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紫蘇(シソ)

花粉症などのアレルギー対策から、美容茶としても役立つ

和食の薬味としてもお馴染みの紫蘇(シソ)は近年花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー症状の緩和に役立つとして注目を集めています。ルテオリン、ロズマリン酸などのポリフェノールやα-リノレン酸など抗炎症作用・免疫機能正常化作用を持つ成分を含んでいますし、抗酸化作用も高いことから老化防止・美肌作りにも役立ちます。

画像:紫蘇/シソ

 

シソについて

基本データ

通称
シソ(Red Shiso)
学名
Perilla frutescens var. crispa
基本品種はチリメンジソ(縮緬紫蘇)f. crispaですが、ハーブ・生薬としては赤紫蘇f. purpureaが主に利用されています。青紫蘇f. viridisも利用できます。
別名
赤紫蘇(Red Shiso)、青紫蘇/大葉(Green Shiso)、ペリラ(Perilla)、蘇葉(ソヨウ)、紫蘇葉(シソヨウ)
花言葉
善良な家風
誕生花
10月28日
科名/種類
シソ科シソ属/一年草
使用部位
代表効果
抗アレルギー、免疫力向上、鎮静、鎮咳、鎮痛、食欲増進、整腸、抗菌、防腐
こんな時に
花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支炎、気管支喘息、風邪、腹痛、下痢、便秘、食欲不振、不眠、神経疲労、ストレス
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、湿布、料理用ハーブ(香辛料)、精油
ハーブティーの味
爽やかなシソの香り、味はさっぱりめで飲みやすい

植物紹介:シソ

香味野菜・薬味としてや梅干の着色用など、目立たないものの「名脇役」として和食に欠かせない存在である紫蘇(シソ)。「和ハーブ」の代表的存在の1つと言われています。日本人にとっては馴染みある食材ですし、ジェノベーゼならぬシソベーゼなどのパスタ料理やフライ、サラダなど和食の域以外でも活用されています。少し前にはシソのニンニク醤油漬けが美味しすぎることから「合法ハーブSHISO」としてネットなどで人気を集めたことをご存知の方も多いのでは?

シソは中国南部から東南アジアが原産とされるシソ科シソ属の植物で、同種の変種にエゴマ(Perilla frutescens var. frutescens)があります。日本でも縄文時代の遺跡から種子が出土していることからかなり古い時代に渡来し自生していたと考えられています。
平安時代には栽培も行われるようになり、食用としてはもちろんのこと種子からはシソ油をとり菜種油が登場するまで灯火用の油として利用されていました。ちなみに近年このシソ油はα-リノレン酸を多く含む健康食品として注目されています。

紫蘇という名前は中国の故事に由来しています。蟹を食べ過ぎて食あたりをおこし死にかけている若者に、中国の伝説的名医である「華佗」が薬草を煎じた紫色の汁を飲ませ治療したため、紫色の蘇る草=紫蘇と呼ばれるようになったというものです。
現在でも漢方医学では主に赤紫蘇の葉を「蘇葉」、熟した果実を「蘇子」と呼び生薬として利用しています。蘇葉は理気薬(気の停滞を改善する)として、半夏厚朴湯や神秘湯、香蘇散など日本で用いられている漢方薬にも配合されています。

「身土不二」と言われる代々住んできた土地のものが健康に良いという考え方もありますし、スーパーでも通年販売されているためフレッシュな生葉を使うことができるのもシソ茶の魅力と言えますね。プランターなどでも簡単に栽培ができますし、次々に成長していくので収穫が追いつかなくなった時の消費法としてもオススメです。お茶として飲む場合はもちろんのこと、薬味として利用する場合も、細かく刻むことでシソの香りを高めることが出来ます。

シソの栄養・成分・期待できる効果

シソ茶

お茶やシソジュースを作る場合、高い効果が期待出来る・香りが強い・ティーとして煮出したときの色もはっきりと出るため赤紫蘇が好まれます。しかし青紫蘇でもお茶・ジュースなどを作ることはできます。

抗酸化・抗アレルギー

抗酸化作用

シソの葉に含まれているルテオリン、ロズマリン酸は共にポリフェノールの一種で抗酸化作用を持ちます。その他にも赤紫蘇の色の元となるアントシアニン系色素(フラボノイド)の「シソニン」やβ-カロテンなど抗酸化作用を持つ成分を含んでいることから、シソは活性酸素・酸化ダメージの抑制に高い効果が期待されています。

生活習慣病予防や美容に役立つアンチエイジングティーとして注目されているほか、シソは癌予防にも効果が期待出来ると言われており、現在も研究が行われているようです。

免疫機能正常化

シソに含まれるポリフェノールの一つである「ロズマリン酸」は免疫システムの過剰な作用を抑えてアレルギー症状を抑える作用が見留られており、天然ステロイド(ステロイド剤に変わる副作用のないアレルギー軽減物質)としての活用が期待されている成分です。
またポリフェノールの「ルテオリン」にもはロイコトリエンというアレルギー誘発物質の生成を促す酵素を阻害しアレルギー反応を緩和させる働きあり、フラボノイドの中で最も強い抗アレルギー・抗炎症作用を持つと言われています。

そのほかにシソの持つ高い抗酸化作用もアレルギー抑制・緩和に関係しています。免疫細胞が過剰に反応することで活性酸素を産生し免疫機能や正常な細胞を傷つけることでアレルギーを悪化させる、性酸素が脂肪と結合して生成される過酸化脂質が角質層の保湿機能を奪いアトピーを悪化させる原因となる、などの説があります。シソは抗酸化物質を豊富に含みますから、この悪循環の改善に役立つと言われています。

ルテオリンやロズマリン酸の抗アレルギー作用と抗酸化作用が複合することで、シソはアレルギー症状緩和に高い効果を発揮すると考えられています。ハーブブレンドとしては甜茶やアマチャズルと組み合わされることが多く、花粉症の緩和にはペパーミント、アトピー性皮膚炎の緩和には月見草(イブニングプリマローズ)ボリジなどを加えても良いでしょう。花粉症が気になる方は症状出そうな2~3ヶ月前から飲んでおくと良いと言われています。

肉体面への働きへ

リラックスタイムに

シソの葉は理気薬「蘇葉」と考えられており、気分の落ち込みなどの情緒不安定さ、不安神経症、神経性胃炎などストレスに起因する不調があるときに用いられる“半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)”にも配合されています。

成分的に見てもシソに含まれているオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)には精神疾患の予防・改善効果が期待されています。またシソの香りにもリラックス効果があると言われていますから、複合して気持ちを落ち着ける・リ精神安定効果が期待できるでしょう。精神的な不調からくる不眠・睡眠不足の方は安眠用としてカモミールとのブレンドもオススメです。

お腹の不調に

シソの芳香成分「ペリルアルデヒド」は紫蘇独特の香りの元となることからシソアルデヒドとも呼ばれています。ペリルアルデヒドには優れた抗菌・防腐作用を持ち、薬味としてシソの葉が添えられてきたのは食中毒予防の意味もあります。

そのほかに胃液・消化液を分泌することで食欲増進や消化促進など胃腸機能をサポートしてくれる働きもあります。また精神面に対してリラックス効果がありますから、相乗して神経性の食欲不振・胃痛・腹痛などの改善にも高い効果が期待できるでしょう。便秘や下痢の改善にも役立ちます。

疲労回復・夏バテに

シソの葉にはビタミンやカルシウム・鉄分などのミネラルが幅広く含まれていること、香りにはリラックス効果があることなどから疲労回復に有効とされています。またシソの香りの元であるペリルアルデヒド(シソアルデヒド)には食欲増進作用・消化促進作用などもありますから、夏バテの予防・回復にも利用できますよ。

肉体疲労時にはクエン酸を含むローズヒップハイビスカスなどとブレンドすることでより高い疲労回復効果が期待できるでしょう。

風邪予防・初期のケアに

シソには殺菌・鎮静作用があり、喉の痛みや咳・喘息・気管支炎などに有効とされています。喘息や気管支炎に用いる“神秘湯”、風邪の初期症状に用いる“香蘇散”などの漢方薬にも配合されています。
皮膚や粘膜を守るビタミンAの原料となるβ-カロテンや、白血球の働きをサポートするビタミンCなども含んでいますから、風邪の予防にも役立ってくれます。

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そのほか期待される作用

美白・美肌作り

シソニン・ルテオリン・ロズマリン酸などのポリフェノールやビタミンCなど抗酸化物質を豊富に含むシソはシミ・シワ・たるみ・ゴワつきなど肌の老化を抑制する働きがあると考えられています。ポリフェノールやαリノレン酸は血液サラサラ効果もありますので、血行不良によるくすみなどの予防にも役立ちます。

またβ-カロテンは体内でビタミンAに変換され肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進させることでメラニン色素の排泄促進に役立ちますし、メラニン色素の生成を抑制するビタミンCも含まれていますので、くすみ改善と合わせて美白効果にも期待できるでしょう。

視機能の保持・回復

シソの色素成分であるアントシアニン系色素(シソニン)には視機能改善作用が報告されています。そのため疲れ目の回復、視機能低下予防・改善に役立つと考えられています。

ダイエット

シソに含まれているロズマリン酸には糖の消化吸収を抑制する作用があることが近年注目されています。糖をそのまま排泄させることで糖質を減らし、血糖値の上昇抑制・中性脂肪減少などの働きが考えられるため、ダイエット面でも効果が期待されています。

アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

精油の経口摂取(飲用など)は出来ません。シソ精油は皮膚刺激が強いためマッサージやスキンケアなど皮膚へ直接付けることは控えたほうが無難です。

シソ精油の心身への効果

心への作用

鎮静効果があり、リラックスしたいときや気持ちを落ち着けたいとき、精神的に疲れている時などに適しています。ストレス・不安などで目が冴えてしまうようなタイプの不眠緩和にも役立ちます。

体への作用

ペリルアルデヒドとリモネンの働きから、食欲増進・消化促進など消化器系のサポートが期待出来ます。また去痰作用や鎮咳作用があるとされ、喉・鼻の不快感改善にも有効と考えられています。

そのほかに抗菌・抗ウィルス作用がありますので、お部屋に拡散するなどすると風邪やインフルエンザ予防としても役立ってくれます。呼吸器系への働きかけに加え、血行促進作用がありますので、風邪の初期症状ケアとしても利用できます。

ハーブバスに

シソの葉もしくは精油を入浴剤として利用することで、入浴効果と芳香効果の相乗作用で高いリラックス効果が期待出来ます。ストレス・プレッシャーを感じているときや精神的に疲れているときはもちろんのこと、お休み前の入浴に適しています。
また風邪予防やリウマチ・神経痛・腰痛・肩こりなどの緩和に役立つほか、冷え性の改善などにも効果が期待出来ます。

シソの精油は皮膚刺激が強いため、入浴剤としてはなるべくシソの生葉もしくは乾燥葉を利用するようにしてください。シソが手に入らない場合は精油を浴槽に入れず、入浴しながら香りを楽しむようにすることでも効果は期待出来ます、

シソの注意事項

    野菜・薬味・ティー・ジュースなど通常の食品としての使用は問題ありません。

  • 精油は妊娠中・授乳中の方は使用を避けましょう。皮膚刺激があるため使用に注意が必要です。

ハーブティー

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投稿日:2016年4月15日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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