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ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

チャイブ
ハーブティーと期待される効果効能紹介

疲労回復や風邪予防など毎日の健康サポートにも

アサツキと非常によく似た外見でまろやかな風味を持つチャイブは西洋の食材・ハーブという印象が強いですが、中国や北海道など北半球に広く自生する植物です。ネギ属の代表成分と言えるアリシンなどの硫黄化合物を含み、ビタミンB1の働きを高めることで疲労回復や強壮効果が期待されています。またアリシンは血液や血管を綺麗に保ち生活習慣病予防や冷え性の軽減に、抗菌作用と合わせて風邪予防などにも効果が期待されています。

チャイブ

 

チャイブについて

植物紹介:チャイブ

チャイブはフランス語で“シブレット”とも呼ばれる、アサツキに似た細長いネギ属の植物です。ちなみに和名では西洋浅葱(セイヨウアサツキ)やエゾネギとも呼ばれていますが、植物分類上はアサツキのほうがチャイブの変種という扱いになっています。ネギ属の植物ですのでネギやニラなどと同じく独特の臭気を持っていますが、チャイブは味・香りともに柔らかいのが特徴と言われています。食用だけではなく、赤紫色のこんもりとした可愛らしい花が付くこと・バラの黒点病を抑えるなどコンパニオンプランツとしても優秀なことから園芸用としても一定の人気があるようです。

チャイブは北半球に広く自生しており、厳密に“西洋”が原産という訳ではありません。エゾネギとも呼ばれているように日本でも北海道や東北など北側の地域に自生しています。歴史上古くからチャイブを用いていたとされるのは中国で、約5000年前には既に利用されていたのではないかとも言われています。また中国では古くから食欲増進・胃腸の働きを促す働きがあることも認められており、殺菌効果があることと合わせて魚料理にチャイブを使ったという紀元前1000年頃のレシピも残っているそうです。
ヨーロッパへの伝播は2000年以上前の古代ギリシア時代という説もありますが、13世紀に中国を訪れたマルコ・ポーロがチャイブを気に入ってヨーロッパへ持ち帰ったという逸話もよく知られています。その後栽培や利用が広がり、16世紀頃までにはヨーロッパでも一般的なハーブの一つに数えられる存在となったようです。13世紀までヨーロッパにチャイブが伝わっていなかったかはさておき、マルコ・ポーロは帰国後もチャイブを好んだそうですし、栽培・使用方法などの広がりの一端を担っていたことは間違いないでしょう。

チャイブの風味はマイルドではあるもののネギやアサツキなどに近く、用途としても煮込み料理などで香草感覚で用いたり料理の彩りを兼ねて散らしたりなど日本のネギに近い感覚で取り入れられています。チャイブに馴染みはなくともフランス料理を始めとする洋食でよく目にするアサツキや小ネギのようなもの、と言うと見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。そのほかチャイブの花もエディブルフラワーとしてサラダやサンドイッチ・カクテルなどの飲料類などにも使われています。
栽培する場合は根本を少し残して刈り取ることで、再び葉が伸びて収穫を繰り返せるのも嬉しいところ。プランターでのベランダ栽培でも比較的育てやすいこと、クセの少ない葉ネギ感覚で使えることもあり日本でもお家で栽培される方が増えているそうです。

ハーブとしては中国で胃腸機能促進や止血などに、ヨーロッパでは貧血や頭痛・発熱時などに良いハーブとしてチャイブは取り入れられていたようです。どちらにせよ日本における“ネギ”に近い扱いですから、食材としてもハーブとしてみても受け入れやすい存在と言えるかもしれません。そのまま野菜感覚で利用できる食材ですから、チャイブティーにするよりもサラダなどに利用した方が脂溶性ビタミンやミネラルなどの栄養補給という面では優れています。ただし香りの成分にも有用な働きがあると考えられていますから、花が咲いたしまって葉が固く食べにくくなった時・大量すぎて使い切れない時などに“チャイブティー”を試してみても良いのではないでしょうか。

基本データ

通称
チャイブ(Chives)
別名
シブレット(Ciboulette)、蝦夷葱(エゾネギ)、西洋浅葱(セイヨウアサツキ)
学名
Allium schoenoprasum
科名/種類
ユリ科ネギ属/多年草
花言葉
柔軟性、忠実、素直
誕生花
6月2日
使用部位
葉(※花を含むものも有)
代表成分
硫黄化合物(硫化アリル/アリシンなど)、ビタミンC
代表効果
食欲増進、消化促進、強壮、血行促進、抗菌、造血、抗コレステロール、血糖値上昇抑制、鎮静
こんな時に
食欲不振、消化不良、疲労回復、血行不良、冷え性、風邪・インフルエンザ予防、回復促進、貧血予防、生活習慣病(血栓・動脈硬化・糖尿病など)予防、イライラ・ストレス軽減
おすすめ利用法
食用、ハーブティー、料理用ハーブ(香辛料)
ハーブティーの味
風味ともに薄いいが、ネギ系の独特の香りがある
カフェインの有無
ノンカフェイン

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チャイブの栄養・成分・期待できる効果

チャイブティー

毎日の健康サポートに

食欲増進・消化促進に

チャイブに含まれている硫化アリル(アリシン)などの硫黄化合物は消化液の分泌を促し、消化促進に役立つと考えられています。また消化が促されることで食欲を高めることにも繋がるため、胃腸機能全体のサポートに効果が期待できるでしょう。チャイブが薬味として用いられたり、食事とともに飲むお茶として供されることがあるのは殺菌作用で食中毒などの予防に役立つほか、食欲を高める・消化を助けるという働きが期待できるためであるとも言われています。


疲労回復に

チャイブやネギなどの臭気の元とされる硫化アリル(アリシン)はビタミンB1の吸収促進や、体内におけるビタミンB1の継続時間を長くするなどの働きが認められています。ビタミンB1は糖代謝の中で補酵素として働くビタミンのため、アリシンによってビタミンB1の働きが補助され糖代謝が促進することで、糖からのエネルギー転換や疲労物質と言われる“乳酸”などの代謝を促す=疲労や筋肉痛の回復促進に役立つと考えられています。

また脳のエネルギーとなる糖の代謝に関わることから、ビタミンB1の不足は慢性疲労やだるさ・むくみなどの原因にもなると言われています。チャイブ、特にチャイブティーはビタミンB1そのものが多く含むわけではありませんが、食事とともにチャイブティーを飲むようにするとビタミンB1の補給に役立ってくれるでしょう。食欲増進にも効果が期待できますから、体調を崩し気味な時やスタミナを付けたい時にも適しています。


血行促進・冷え性軽減に

硫化アリル(アリシン)は血液を固まりにくくする働きがあり、スムーズな血流の保持に役立つと考えられています。ニンニクやネギが血液サラサラ効果がある・冷え性の軽減に良いと言われるのもアリシンを含んでいることが関係していますから、同じくアリシンを含むチャイブもまた血流サポートや冷え性軽減に効果が期待できます。血液凝固を防ぐだけではなく、ビタミンB1の働きを助け代謝を促すことも冷え性の改善に役立ってくれるでしょう。


風邪・インフルエンザ予防に

ネギ属の植物は古くから食中毒や病気の予防に取り入れられてきた存在であり、現在でも含まれる硫化アリル(アリシン)に強い殺菌作用があることが認められています。チャイブもヨーロッパでは風邪のケアなどに取り入れられてきた存在ですし、抗菌作用が見られたという報告もなされています。免疫力アップに役立つビタミンCも豊富に含まれていますから、風邪やインフルエンザ予防にも効果が期待できるでしょう。

またホットのお茶で飲むと直接的に体を温められること、血行促進や代謝促進などの働きも体を温めることに繋がることから風邪気味の時や悪寒がする時などにも適しています。アリシンは消化機能を活発化させたりビタミンB1の吸収を助ける働きもありますから、風邪予防から回復サポートまで幅広く役立つと考えられます。


そのほか期待される作用

貧血予防に

チャイブそのものはヨーロッパは古くは貧血改善に取り入れられていた存在です。栄養価的に見ても鉄分を多く含み、鉄分の吸収を高めるビタミンCも豊富に含まれていることから、貧血予防に役立つ役立つ食材と言えます。ただしチャイブにお湯を注いで浸出されたチャーブティーの場合は水分に進出される鉄分はごく一部と考えられます。不足しやすい鉄分の補給に役立つことから貧血予防に役立つとされていますが、どちらかと言うとビタミンCの補給をメインと考えて鉄分の多い食材・食事と合わせて食べるようにすると良いでしょう。


生活習慣病予防に

チャイブに含まれている硫化アリル(アリシン)は血液循環や冷え性の改善だけではなく、血栓や動脈硬化など生活習慣病予防にも効果が期待されています。これはアリシンが抗血液凝固作用に加え、コレステロール値の上昇抑制・抗酸化作用が報告されている成分でもあるためです。コレステロールと活性酸素が結びついて出来る過酸化脂質は血管に付着して動脈硬化の原因ともなりますから、血液・血管状態両方の面から血液循環をサポートする働きが期待されています。

加えてアリシンはビタミンB1の働きを高めること作用もあります。動物実験ではアリシンを摂取すると血糖値の上場抑制効果が見られたことも報告されており、アリシンとビタミンB1はインスリンの分泌を促すことで血糖値を正常に保つ働きもあるのではないかと考えられています。チャイブにはアリシンの他にも抗酸化作用を持つビタミンCが含まれていますから、抗酸化という点からも糖尿病・糖尿病合併症予防に効果が期待できるでしょう。


ストレス対策に

ビタミンB1は糖代謝の補酵素として用いられる他、脳の中枢神経を正常に保つことにも関係しているビタミンです。このためビタミンB1やその働きを高めるアリシンを補うことで、ビタミンB1不足によって起こるイライラなどの情緒不安定さ・集中力低下などを予防する働きがあると考えられています。またアリシンそのものに鎮静作用があるという説もありますし、チャイブには抗ストレスホルモンの生成に必要なビタミンCも含まれていますから、ストレス対策としても役立つと考えられます。

日本でもネギやタマネギを枕元に置くと寝付きを助けるという民間療法が取り入れられていますが、これもアリシンの働きによるものと言われています。風味がまろやかとは言われつつもネギ臭さがありますが、チャイブティーをおやすみ前のお茶として取り入れてみても良いかもしれません。

チャイブの注意事項

    お茶として通常量を摂取する場合は特に問題はないとされています。

ハーブティー

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投稿日:2017年5月25日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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