ギャバロン茶(ギャバロン緑茶)
健康茶と期待される効果効能紹介

血圧やストレスが気になる方に、GABAの多い緑茶

摘んだ緑茶の生葉を窒素ガスなどの不活性ガスの中に置いて作られたギャバロン茶は、通常の緑茶に比べて大量のGABA(γ−アミノ酪酸)を含むことが特徴。GABAの働きから神経系の過度の興奮を抑制することでストレス軽減・リラックス効果などが期待されていますし、血圧が気になる方にも取り入れられています。カテキンなど緑茶と同じ成分も含まれていますので、抗酸化作用によるアンチエイジング効果なども期待できますよ。

画像:緑茶(ギャバロン茶)

 

ギャバロンについて

植物紹介:ギャバロン(緑茶)

「ギャバロン茶」と名前だけを見ると馴染みのない漢方やハーブを原料にしたお茶のような印象がありますが、実は“チャノキ”の葉を原料とした緑茶の一種。摘んだ緑茶の生葉を窒素ガスなどの不活性ガスの中に数時間放置して窒素処理し、その後は通常の方法で製造されています。ちなみに呼び名は豊富に含まれているギャバ(γ−アミノ酪酸)に、親しみやすいように烏龍茶の「ロン」を付けたのだとか。この製法や成分から新種の緑茶・緑茶のエリートなどとも称されることがありますし、分かりやすいようにギャバロン緑茶とパッケージに記されているものもありますね。

日本で茶(チャノキの葉を煎じたもの)が飲まれるようになったのは奈良時代~平安時代頃、伝来当初は「餅茶」と呼ばれる発酵茶の一種であったと考えられています。鎌倉時代には蒸して乾燥させた散茶を粉末にし茶筅で泡立てるという現在の“お抹茶”の原型ができたとも言われています。このことから発酵を妨げた緑茶を製造・飲用する文化は鎌倉時代に開始し、戦国時代に爆発的に普及したと見られています。江戸時代には一般庶民にも「お茶」を飲む習慣が広がり、緑茶は日本の国民的飲料と呼べる存在となっていきます。⇒緑茶についてはこちら

ギャバロン茶が開発されたのは昭和61年、発売は昭和62年からと。元々は長期間保存しても緑茶の風味を損なわないようにとの目的で、農林水産省の野菜・茶業試験場で開発されたそうです。しかし保存性を高めるため不活性ガスの中入れ嫌気処理をした緑茶の成分分析をした結果、グルタミン酸がほとんど全て「γ−アミノ酪酸(gamma-aminobutylic acid:通称ギャバ)」へ変化していることが判明します。このことから血圧抑制などに役立つ健康茶として注目されるようになり、通常緑茶に含まれる成分も同様に含まれている事から「緑茶のエリート」として血圧が気になる方以外にも広く支持されています。

基本データ

通称
ギャバロン茶(Gabaron Tea)
別名
GABA茶(GABA tea)
学名
Camellia sinensis
科名/種類
ツバキ科ツバキ属/常緑樹
花言葉
純愛、謙遜、追憶
誕生花
5月26日、11月2・29日
使用部位
葉部
代表成分
γ−アミノ酪酸、フラボノイド(カテキン類など)、ビタミン類、ミネラル類、葉緑素(クロロフィル)、食物繊維
代表効果
鎮静、血圧降下、抗酸化、抗コレステロール、抗菌、抗ウイルス、免疫力向上、整腸、利尿、抗肥満、消臭
こんな時に
ストレス緩和、リラックス、生活習慣病予防(高血圧、動脈硬化、糖尿病など)、老化予防、邪・インフルエンザ予防、アレルギー症状緩和、便秘、むくみ、肥満、ダイエット促進、肌老化予防、二日酔い、口臭、虫歯
おすすめ利用法
飲用
お茶の味
メーカーにより差はあるが、基本的には緑茶の味
カフェインの有無
カフェインを含む

ギャバロン(緑茶)の栄養・成分・期待できる効果

ギャバロン茶

健康維持のサポートに

ストレス対策として

ギャバロン茶が通常の緑茶と大きく異なるのは、呼び名の由来ともなった「GABA(γ−アミノ酪酸)」を豊富に含んでいるという点です。GABAはアミノ酸の一種で、人を始めとする哺乳類の中枢神経に存在し抑制系の神経伝達物質として働いています。このためGABAを摂取することで神経系の過度の興奮を抑制したり、リラックス効果をもたらすのではないかと考えられています。ストレスケアやメンタルケア系の健康食品などにも配合されていますね。

ギャバロン茶もGABAが含まれていることからストレスが気になる時や、イライラしやすいなど情緒不安定になりがちな時のサポートとして役立つのではないかと考えられています。また緑茶と同じ成分と言われていますから、熱に強いビタミンCも含まれていると考えられます。ビタミンCは副腎皮質ホルモンの生成に関わる成分でもあり、こちらもストレス抵抗力を高める働きが期待されていますから、現代人のストレス対策として役立ってくれるでしょう。


血圧が気になる方に

GABAに期待されている代用的な働きとしてストレス軽減(リラックス)効果のほか、血圧降下作用があります。GABAは血圧降下に役立つのは抑制系神経伝達物質として作用することでアドレナリンの分泌を抑え血圧を安定させる・血圧を上げる酵素の働きを抑制する・腎臓の働きを活発化させることでナトリウム排出を促すと、多方面から血圧の上昇を抑える働きを持っていると考えられています。

ラットを使った実験ではギャバロン茶の投与によって尿中ナトリウム濃度が多くなることが報告されており、高血圧症患者の臨床試験においてもギャバロン茶を3ヶ月継続して飲み続けたグループには有為な血圧降下作用がみられたそうです。ギャバロン茶を配合した飲料にはトクホ(特定保健用食品)の認可を受けたものもありますから、血圧が気になる方は一日2~3杯程度取り入れてみると良いかもしれません。


老化・生活習慣病予防に

緑茶にはβ-カロテン、ビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化作用を持つビタミン類や、ビタミンEの20倍とも言われるエピガロカテキンガレート(没食子酸エピガロカテキン/EGCG)を筆頭としたカテキン類などが含まれています。ギャバロン茶もアミノ酸の配合以外の点では緑茶とほど同じとされていますから、高い抗酸化作用によって紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素=酸化ダメージから体を守り若々しさや健康維持をサポートする働きが期待できるでしょう。

また抗酸化作用は過酸化脂質の生成を抑制することにも繋がるため、過酸化脂質の蓄積による動脈硬化の予防にも繋がります。そのほか緑茶のエピガロカテキンガレート(EGCG)にはインスリンの働きを活性化させる作用があるという報告もありますし、ギャバロン茶の代表成分であるGABAもコレステロールや中性脂肪の低減などが期待されています。ギャバロン茶は高血圧予防としてだけではなく、動脈硬化・心筋梗塞・糖尿病など生活習慣病全般の予防にも効果が期待できるお茶と言えます。


風邪予防・免疫力向上に

緑茶に含まれているカテキン類には抗菌・抗ウイルス作用があることから、緑茶に含まれる成分を含むとされるギャバロン茶も風邪やインフルエンザの予防に役立つと考えられます。近年は80℃以上の高温で抽出された緑茶には抗炎症作用を持つエピガロカテキンガレート(EGCG)、熱を加えずに浸出された緑茶には免疫力向上作用が期待できるエピガロカテキン(EGC)の比率が多くなることも報告されています。

通常の緑茶の淹れ方をした場合、EGCGとEGCの比率の関係から抗炎症作用や免疫力向上作用はあまり期待できないという説もあります。緑茶は花粉症などのアレルギー緩和であればEGCGを多く抽出できるよう熱湯で、風邪やインフルエンザの予防としては免疫力向上効果が期待できるEGCを多く含む水出し緑茶と飲み分ける方法が提唱されていますから、ギャバロン茶も同じように使い分けてみても良いかもしれません。


美容維持に

便秘・むくみ対策に

茶葉にお湯や水を注いで浸出する場合は水溶性食物繊維だけとなりますが、緑茶(葉)自体は食物繊維量が豊富に含まれています。またビタミンCは腸内で善玉菌のエサとなることで腸内フローラのバランスを整える働きがあるほか、カテキンの殺菌作用で腸内の悪玉菌・有害物質の発生を抑える働きも期待されています。これらの成分の働きから緑茶は便通改善や腸内フローラの改善にも役立つと考えられています。

加えてギャバロン茶の場合は腎機能を高めナトリウム排出を促進する=利尿作用があると考えられるGABAを含むため、むくみの予防や改善にも効果が期待できるでしょう。コラーゲンの生成を促すことで血管を健やかに保つビタミンC・血液や血管をきれいな状態に保つ抗酸化物質などの働きと合わせて、血行不良など塩分過多以外に原因があるむくみの軽減にも効果が期待できます。


肥満予防・ダイエットに

緑茶に含まれているカテキンには糖の吸収穏やかにすることで脂肪蓄積を抑制する働きや、脂肪の燃焼を促進する働きが報告されています。ギャバロン茶に含まれているGABAにも内臓機能活発化による代謝向上・脂肪代謝促進などの働きかけが期待されていますから、カテキンと合わせメタボリックシンドローム予防やダイエットサポートに役立つのではないかと期待されています。カフェインにも遊離脂肪酸を増加させる働きがあり、摂取後に運動することで脂肪燃焼効率を高めるといわれていますから、ダイエット用としては運動(トレーニング)を行う前に飲むようにすると良いでしょう。


アンチエイジング・美肌保持

緑茶と同じく、カテキン類やビタミンCなどの抗酸化物質を含むギャバロン茶も体内だけではなく外見的な若々しさの保持に高い効果が期待されています。ビタミンCにはメラニン色素生成抑制によるシミ予防・美白効果やコラーゲンの生成促進作用がありますので、抗酸化作用と合わせてシミ・シワ・たるみなど予防改善効果が期待できます。内側からの紫外線対策やアンチエイジングに取り入れてみても損はないでしょう。

またカテキンの抗菌作用とビタミンCの皮脂分泌抑制作用、抗酸化作用が相乗することでニキビ予防にも効果が期待できます。GABAにもストレス軽減などの働きが期待できますから、ストレス性の肌荒れを起こしやすい方にも適しているかもしれません。


そのほか期待される作用

二日酔い予防・回復促進に

緑茶はアルコール(アセトアルデヒド)の分解を助けるビタミンC・利尿作用でアセトアルデヒドの排出を促すカフェインが含まれていることから「酔いざめの薬」とも言われています。ギャバロン茶にもこの働きが期待できますし、代表成分とされるGABA(γ−アミノ酪酸)にも肝臓・腎臓機能の活発化作用が期待されています。二日酔い予防や軽減用としても緑茶と同等かそれ以上に役立ってくれると考えられます。

ただし酔いが回っている時にコーヒーやお茶を飲んで酔いが覚めたように感じても、それはカフェインの覚醒作用が働いているだけで実際にアルコールによる“酔い”が覚めているわけではありません。スッキリしたように感じても判断力は低したままですので、注意するようにしましょう。


虫歯・口臭予防に

カテキンには強い殺菌作用があるため、食後に緑茶を飲むことで口内に残った食べかすに細菌が繁殖するのを防ぐ働きがあると考えられています。また緑茶にはフッ素も含まれていることから歯そのものを守る働きも期待されています。

加えて消臭剤成分としても利用されているようにカテキンはにおい成分と化学的に結合することで香りを打ち消す働き=消臭作用があると言われています。カテキンには胃粘膜を保護する働きもあるとされていますから、暴飲暴食やストレスなどで胃腸が弱っている場合の口中対策としても効果が期待できるでしょう。


ギャバロン茶の飲み方について

ギャバロン茶は様々なメーカーから販売されていますが、一般的なお湯出しタイプのものであれば代表成分であるγ−アミノ酪酸(GABA)は一煎目で70~80%程度が浸出され、二煎目で残りの20~30%が出尽くすと言われています。三番煎じはほとんどGABAが残っていないので茶葉を変えるようにしましょう。また長時間蒸らす必要はなく30秒程度の時間で良いとも言われています。

緑茶と同じくパウダー(粉茶)タイプのギャバロン茶も販売されており、こちらであれば水に溶け出しにくい性質の不溶性食物繊維・葉緑素・βカロテンなども効率よく摂取することが出来ます。

ギャバロンの注意事項

  • カフェインやタンニンを含むため飲み過ぎには注意しましょう。寝る前の飲用も避けたほうが無難です。
  • 血圧降下剤や鉄剤等の医薬品を服用中の方は医師・薬剤師に飲用量やタイミングを相談しましょう。