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ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

ウワウルシ/ベアベリー
ハーブティーと期待される効果効能紹介

むくみ取り・美白など美容面で再注目されるハーブ

ハイドロキノン配糖体(アルブチン)を含むことから、古くは泌尿器の消毒・利尿剤として用いられ、現在では美白効果が期待できるハーブとして注目されているウワウルシ。利尿効果からデトックスやむくみ改善などスタイルキープ面でも取り入れられています。またアルブチン以外にもエラグ酸など美白・抗酸化に有効とされる成分が豊富なことから化粧品原料としても人気が高まっています。

画像:ウワウルシ(ベアベリー)

 

ウワウルシ(ベアベリー)について

植物紹介:ウワウルシ(ベアベリー)

ウワウルシはヨーロッパやアメリカなど北半球の高山帯・荒野などに自生する、鈴蘭のような釣鐘型で先端がピンク色をした小さな花・赤く丸い実が特徴的な植物です。ウワウルシという漆の仲間のような呼ばれ方をしていますが、この呼び名は種小名の「uva-ursi」をそのままカタカナ読みしたもの。uva-ursiはラテン語でクマ・ブドウを意味しており、別名の“熊苔桃(クマコケモモ)”や和名“熊苔桃(クマコケモモ)”などの由来ともなっています。

ウワウルシはヨーロッパで古くから薬用植物として利用されてきたと考えられています。また味はさほど美味しくは無いそうですが、果実も食料として利用していたのでしょう。13世紀ころにはウワウルシが薬草(ハーブ)として書物などに登場するようになり、中世を通して尿感染症に効果的な利尿剤として用いられていたと考えられています。1788年にはロンドン薬局方にも登録されたそうです。アメリカ大陸においてもハッキリとした記録こそありませんが、先住民の人々は果実を食材として利用していた・飲料を作っていたなどと言われています。そのほか葉をハーブと混ぜてタバコ“Kinnikinnick”としても利用しており、現在でもインディアン居留地などではお土産として販売されているそう。

ちなみに名前が似ている“ツルコケモモ(クランベリー)”は同じツツジ科ですがスノキ属という別属になります。北欧の方がジャムにすることが知られている“コケモモ(苔桃)”もスノキ属の植物ですが、かつて日本では自生しないウワウルシの代用品として日本薬局方にも収録されていました。しかし味が良くなかったことや、自生していたものを採取していたということで自然保護の観点から現在は削除されています。対してウワウルシは現在でも日本薬局方に収載されています。

また、かつてはウワウルシ=泌尿器トラブルに良いハーブという印象が強かったものの、近年はアルブチンやエラグ酸などの成分を含むことから美白効果が期待できるハーブとして注目されています。特に天然成分を売りにしている化粧品であれば“ベアベリーエキス(ウワウルシ葉エキス)”が配合されているものも多いですが、ウワウルシは『専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト』に含まれている素材ですので自己判断による利用は避けたほうが良いでしょう。

基本データ

通称
ウワウルシ(Uva-ursi)
別名
ウバウルシ、熊苔桃(クマコケモモ)、Bearberry(ベアベリー)
学名
Arctostaphylos uva-ursi
科名/種類
ツツジ科クマコケモモ属/常緑低木
花言葉
誕生花
使用部位
代表成分
ハイドロキノン配糖体(アルブチン)、エラグ酸、タンニン、フラボノイド
代表効果
抗菌、殺菌、利尿、収斂、抗酸化、抗チロシナーゼ
こんな時に
尿路感染症(膀胱炎・尿道炎など)、尿路結石、むくみ、下痢、老化予防、生活習慣病予防、美肌作り(アンチエイジング、美白/シミ予防)
おすすめ利用法
ハーブティー(※用法・用量を遵守すること)
ハーブティーの味
香りは柔らかいが、味にはやや苦味・渋味がある
カフェインの有無
ノンカフェイン

ウワウルシ(ベアベリー)の栄養・成分・期待できる効果

ウワウルシ茶/ベアベリーティーティー

泌尿器系トラブル・むくみに

尿路の消毒に

伝統的に泌尿器感染症への民間医薬として用いられてきたウワウルシは“天然の尿路消毒薬”とも呼ばれています。成分的にもアルブチンが体内で加水分解されることで生じるハイドロキノン(ヒドロキノン/hydroquinone)に殺菌作用があること、腎細胞を刺激して利尿作用をもたらすことが報告されています。このためウワウルシも利尿・尿路消毒薬のような形で働くことが期待されており、膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症ケアに役立つと考えられています。

ただしこのアルブチンをしっかりと浸出するには20分~30分程度の煮出し工程が必要となり、タンニン・エラグ酸の浸出も多くなってしまいます。このため体質や摂取量・期間等によっては胃の不快感を引き起こす可能性もあります。一日に大量に飲むことは避けるようにし、副作用の軽減に良いとされるペパーミントを加える・煮出さずに水出し(冷浸)するなどしてみてください。


尿路結石の予防に

尿路の消毒というイメージが強いウワウルシですが、利尿作用があるため腎臓や膀胱の結石予防にも有効と考えられています。また鎮痛作用が期待できるとする説もあり、その働きと合わせて数ミリ程度の小さい尿路結石であれば自然排出のサポートにも効果が期待されています。


むくみの軽減に

ウワウルシに含まれているアルブチンは体内で分解されることで、利尿作用をもつハイドロキノンへと変化します。この働きから尿路感染症のケアだけではなく、むくみ解消用・デトックスサポートなどの面からも効果が期待されています。ウワウルシはダイエットやデトックスティーに、抽出物はセルライト対策のサプリメントなど美容系の健康食材にも配合されています。

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そのほか期待される作用

収斂剤として

飲みすぎると胃腸の不快感を引き起こす可能性もあるタンニンですが、適量の摂取であれば収斂作用によって腸を引き締めてくれます。このためウワウルシは下痢止めとしても役立つほか、収れん剤として咳・痰・鼻水・鼻血などの対処にも役立つと考えられています。


老化・生活習慣病予防に

ウワウルシにはタンニン、エラグ酸、フラボノイド類など抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に含まれています。これらの働きから体内で過剰に発生した活性酸素によって起こる細胞の酸化を防ぎ、内蔵や筋肉など体の内側・肌などの外見面共に老化減少を抑制してくれると考えられています。

またLDL(悪玉)コレステロールなどが酸化されることで血液中の過酸化脂質量が増えると、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクが高まります。ウワウルシにはインスリンの分泌を阻害するホルモン(レジスチン)の分泌を抑える働きが報告されているエラグ酸も含まれていますから、抗酸化作用と合わせて生活習慣病全体の予防にも効果が期待されています。


美肌・美白サポート

尿路消毒成分として古くから取り入れられていたウワウルシのアルブチンですが、近年はアルブチンにメラニン色素を作り出す酵素“チロシナーゼ”の活性阻害作用がある=メラニン色素生成抑制による美白効果があることが報告されています。エラグ酸も同様にチロシナーゼの働きを抑えることが報告されており、この2つの成分を応じに摂取できるウワウルシは美白のハーブとして注目されています。

またメラニン色素生成抑制だけではなく、上記の抗酸化作用もありますからシワやたるみなど皮膚のアンチエイジング(老化予防)としても効果が期待できるでしょう。美白効果については“お茶”で飲む場合どの程度の効果が期待できるものかという疑問もありますが、少なくとも抗酸化サポートという点では役立つと考えられています。

外用(飲食以外)で期待できる効果

スキンケアに

ウワウルシを美白用として用いる場合はお茶として飲むよりも、キャリアオイルやBGなどに加えて熱を加えずに2周間程度じっくりと浸出し、外用(皮膚塗布用)として利用することのほうが多いかと思います。これは飲む場合は胃の不快症状が出やすいという問題があること、時間をかけて成分を浸出させられること、直接肌に付けたほうが効果が期待できるなどのメリットがあるためと考えられます。

アルブチンはハイドロキノンとブドウ糖が結合した“ハイドロキノン配糖体”と呼ばれるものです。
ハイドロキノンはメラニン色素を除去することから「肌の漂白剤」とも呼ばれるほど高い美白効果があるかわりに皮膚刺激や副作用の大きいという難点があります。この点ハイドロキノン配糖体であるアルブチンは働きがメラニン色素の生成抑制であり即効性はありませんが、比較的安全性が高く肌全体に使用できることがメリットとされています。また合成アルブチンは天然アルブチンよりも美白効果は高いものの皮膚刺激も強いと言われており、肌に負荷をかけずケアをするには天然ものを用いたほうが良いとも言われています。

アルブチンの肌に対する親和性・美白効果についてはウワウルシに含まれているβアルブチンよりも、リンゴンベリー(サンタベリー)などに含まれているαアルブチンの方が効果が高いと言われています。しかしウワウルシはアルブチンの含有率が高いこと、同じく美白効果が期待できる成分であるエラグ酸などを含んでいることから美白ケア用のハーブとして支持されています。また飲用の場合と同じく抗酸化作用によるアンチエイジングにも役立ちますし、タンニンによる収斂作用で皮膚・毛穴のたるみを引き締める働きも期待できるでしょう。


ヘアケアに

ウワウルシから浸出したエキスをヘアトニックなどに加えることで頭皮の状態を整え、毛根を強くする働きが期待されています。抗酸化作用による白髪や抜け毛予防、タンニンの収斂作用から皮脂腺を引き締める働きなども期待されています。頭皮の脂っぽさや臭い対策としても役立ってくれるでしょう。

ウワウルシ(ベアベリー)の注意事項

  • 妊娠中・授乳中の方、お子さんへの利用はできません。
  • 腎臓障害・酸性尿の方は使用を控えるようにしてください。
  • タンニンを含むため貧血の方は注意が必要です。
  • 胃腸が弱い方は使用を避けましょう。また摂取量や服用期間によっては胃腸の不快感・吐き気などを引き起こす可能性がありますから、多量使用・常飲は避けるようにした方が無難です。

ハーブティー

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投稿日:2017年4月13日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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