門家の指示なく利用するのは避けたほうが良いでしょう。


ハーブバスに

パセリは入浴剤代わりに利用することで消臭効果による体臭予防、リラックス効果からストレス緩和や不眠緩和にも効果が期待できるでしょう。また東京ガスによる「美容におすすめ 10の季節風呂」生理実験でもパセリ(生)を入浴剤として利用した場合は保湿・保温・肌荒れ改善・肌の明るさ向上に対しての有効性が報告されています。このため美肌保持に役立つ入浴剤としてや、冷え性・肩こり・神経痛などの緩和にも役立つと考えられます。

パセリ入浴の効果自体ももちろんですが、お子様がいるご家庭などでパーティーの盛り付けなどに使ったものの食べないパセリの再利用法としても“入浴剤”が注目されているのだとか。生パセリを適度な大きさに刻んで布袋に入れるだけというのも手軽ですね。水から沸かして入浴した方が成分がよく浸出しますので、お鍋などである程度煮だして煮汁ごと入れるようにすると良いでしょう。


スキンケアに

β-カロチンやビタミンCを豊富に含むパセリの生葉は化粧品など手作りコスメの原料としても人気が高まっています。働きとしては血行促進・収斂・清浄・保湿柔軟などがあるされ、シミ・くすみケア、ニキビ予防、保湿用として主に利用されています。
またパセリシード抽出物は抗酸化作用が高いことからシミの改善に良いと言われていますが、精油は皮膚刺激が強いため手作りコスメの材料として利用することはオススメできません。

ただしパセリには紫外線の吸収を促すことでシミを起こしやすくなるソラレンという成分が含まれていますので、肌に塗布した後に紫外線を浴びる朝の使用は避け、夜用化粧水として利用するようにしたほうが良いでしょう。食用や飲用も夜のほうが良いとする説もあります。

パセリの注意事項

  • 妊娠中の方・腎臓や肝臓に疾患がある方は使用を避けましょう。
  • 精油の場合は妊娠中・授乳中・疾患のある方は利用を避けましょう。また皮膚刺激が強いため芳香浴であっても敏感肌の方は利用に注意が必要とされています。

ハーブティー

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投稿日:2016年9月23日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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