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ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

ターメリック/秋ウコン
ハーブティーと期待される効果効能紹介

二日酔い対策だけではなく、美容面まで様々な効果が期待

カレーの原料もしくはお酒のお供という印象の強いウコン(ターメリック)。肝機能向上や二日酔い対策に有効とされている以外に、アルツハイマー型認知症の予防やアンチエイジング・ダイエットなど幅広い働きが期待できることが報告されています。外側から使うイメージは無いかもしれませんが、原産国のインドではスキンケア用としても幅広く利用されているそうですし、日本でも石鹸やオイルなどが流通しています。

画像:ターメリック(ウコン)

 

ターメリック(ウコン)について

植物紹介:ターメリック(ウコン)

ターメリックと言うと真っ先にカレーを連想される方も多いかと思います。ウコンというとお酒のお供として欠かせない、という方もいらっしゃるかもしれません。肝臓病や脂肪肝の予防など「お酒をよく飲む方」向けの飲料やサプリメントとしてここ20年位ですっかり定着したウコンですが、近年はガンやアルツハイマー型認知症の予防などについても研究が進められています。またはアンチエイジングやダイエットなど美容面の効果も注目され、お酒をさほど飲まない若い女性にも取り入れられています。

ターメリック(ウコン)はショウガ科に属す多年草です。原産地のインドでは紀元前から栽培されていた歴史あるハーブで、カレーなどのインド料理だけではなく伝統医学アーユルヴェーダでも重要な位置にあります。健康効果が期待できるポリフェノールという印象が強い「クルクミン」は着色色素としても利用されており、鮮やかな黄色を持つことが“鬱金”の由来と言われています。
ウコンと呼び名に付くものは同属・別属と多くの種類がありますが、ウコン属に属す代表的なものとしては春ウコン・秋ウコン・紫ウコンの3つが挙げられます。日本で一般的にカレー粉・スパイスとして販売されているのは“秋ウコン”と呼ばれる種類で、ポリフェノールの一種クルクミンが豊富に含まれていることから二日酔い対策や肝臓機能強化に良いと考えられています。

呼び名・外見共に似ていますが、春ウコンと紫ウコンはそれぞれ別種になります。春ウコン(Curcuma aromatica)は食物繊維が豊富でお腹の調子を整えるのに良い・ミネラルや精油成分も多いと言われていますが、苦味や辛味が強いため主にサプリメントなどに加工されています。紫ウコン(Curcuma zedoaria)は名前の通り紫がかった色をしており、色素成分のアントシアニンを含んでいます。ウコン類の中でも苦味が強いので食用利用はほとんどなされていませんが、胃腸薬の原料に用いられています。

ちなみに生薬としては秋ウコンが“鬱金(ウコン)”とそのままなのに対し、春ウコンは“姜黄(キョウオウ)”・紫ウコンは“我朮(ガジュツ)”と呼び分けられています。中医学でも取り入れられている存在ですし、日本でも平安時代に伝来し室町時代には沖縄県での栽培が行われ、生薬として販売されていたと考えられています。明治維新が起こるまでは万能薬として扱われていたそうですし、薩摩藩や商人を経由した事からかなり高価な薬だったと考えられますね。西洋医学が導入されてからは健康食材として、特に沖縄県では「うっちん茶」として親しまれてきました。現在はウコンブームもあり、沖縄県以外でもうっちん茶(ウコン茶)が気軽に変えるようになっていますね。

基本データ

通称
ターメリック(turmeric)
別名
ウコン(鬱金・欝金・宇金・郁金・玉金など)、秋ウコン、ウッチン、ハルディ
学名
Curcuma longa
科名/種類
ショウガ科ウコン属/多年草
花言葉
乙女の香り、あなたの姿に酔いしれる、強い個性
誕生花
8月22日
使用部位
根茎
代表成分
クルクミノイド(クルクミン、)、アルブミン、ミネラル類、精油(ターメロン、ジンギベレン、α-クルクメン、カンファー、シネオールなど)
代表効果
利胆(胆汁分泌促進)、強肝、肝臓保護、解毒、コレステロール低下、健胃、消化器機能改善、抗炎症、抗酸化、循環器機能向上、殺菌、脂肪蓄積抑制
こんな時に
脂肪肝・生活習慣病、二日酔い・悪酔い、アルコール性疾患、胃もたれ・胸焼け、食欲不振、血行不良、むくみ、便秘、風邪、肌老化、くすみ、肥満予防・ダイエット、
おすすめ利用法
料理用ハーブ(香辛料)、ハーブティー、ハーブチンキ、浸出油、湿布、ハーバルバス、手作り化粧品、精油
ハーブティーの味
スパイシーでクセのある香り、薄味だがやや苦味がある場合も
カフェインの有無
ノンカフェイン

ターメリック(ウコン)の栄養・成分・期待できる効果

ターメリックティーもしくはウコン茶として茶葉・ティーパックなどで販売されているものもありますが、ウコンそのものにはミネラルなども含まれています。クルクミンも水に溶けにくい性質がありますし、そのほか栄養素にも不溶性成分がありますから、浸出された“お茶”だけを飲むよりもパウダータイプなどを溶かして飲むと効率的と言われています。

ターメリックティー(ウコン茶)

内蔵機能のサポートに

ウコンの代表成分とも言える「クルクミン」が肝臓のサポートなどに役立つということはよく報じられています。しかし過剰摂取は健康を損なう可能性があることも指摘されており、2003年のJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)では体重1kgあたり3mgが一日摂取許容量と定められています。この計算でいくと体重50kgの人であれば1日150mgまでという計算になります。

ウコン類の中では最も含有が多いと言われる秋ウコンであってもクルクミン含有量は全体の1~4%と言われていますから(カレー1杯でクルクミン量は5~8mg程度という説も)、素材そのものを利用する場合はさほど心配はありません。しかしサプリメントなどは1粒のクルクミン量が多いものもありますので用法用量を守り、過剰摂取にならないように気をつけてください。胆石や肝臓疾患がある方は自己判断での利用を避けましょう。


肝機能向上・生活習慣病予防に

ウコンに含まれているポリフェノールのクルクミン・精油成分のターメロンには胆汁分泌促進効果があります。胆汁は摂取した食品に含まれる脂肪を乳化して消化吸収を助ける、肝臓でつくられた老廃物を排泄させる働きがあります。このため胆汁分泌がスムーズに行われるようになることで、肝臓の解毒機能向上や負荷軽減に役立つと考えられます。

また近年は胆汁の主成分である胆汁酸がホルモンのように働くことで脂肪肝を予防したり、エネルギー代謝を促してメタボリックシンドロームや2型糖尿病の予防に対しても役立つことが報告されています。コレステロール排出を高める働きもありますから、高脂血症や動脈硬化予防、脳・心筋梗塞など血管疾患発症リスク低減など、肝臓の機能だけではなく生活習慣病全体への予防にも効果が期待されています。


悪酔い二日酔い対策に

ウコンと言えば二日酔い予防と連想される方も多いように、ウコンに含まれているクルクミンは二日酔い低減に役立つ成分として世界中で特許も出願されている成分。この働きは胆汁分泌を促すことで肝臓の解毒機能=アルコールの分解を高めてくれるためとされていますが、グルタチオンなどの解毒酵素を増加させる働きがあるとも言われています。胆汁分泌促進作用はアルコールの分解途中で発生するより毒性の高い“アセトアルデヒド”の分解を促すことにも繋がります、こうした肝臓機能強化とアルコール・アセトアルデヒド分解促進作用が相乗することで、頭痛・めまい・吐き気・胸やけなど不快な二日酔い症状の予防や低減に役立つと考えられています。

ハウス食品グループの実験ではクルクミンを配合飲料を飲酒時に摂取することで、アルコール代謝の改善・頭痛など不快症状を起こす人が少ない傾向にあったことも発表されています。二日酔いや悪酔い対策としてはアルコール摂取前にウコンを飲むとより効果的だと言われています。またアルコール代謝が改善されることでアルコール性肝疾患・アルコール誘発性神経障害の予防にも役立つと言われていますから、お酒を飲む際には是非摂取したい存在と言えますね。


食欲増進・胃粘膜保護

ウコンに含まれているクルクミンやターメロンは胆汁分泌を促すことで消化、特に脂質の消化吸収を助けると考えられています。またウコンにはショウガの主要精油成分でもある「ジンギベレン」が含まれており、ジンギベレンも胃腸機能向上や解毒などをサポートしてくれる働きが期待されていますから、相乗して食欲不振や胃もたれ・消化不良などの軽減に役立ってくれるでしょう。カレーには食欲増進効果があると言われるのも、ウコン+その他スパイスの消化促進作用が相乗するためです。

そのほか精油成分としては血行促進作用や鎮痛・消炎作用が期待できるカンファー、抗菌・抗ウィルス・抗炎症作用があるとされるシネオールなども含まれています。このため風邪によるお腹の不調や、胃腸の痛みの緩和にも役立つと考えられています。ただし胃の働きを活発化させる働きから胃酸過多や胃潰瘍の方は症状を悪化させる危険性もありますので、疾患等がある方は使用を避けるようにしましょう。

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その他、健康維持に期待出来る作用

抗酸化・アンチエイジングに

肝臓機能サポートに高い効果が期待されているクルクミンですが、ポリフェノールの一種で高い抗酸化作用を持つ成分でもあります。そのため抗酸化物質として体内の活性酸素の増大を抑制し、酸化によって起こる細胞の痛み・劣化=老化を抑制する働きがあると考えられています。肝機能向上によるコレステロール低減効果からも動脈硬化予防に良いと言われていますが、抗酸化作用から過酸化脂質の生成・付着を抑えて血管の状態を正常に保ち、スムーズな血液循環をサポートしてくれると考えられます。

血管だけではなく抗酸化物質は内臓機能・筋肉・代謝・免疫力から肌まで、様々な面で“若々しさ”や“健康”を保持するために必要と考えられています。そのためウコン茶(ターメックティー)も体を酸化ダメージから守り、体全体を健康に保つ・アンチエイジング効果が期待できるお茶として注目されています。


血行不良・冷え性の緩和に

ウコンに含まれているクルクミンなどの成分は肝臓の解毒機能を高め、血液を綺麗にする働きがあると考えられています。抗酸化作用によるコレステロールなどの酸化を抑える働きも血液浄化と言えるでしょう。精油成分のカンファーには血行促進作用があるとされていますし、ジンギベレンも冷えの改善に役立つと言われています。これらの働きが複合することで、ウコンは血流の改善に役立つと考えられています。血行不良による肩こりや筋肉痛・関節痛やリウマチなどの軽減に効果が期待できるでしょう。

血液循環の改善からも冷え性の改善が期待できますが、クルクミンやターメロンによって胆汁分泌が促されることで、エネルギー代謝の向上にも繋がると考えられています。エネルギー代謝が活発になるとダイエットに良いだけではなく燃焼によって熱も発生しますから、血流改善と合わせて冷え性の改善効果も期待されています。
ただし漢方では秋ウコン(鬱金)は体を冷やす涼性、春ウコン(姜黄)は体を温める温性の食材と区分されているそうです。とはいうものの燃焼系サプリや冷え性ブレンドなどにも利用されており、冷え性に良いという説もあります。過剰摂取をせずに体調を見つつ取り入れてみても良いでしょう。気になる方は生姜と組み合わせての利用すると無難です。


便秘・むくみ改善に

クルクミンなどによる胆汁分泌促進作用は便通改善にも効果が期待されています。胆汁は肝臓で作られると胆嚢に蓄えられ、十二指腸に分泌され腸へと向かいます。一部は排出されますが残りは再び肝臓へと周り再利用が行われています(腸肝循環)。胆汁は脂肪分を乳化するだけではなく、腸内で大便の滑りを良くする潤滑油として働いたり、水分として便に吸収されることで適度な柔らかさを保つなどの働きも担っています。このため胆汁分泌が促進されることで便の出を良くする働きが期待できます。

またウコン自体は食物繊維も豊富な食材ですので、多少の食物繊維補給にもなると考えられます。同様にカリウム含有量も多いと言われていますが、ウコン茶がむくみ改善に良いと言われるのは肝機能を高めることで、肝臓で合成され血管の浸透圧を保つ働きがある「アルブミン」という成分の不足が亡くなること・血行や代謝が良くなることが主です。循環系のサポートによるものですので下半身のむくみなどにも効果が期待できますし、肝機能サポートと合わせて飲んだ翌日のむくみ対策としても役立ってくれるでしょう。


認知症予防・脳の活性化に

アルツハイマー型認知症の原因として脳内に“アミロイドβ”という神経細胞に対して毒性をもつタンパク質の蓄積という説があります。このアミロイドβの分解が追いつかなくなるとアミロイドβオリゴマーと呼ばれる線維状の結合体を形成し、神経細胞を死滅させることで脳の萎縮を起こすのではないかと考えられています。
ラットにクルクミンを与えた後アミロイドβを海馬に注入した実験では、非投与グループに見られた空間記憶の低下が投与グループのラットには見られなかったことが報告されています。こうした実験はいくつか行われており、クルクミンはアミロイドβによって起きる脳細胞死を抑制することでアルツハイマー病の予防・改善への有効性が提唱されています。

クルクミンには抗酸化作用もありますし、芳香成分類と相乗して血液循環の正常化も期待できますから、血栓などから引き起こされる脳血管性認知症の予防に対しても効果が期待されています。神経細胞の保護に有効と言われているのも、抗酸化作用によるところが大きいという説もあります。
またドイツのユーリッヒ神経医学研究所による研究ではウコンの芳香成分「ターメロン」に神経炎症を引き起こす細胞(マイクログリア)の活性遮断作用があることも報告されており、神経幹細胞を増殖させ脳機能の修復や低下軽減・回復に役立つのではないかという期待もされているそうです。

ターメリックを日常的に口にしているインドではアルツハイマー型認知症患者が少ないという報告もあり、アメリカと比べると約1/10なのだとか。カレーを食べた後では脳の一部が活性化されてIQの向上が見られたという実験報告もなされていますから、認知症がまだ気になる年代でなくともウコン(ターメリック)を取り入れてみると良いかもしれません。


風邪予防・喉の不調に

ウコンな精油成分などの働きで殺菌作用を持つため、風邪予防や咳・にも役立つと言われています。風邪予防にウコン茶にハチミツを入れて飲むと良い・水にターメリック(粉)を混ぜてうがいをすると良いなどの民間療法も多くあるようです。


美容面で期待される作用

美肌維、老化・紫外線ケアに

クルクミンは抗酸化作用が高い事から、ストレスなどよって生じる活性酸素から肌を守る働きもあると考えられています。ストレスや紫外線などで活性酸素が増えると色素沈着やコラーゲンの分解が行われることで乾燥や角質化・シワ・シミなどの肌老化を引き起こします。クルクミンは抗酸化物質として働くことで肌老化を予防する働きが期待されています。

また肝機能向上により解毒機能が高まり血液がキレイになること・血行促進に役立つ成分が多く含まれていることから、血液の汚れや血行不良によって引き起こされる肌の“くすみ”やクマなどの黒ずみを改善する働きも期待されています。実験では4週間のクルクミン摂取で肌の水分量増加やシワ・毛穴などの改善が見られた事が報告されていますし、動物実験では紫外線による色素沈着抑制効果があったことも報告されています。


肥満予防・ダイエットに

ウコンの摂取によって分泌促進が期待されている胆汁はコレステロール(脂質)を原料としています。このため胆汁分泌が活発化するとコレステロールや中性脂肪の増加・蓄積予防に役立つと考えられています。加えて肝臓は糖や脂肪の代謝にも関わっていますので、肝臓機能の活発化による体脂肪蓄積予防効果が期待できます。

そのほかクルクミンには脂肪細胞の増加を抑制するという説もありますし、デトックス・血液循環改善からも代謝向上=脂肪燃焼促進効果が期待されています。またウコンの香りは神経系に働きかけて気持ちを安定させる働きもありますので、ストレスによる過食予防にも役立つと言われています。その反面、食欲増進効果もありますので自分と合うか否かを定めて取り入れると良いでしょう。

外用(飲食以外)で期待できる効果

スキンケアに

ウコンに含まれるクルクミンなどの抗酸化物質は外側からも抗酸化作用を発揮し、肌老化・肌荒れのケアに役立つと考えられています。また殺菌作用や抗炎症作用があるため皮膚炎や湿疹・化膿・外傷のケアなどにも有効とされています。利用者が少ないため刺激等は不明ですが、炎症を抑えることから乾燥肌やアトピーの軽減にターメリックオイルを利用している方もいらっしゃるようです。

ターメリックの原産地であるインドでは肌を柔らかく保つ働きがあるとされており、オイルやヨーグルトと混ぜて皮膚に塗ったり、市販されているクリームに配合されていたりと化粧品原料としてもメジャーな存在なのだとか。日本ではクリームなどよりも石鹸としての利用が多いですが、こちらは殺菌作用が高いためニキビ予防に役立つと言われています。


入浴剤として

ウコンを入浴剤として利用すると、皮膚の毛細血管拡張作用と精油成分による内側からの血行促進作用により体を温めると言われています。抗酸化作用や殺菌作用もありますから、肌トラブルの予防にも効果が期待できるでしょう。半身浴や全身浴として利用すると独特の香りが気になるかと思いますので、冬場の足湯などに利用すると良いのではないでしょうか。

ターメリック(ウコン)の注意事項

  • 妊娠中の利用は避けましょう。
  • 肝臓・胃腸など消化器疾患のある方は医師に相談してください・
  • 医薬品を服用中の方は医師・薬剤師に確認の上利用しましょう。
  • 過剰摂取は薬剤性肝障害や消化管障害を引き起こす可能性も指摘されています。お茶やスパイスとして利用する程度であればさほど心配はないと言われていますが、サプリメントやドリンク剤なども使用する場合は上限量を越えないように注意してください。

ハーブティー

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投稿日:2017年1月20日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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