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ペパーミント

万能薬とも呼ばれる広い効能

シャッキリと覚醒させ、頭をクリアな状態にしてくれると同時に精神を穏やかにする作用もあるペパーミント。胃腸強化や口臭対策、花粉症などのアレルギー緩和など幅広い効能を持り、飲食でも外用でも役立つ「万能薬」とも言われるハーブです。

画像:ペパーミント(Peppermint)

 

ペパーミントについて

基本データ

通称
ペパーミント(Peppermint)
学名
Mentha piperita
別名
コショウハッカ、セイヨウハッカ
花言葉
真心、美徳、貞淑、永遠の爽快
誕生花
3月16日・5月28日
科名/種類
シソ科/多年草
使用部位
代表効果
抗アレルギー、抗菌、駆風、健胃、制吐、鎮けい、鎮静、発汗、皮脂分泌調整、不眠、消臭
こんな時に
風邪初期、花粉症、頭痛、消化、お腹の不調、二日酔い、疲労・夏バテ、水虫、オーラルケア、リラックス、やる気アップ、リフレッシュ、更年期
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、湿布、浸出油、スチーム吸引、手作り化粧品、料理用ハーブ、精油
ハーブティーの味
清涼さと甘さがあり、刺激的だが後味はスッキリする

植物紹介

ペパーミントはシソ科ハッカ属の多年草で、スペアミントとウォータミントの交雑種と考えられています。「ミント」と呼ばれるものは数多くありますが、大きくペパーミントなどの西洋ハッカ・スペアミントなどのオランダハッカ、ニホンハッカなどの和種ハッカの3種類に分かれます。日本ではミントといえばペパーミントですが、欧米ではスペアミントの方が好まれているそうです。

ミントという呼び名はギリシア神話が由来。妖精の美少女「menthe(メンタ)」が冥府の神ハデスに愛されたものの、ハデスの妻ペルセポネーの嫉妬によって草に変えられてしまいます。その草がミント(ペパーミント)で、メンタが自分の存在を知らせようとして芳香を放つようになたっという伝説があります。
ペパーミントはギリシア神話の一話になっていることからも分かるように歴史の深いハーブ。古代エジプト時代にピラミッド建設の労働者に用いられたという記録が残っており、古代ローマ・ギリシア時代には食用と薬用両方で使われていました。芳香を楽しむ習慣も古代ローマ時代にはあり、ミントの葉を擦っていい匂いを漂わせた部屋で客人を迎える習慣もあったようです。

ミントの色と言えば青緑色のイメージがありますが、ミントリキュールなどのあの色は実は着色。ミントから水蒸気蒸留されたペパーミント油(精油)はほぼ無色かクリーム色をしています。

ペパーミントの栄養・成分・期待できる効果

ペパーミントティー

肉体への効果

胃腸の不調に

ペパーミントの体への効能・効果として最もよく知られているのが胃腸の不調を改善する働きです。胆汁の分泌促進を強化するなど消化器系の働きを高めることで、食べ過ぎ・飲みすぎ・胸焼けなどの胃の不快感の解消に役立ってくれます。

また消化器の働きを高めるだけではなく、鎮痙作用によって胃の筋肉をリラックスさせる効果があるとされています。胃痛や胃痙攣の緩和ではなく、げっぷを出やすくすることで胃のつっかえ感などの緩和も期待出来ます。香りには精神面でもリラックス作用があるとされていますから神経性の胃痛、ストレス性の便秘・下痢・腹痛などにも効果が期待出来ます。

乗り物酔いに

胃の機能を整えたり緊張を緩めることでペパーミントは乗り物酔いの予防や緩和にも効果があります(胃の末端神経を麻痺させるという説もあります)。制吐作用と呼ばれる吐き気そのものを抑える働きで直接的に、香りで車内の不快な臭いを消したり気分をリフレッシュさせたりと間接的に、様々な方面から乗り物酔い防止に役立ってくれるでしょう。

ミントティーを携帯するするのも良いですが、乾燥葉や精油を携帯して車内で香りを嗅いでいるだけでも酔い止め効果が得られるとされています。

花粉症などのアレルギー緩和

ペパーミントに含まれているメントールやミントポリフェノールはヒスタミンの放出を抑える(抗ヒスタミン)などの働きから、アレルギーの発生を抑える作用があると言われています。そのほかに鼻の粘膜の腫れを抑制する働きや抗炎症作用などもあり、鼻の詰りや喉のイガイガ感など花粉症などで起こる鼻・喉の不快感全般に効果が期待出来るでしょう。
殺菌作用もあることから、風邪の初期症状にも有効とされます。

オーラルケアに

消化器系の機能向上により、胃腸の不調から起こる口臭改善にも高い効果が期待出来ます。ペパーミント自体の清涼感ある香りは直接的に口臭を抑えるのにも役立ちますので、胃腸不調以外の場合でも有効です。歯磨き粉やガムなどによく配合されているのも納得ですね。

また麻痺作用と抗菌作用がありますので、虫歯や歯痛などの痛みを和らげるのにも利用できますし、口内を清潔に保つことも口臭予防に役立ってくれるでしょう。ハーブティーで口をゆすぐと、市販の商品ほど強烈な「ミント感」のないナチュラルな香りになりますよ。

精神への効果

リラックス・精神安定

スっとするような清涼感あふれるペパーミントのクリアな香りは心を落ち着ける効果があるとされています。スロレスや緊張などによる不安やイライラ・気分の落ち込み・神経症などの緩和改善に役立ってくれるでしょう。怒りなどの興奮状態、精神疲労など抑鬱状態どちらにも利用できます。

集中力とやる気アップ

ペパーミントに含まれるメントールは気分をスッキリさせて集中力を高めたり、眠気を抑えるのにも役立ちます。無気力な時にやる気を思い起こさせてくれる香りでもあるので、朝や勉強・仕事の休憩中などに飲むのにピッタリです。

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アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)
飲用など精油の経口摂取は出来ません。

ペパーミント精油の心身への効果

心への作用

ペパーミントの精油は眠気を覚まし意識をハッキリとさせる作用が強いと考えられています。また気分をリフレッシュさせる働きもあるため眠気覚まし用のガムやキャンディなどの商品のフレーバーとしてもよく利用されています。
強壮作用や心を冷静に保つ働きもあるので、神経疲労時やイライラや興奮を落ち着けたいときなど様々なシーンで役立ってくれるでしょう。リラックス用と言うよりは活動中に適した香りです。

体への作用

ハーブティー同様にペパーミントの精油も消化器系の働きかけに優れていると言われています。二日酔いや乗り物酔いなど、何も口に入れたくない状態の時には香りだけを嗅げる精油が活躍してくれます。

また風邪や花粉症による呼吸器系の不調緩和や、抗菌・殺菌・抗ウィルス作用などを生かした感染症予防などにも用いられています。鎮痛作用があるので頭痛がするときや生理痛の緩和にも効果が期待出来るでしょう。香り自体もすっきりとしているので痛みや不調に引きずられて落ち込んでしまった気分のリフレッシュにも役立ちます。

デオドラント・虫除けに

ペパーミントの抽出液や精油(エッセンシャルオイル)の殺菌・消毒作用によって肌を清潔な状態に保ち、体臭や加齢臭などに対するデオドラント作用があります。肌だけではなく空間の消臭にも利用でき、ゴミやトイレ、タバコの臭い消しに有効とされています。

また消臭以外にペパーミントは蚊やハエなどの虫除けに役立ちます。ゴキブリやアリなどに対しても有効とされていますから、精油をデュフーザーなどでお部屋中に香らせたり、コットンに染み込ませて気になる水周りなどに設置しておくと消臭・防虫両方に効果が期待出来ます。

お肌のケアに

ペパーミントは殺菌・消毒作用に加え皮脂の分泌を調節する作用があります。化粧水などで希釈してスキンケアに利用すれは、脂性肌と乾燥肌両方のタイプに効果が期待出来ます。皮脂過剰による角栓や毛穴の開き・黒ずみ解消の改善にも役立ってくれるでしょう。

抗真菌作用という真菌(カビ)を抑える作用もありますので、水虫のケアや脂漏性皮膚炎など真菌性の皮膚炎症のケアに用いられることもあります。

ペパーミントの注意事項

  • シソ科アレルギーの方は使用しないでください。
  • ペパーミントは刺激が強めのため、お子様が飲用する場合は薄めにするか、スペアミントやアップルミントなど穏やかなものを利用してください。
  • 肌へ利用する場合は刺激を感じる場合があります。敏感肌の方は濃度に注意し、パッチテストを行うようにしましょう。

ハーブティー

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投稿日:2015年7月30日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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