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レッドクローバー

大豆の10~20倍のイソフラボンで女性の健康と美しさをサポート

レッドクローバーは豊富なイソフラボン類を含み、ホルモンバランスを調整し更年期障害や生理前のイライラ・月経不順など女性特有の不調緩和に役立つとされているハーブです。エストロゲン様作用を持つため女性らしい体作りや肌荒れ防止など美容面でも効果が期待されていますし、血行促進やむくみ解消にも役立ちます。

画像:レッドクローバー(ムラサキツメクサ)

 

レッドクローバーについて

基本データ

通称
レッドクローバー(Red clover)
学名
Trifolium pratense
別名
紫詰草(ムラサキツメクサ)、赤詰草(アカツメクサ)、赤クローバー
花言葉
豊かな愛、勤勉、実直、快活、陽気な心
誕生花
4月7・18日、5月24・26衵、6月26日
科名/種類
マメ科シャジクソウ属/多年草
使用部位
花、葉
代表効果
エストロゲン様、抗酸化、抗菌、去痰、抗炎症、消炎、鎮痙、鎮静、利尿
こんな時に
更年期障害、PMS(月経前症候群)、月経不順、咳を伴う風邪・喘息、気管支炎、むくみ、肌荒れ、湿疹・乾癬
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ、湿布
ハーブティーの味
やや甘みのある草の香り、味は烏龍茶系でクセは少ない

植物紹介:レッドクローバー

レッドクローバーはマメ科の多年草で、クローバーの一種。レッドや赤が名前に付くとおり赤~ピンク色の花を咲かせますが、稀に白花を咲かせる株もあり紫詰草の白花変異を固定した園芸種=雪花詰草(セッカツメクサ)というものも存在しています。

人との関わりの歴史は非常に古く、原産地のヨーロッパでは先史時代(約5000年以上昔)から牧草として用いられていた、古代ローマ時代には薬用として咳止め・痰切りなどに利用されていたと考えられています。またジプシーと呼ばれる遊牧民族は健康促進と精神安定に役立つ強壮ハーブとして重宝していたとも言われています。
日本には明治以降にシロツメグサと共に牧草として持ち込まれ、現在は日本全国に帰化しています。種子名のpratenseもラテン語の「牧場に見られる・牧草」という言葉に由来しています。

レッドクローバーは宗教・神秘的な象徴としても長く愛されてきました。旧約聖書にも何度も登場し、中世には3片の葉から「神・キリスト・精霊」の三位一体と関連付け、悪に対するお守りになるとする伝承もありました。アイルランドの守護聖人・聖パトリック(パトリキウス)が手に持っている「シャムロック」は三つ葉植物の総称で、クローバーそのものではないもののレッドクローバーも含まれるのだとか。
三つ葉ではなく四葉のクローバーも、キリスト教以前から現在に至るまで「希望・幸運のシンボル」として特別な存在として大切にされています。

近年はレッドクローバーが女性ホルモンと似た作用を持つことから、女性領域で役立つハーブとして世界中で注目を集めています。日本でもここ数年、レッドクローバーを配合したサプリメントを更年期やPMS対策に利用する方が増えているようです。
また更年期障害や閉経後の骨粗鬆症・生理前のイライラや落ち込み・生理不順など健康面でのサポート以外に、エストロゲン作用によるバストアップや美肌・抜け毛予防など美容効果も期待できることから海外では広く利用されています。

レッドクローバーの栄養・成分・期待できる効果

レッドクローバーティー

女性ホルモンバランスへ

レッドクローバーは女性ホルモンの1つであるエストロゲンと似た作用を持つ「イソフラボン」を豊富に含み、一説には大豆の10~20倍のとも言われています。またレッドクローバーにはフォルモノネチンやバイオカニンAという吸収率が高い種類のイソフラボンを含み、少量ではあるもののダイゼインやゲニステインなど大豆と同じ種類のイソフラボンも含まれているため様々な種類のイソフラボンの複合効果も期待されています。

※更年期障害に対して統計学的に有益な効果は認められない・更年期障害以外に対しての効果を判断する科学的根拠はないという報告もあり、現在もなお研究・実験が行われているハーブです。

更年期障害の緩和に

レッドクローバーに含まれているイソフラボン(フォルモノネチン・バイオカニンA)は腸で直接吸収されるため、消化過程で別の成分に変換した後に吸収される大豆のイソフラボン(ダイゼイン・ゲニステイン)よりも吸収率が高く胃腸の働きが低下している方でも効果が得られやすいと考えられています。

更年期障害は女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌が減少し、自律神経の乱れを併発する事で引き起こされる、ほてり(ホットフラッシュ)・イライラ・抑鬱・不眠・めまい・頭痛など全身に渡る様々な症状の総称です。
レッドクローバーのイソフラボンは吸収性が高く、イソフラボン全体の含有量も多いため不足しているエストロゲンを補う・エストロゲン分泌を促進する働きによって、更年期障害の諸症状改善に高い効果が期待出来ると考えられています。

閉経後の骨粗鬆症に

加齢に伴い女性に多く起こる骨粗鬆症は骨のカルシウム量が減少し、骨が脆くなる状態のことを指します。閉経後の高齢女性の骨粗鬆症発生リスクが高い原因として骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあるエストロゲン分泌の激減が挙げられています。

カルシウムだけを摂取しても、骨にカルシウムを留めるエストロゲンが不足している状態では有効に利用しきれません。レッドクローバーに含まれるイソフラボンはエストロゲン同様に骨量を増やす働きがあるほか、エストロゲンの分泌を促すとも考えられていますので骨密度の維持・補充に役立ってくれるでしょう。

PMS(月経前症候群)・月経トラブルに

月経前症候群 (PMS)は生理の3~2週間前からイライラ・抑鬱・むくみ・胸のハリなど心身に様々な不調を感じる症状を指します。原因は黄体期にプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えることでホルモンバランスを崩し自律神経失調状態になる・エストロゲン過多・体内で必要な物質の合成能力が低いなど諸説ありハッキリとは解明されていません。

レッドクローバーに含まれるイソフラボンは更年期障害や閉経後の場合はエストロゲンを増加させる働きをしますが、エストロゲンが過剰に分泌されている場合にはエストロゲン分泌量を抑える(エストロゲンを弱める)働きも併せ持っています。
エストロゲンの極端な過不足を調節することでホルモンバランスを整える働きが期待され、ホルモンバランスの乱れによって起こる・悪化している月経前症候群 (PMS)の症状や、生理不順・生理痛など月経トラブル全般に有用と考えられています。

健康維持に役立つ働き

老化防止・生活習慣病予防

ホルモン様作用が注目されていますが、イソフラボンはポリフェノールの一種で強力な抗酸化作用があります。血液中の悪玉(LDL)コレステロールを減少させる働きもありますし、レッドクローバーは血液凝固を防いで血液の流れを改善する働きのあるクマリンも含んでいますから相乗して生活習慣病や動脈硬化の予防に役立ちます。

呼吸器系の不調・感染症に

レッドクローバーには抗炎症作用と去痰作用があり、喉の痛みや咳、鼻水、風邪・気管支炎・百日咳・インフルエンザなどの呼吸器感染症の症状緩和に有効とされています。

そのほか期待される効果

レッドクローバーは伝統的に乳ガンや卵巣ガン、前立腺ガンなどに有効と考えられていました。近年の研究でもフラボノイドにはガン細胞の抑制効果があることが報告されており、がん予防やがん細胞の増殖抑制に対しての研究が進められています。そのほか血液浄化作用があり体質改善に役立つとも言われています。

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美容面に関係する働き

アンチエイジング・美肌作り

レッドクローバーはイソフラボンやアントシアニンなどの抗酸化物質を含む事からお肌のアンチエイジングにも有効とされています。またイソフラボンはエストロゲンの変わりとなる・エストロゲンの分泌を促進する事からコラーゲンの生成向上・艶と透明感のある肌を保つなどの働きもあると言われています。

抗酸化作用と相乗することでシミ・シワ・たるみなど肌老化を防ぎ、くすみのない美しい肌作りに役立ってくれるでしょう。抗炎症作用から肌トラブルの予防や緩和にも効果が期待出来ます。

女性らしい体・抜け毛予防に

イソフラボンを含むレッドクローバーはエストロゲン量を増加させることでバストアップやウエストのくびれなど曲線的な女性らしいボディライン作りにも効果が期待されています。バストサイズの向上については効果の有無が別れ賛否両論といった状態ですが、胸にハリが出たと感じる方は多いようなのでタレ乳防止としても利用してみても良いかもしれません。

同様にエストロゲン効果から抜け毛予防にも有効と考えられており、カナダではレッドクローバーエキスを配合したキャピキシル(Capixyl)という育毛成分が開発され育毛剤の原料として利用されています。

むくみ・セルライト予防に

レッドクローバーにはイソフラボンやクマリンなど血流を改善する成分と、ナトリウムの排泄を促し水分貯留を軽減するカリウムが含まれています。特にクマリンは血液の流れを良くすることで、リンパ液循環や血流を改善しむくみ解消に有効性が高いと言われています。冷え性に改善にも効果が期待出来ます。

近年むくみやセルライト用のダイエットサプリとしても人気があるハーブ「メリロート」の血行改善効果もクマリンの働きによるものとされています。サプリなどで長期過剰摂取した場合の肝機能低下が指摘されていますが、ハーブティーから摂取するなら過剰摂取の心配も低いと言えるでしょう。

外用(飲食以外)で期待できる効果

湿疹・炎症に

ハーブティーとして飲用しても効果は期待できるようですが、抗炎症作用があるため湿疹など炎症を起している患部に直接塗布しても皮膚炎症緩和効果が期待出来ると言われています。乾癬の改善にも利用されています。
関節炎やリウマチ・通風などの痛みの緩和にも有効とされています。

レッドクローバーの注意事項

  • 妊娠中・授乳中の使用、長期間に渡る使用は控えましょう。
  • エストロゲン依存性腫瘍のある方やエストロゲン補充療法を受けている方は使用出来ません。
  • 医薬品との相互作用を起こす恐れがありますので、疾患がある・医薬品服用中の方は医師に相談しましょう。

ハーブティー

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投稿日:2015年11月6日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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