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ジャスミンティー(ジャスミン緑茶)
健康茶と期待される効果効能紹介

ジャスミン香と緑茶、両方の効果が期待

ペットボトル飲料でもお馴染みのジャスミン茶は、茶葉にジャスミンの香りを移したフレーバーテイーの一つ。全国的にポピュラーなものは緑茶をベースにしたもので、緑茶の代表成分であるカテキンやビタミンCなども含まれています。加えてジャスミンの香りによる精神面のサポートやホルモンバランス調整作用などもあると考えられるため、健康維持から美容面まで様々な効果が期待されています。

画像:ジャスミン

 

ジャスミン茶について

植物紹介:ジャスミン

ジャスミンティーは様々なメーカーからティーパックやペットボトル入り飲料として販売されている、私達にとっても馴染みのある飲み物の一つではないでしょうか。ジャスミンはモクセイ科ソケイ属の属名であり、属する植物の総称でもあります。このうちジャスミン茶の原料として主に用いられるのは茉莉花(マツリカ)もしくはアラビアジャスミンと呼ばれるJasminum sambac。ちなみにアロマテラピーなどで使われる精油(ジャスミン・アブソリュート)はスペインジャスミンやオオバナソケイと呼ばれるJasminum grandiflorumが主に用いられています。

種類は違えどジャスミンと言えば“芳香の王”もしくは“花の王”とも称されるように、香り高いことが特徴的な植物でもあります。ジャスミン茶の成立もこの香り高さがきっかけになったと言われています。時は今よりも200~300年前の中国、清朝の時代。当時お茶の生産地である中国南部から皇帝や貴族たちが暮らしていた北京までの輸送はかなり大変で、輸送中に茶葉が傷んでしまい香りが抜けてしまうことが多かったそう。それを誤魔化すために茶葉にジャスミンの花を付加したところ、花の香がするお茶は皇族・貴族に大層珍重されるようになり急激に広まることとなります。

芳香剤などのジャスミンの香りは甘く重厚なフローラル調ですが、ジャスミンティーの香りはどちらかと言えばサッパリとした風味がありますよね。この爽やかさから暑さ対策に、また不老長寿の妙薬であると信じられた時期もあるのだとか。現在では不老長寿にと飲む方はいないでしょうし、高級茶と言えるジャスミン茶も多くありますが、今なお中国で「花茶の女王」と呼ばれるほど人気・生産量共に多い存在をキープしているそうです。

ジャスミン茶の種類について

ジャスミンティーはロータスティー(蓮花茶)などと同じように、緑茶など“元”となる茶葉にジャスミンの花の香りを吸着させたものを指すのが一般的です。稀にジャスミンの花そのもののみを使用するものもありますが、市販されているジャスミン茶の大半はフレーバーティータイプです。

製法としては乾燥させた花弁を茶葉に混ぜ混んでいるもの・香りだけを時間をかけて移すものの2つに大別されます。花が混ぜ込まれている方が良いものに見えますが、これはあまりランクが高くないものの香りを誤魔化しているとも言われています。最高級品は数ヶ月かけてじっくりと香りを移し、出荷時には花冠を全て取り除かれています。ただし近年は合成香料の技術の発達や工業化などの関係から、最も安価なクラスでは香料を噴霧することでジャスミンっぽい香りが付けられたものも少なくありません。

次に香りを移すためのベースとなる茶葉ですが、最もポピュラーなものは緑茶とされています。そのほか緑茶よりも若干発酵の進んだ弱発酵茶である白茶や、半発酵茶である青茶(烏龍茶)などが使われることもあります。ちなみに沖縄県の特産品とも言える「さんぴん茶」も半発酵茶に香りを移したもの。同じ半発酵茶でももう少し発酵の度合いが高いものをベースにした場合は「清明茶」と呼び分けれられています。
下記では流通量が多い緑茶ベースのジャスミン茶についてご紹介します。

基本データ

通称
ジャスミン(茉莉花)
別名
茉莉花茶(マツリカチャ)、香片茶(コウヘンチャ)、Jasmine tea
学名
Jasminum sambac
科名/種類
モクセイ科ソケイ属/常緑低木
花言葉
清浄無垢、愛らしさ、長すぎた春、気立ての良さ
誕生花
6月10日、9月19日、10月23日など
使用部位
花(+緑茶)
代表成分
精油(ベンジルアセテート、酢酸リナリル、リナロールなど)+緑茶成分のカテキン類・フラボノイド類・ビタミン類など
代表効果
鎮静、高揚、抗酸化、殺菌、免疫力向上、利尿、ホルモンバランス調整、催淫
こんな時に
ストレス、情緒不安定、集中力低下、老化予防、生活習慣病予防、風邪予防、むくみ、便秘、生理不順、PMS・更年期障害、美肌、二日酔い
おすすめ利用法
ハーブティー、入浴剤
お茶の味
少し甘さを含む爽やかな香りがあり、後味もスッキリめ
カフェインの有無
カフェインを含む(量はベースとなる茶葉に由来)

ジャスミンの栄養・成分・期待できる効果

ジャスミンティー(ジャスミン緑茶)

ジャスミンティー(ジャスミン緑茶)は様々な効果が期待できる健康茶とも言われていますが、緑茶にジャスミンの花の香りを付けたものであるため期待される働きは緑茶の成分に起因するものが多くあります。そのほかジャスミンの花・香りによる働きもあるとは言われていますが、下記では緑茶に期待される作用と合わせて大まかにご紹介させていただきます。

⇒緑茶について詳しくはこちら

健康維持に役立つ働き

リラックス・メンタルサポートに

ジャスミンティーがジャスミンティーたる所以である“ジャスミンの香り”はベンジルアセテート(酢酸ベンジル)や酢酸リナリルなどの精油成分によって構成されています。酢酸ベンジルは精神を高揚させ気持ちを明るくする働きが、酢酸リナリルやリナロールなどには神経の興奮を鎮静し気持ちを落ち着けリラックスさせる働きがあると考えられています。

鎮静と高揚両方面に働きかける成分を含むことから、ジャスミンの香りは神経や気持ちのバランスを整える手助けをしてくれるのではないかと期待されています。イライラしているなど気持ちが高ぶっている時にはそれを落ち着け、逆に気分が沈んでしまっている時には前向きさになれるよう気持ちを高めてくれると言われています。ストレス対策にはカモミールリンデンフラワーなどと組み合わせて飲まれることもあります。


集中力・記憶力アップに

ジャスミンの芳香成分であるベンデルアセテートは右脳へ伝わると自律神経の緊張状態を解くことで、リラックス効果をもたらすだけではなく集中力を高める芳香にも働くと考えられています。ジャスミン茶のベースとなっている緑茶にも脳を覚醒させるカフェイン・ラットを使った実験では記憶力・集中力向上効果が報告されているテアニンなどが含まれていますから、複合して働くことで集中力や記憶力向上にも効果が期待できます。


抗酸化・生活習慣病予防に

緑茶は熱に強いビタミンCをはじめβ-カロテン、ビタミンE、カテキンなどの抗酸化物質を豊富に含んでいます。ジャスミン茶は緑茶に香りを移したフレーバーティーですから、緑茶と近い抗酸化作用を持つ=アンチエイジングティーとしても役立つと考えられます。

また抗酸化作用は活性酸素による細胞へのダメージや過酸化脂質の増加を防ぐことにも繋がりますし、カテキンには血圧上昇抑制・血圧降下作用や、善玉コレステロール増加・悪玉コレステロール減少作用なども報告されています。このため高血圧・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの生活習慣病予防にも効果が期待できるでしょう。


免疫力アップ・風邪予防に

緑茶に含まれているカテキン類には強力な抗菌・抗ウイルス作用も認められています。これは風邪やインフルエンザなどのウイルスのスパイク(突起部分)にカテキンが結合することで、ウィルスの活性を抑制しているのではないかと考えられています。また緑茶は低い温度で抽出すると免疫力向上作用が期待できるエピガロカテキン(EGC)が増えることも報じられています。

ジャスミン茶は香りを立てたい場合は90℃以上の熱湯・柔らかな風味を味わいたい時は80℃-90℃程度で入れるのが基本とされていますが、水出しも出来るお茶。なので緑茶と同じように水出しにすることでより風邪予防に効果が期待できるでしょう。普通に淹れる場合であってても緑茶よりもハーバルな香りがありますから、鼻の不調がある時はペパーミント・寒気がする時はエルダーフラワージンジャーなど他のハーブとブレンドして使いやすいのも魅力です。

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美容・女性のサポートに

むくみ・便秘予防に

ジャスミン茶は利尿作用をもつお茶とされており、飲みすぎると脱水症状を引き起こす可能性があるので注意した方が良いという方もいらっしゃるほど。この利尿効果はおそらくジャスミンのものではなく、緑茶に含まれているカフェインによるところが大きいと考えられますからガバガバ飲むのはお勧めできませんが、適量であればむくみ対策としても役立ってくれるでしょう。

またカテキンは殺菌作用によって腸内の悪玉菌や有害物質の発生を抑える・腸内善玉菌の餌となることで善玉菌を活性化するなどの働きも期待されています。緑茶の茶葉自体には食物繊維が豊富である、お茶として飲むことで水溶性食物繊維の補給にも繋がります。ジャスミン茶の香りは自律神経を整える働きもあるとされていますから、相乗して便通のサポートも期待できます。


女性特有の不調に

緑茶ではなくジャスミン茶に期待される作用として、ホルモンバランスを整えるという働きが挙げられます。この働きは精油成分のリナロールとファルネソールが黄体ホルモンの不足を補うことで、女性ホルモンのバランスを調整しているのではないかと考えられています。またジャスミン茶はストレスケアが得意とされるお茶でもありますから、自律神経の乱れから引き起こされるホルモンバランスの乱れを予防することにも役立ってくれるでしょう。

こうした働きから、ジャスミン茶は生理不順やPMS(月経前症候群)・更年期障害など女性ホルモンのバランスの乱れに起因する女性特有の不調軽減にも有効と考えられています。特に精神的な不調を伴うようなPMSや更年期障害のケアに役立ってくれそうですね。同じく女性領域に強いとされるチェストツリーや、精神的不快感が強い方であればセントジョーンズワートなどと組み合わせて摂取してみても良いでしょう。


ダイエットサポートに

緑茶に含まれているカテキンには糖の吸収穏やかにすることで脂肪蓄積を抑制する働きや、脂肪の燃焼を促進する働きが報告されています。カフェインも悪者というイメージが横行していますが、遊離脂肪酸を増加させる働きがあり摂取後に運動することで脂肪燃焼効率を高める働きが期待できます。このため脂肪蓄積予防と脂肪燃焼向上、2つの方面からダイエットをサポートしてくれると考えられます。運動を行う30分位前に飲むと効果的だとか。


美肌・アンチエイジングに

緑茶を元としているジャスミン茶は緑茶同様に熱に強いビタミンCが補給でき、カテキンなどの抗酸化物質も豊富に含まれていると考えられます。抗酸化物質は活性酸素による肌のダメージを抑制することで紫外線対策やシワ・たるみなどの肌老化対策に繋がります。

またビタミンCにはメラニン色素生成抑制によるシミ予防・美白効果やコラーゲンの生成促進作用があり、ジャスミンの香りによるストレスの軽減・ホルモンバランスが整うこともニキビや肌荒れの予防に繋がると考えられます。抗酸化作用と合わせて総合的な美肌サポートとしても役立ってくれるかもしれません。


口臭対策に

カテキンには強い殺菌作用があるため、食後に緑茶を飲むことで口内に残った食べかすに細菌が繁殖するのを防ぐ働きがあると考えられています。加えてカテキンは消臭剤成分としても利用されているように、臭気成分と結合して消臭作用を持つと考えられています。このためジャスミン茶も口臭対策として役立つと考えられますし、ジャスミンの香り成分が働くことでより高い効果が期待できるとも言われています。飲み続けると体臭が薄くなる・体臭がジャスミンっぽくなるという説もあるそうですよ。


そのほか期待される作用

体内時計の乱れ・二日酔いの朝に

ジャスミン茶の香りには高揚作用が、カフェインには覚醒作用があるとされています。このため朝にジャスミン茶を飲むとスッキリと目覚めたり、だるさや倦怠感の軽減に役立つと考えられます。またしっかりと目覚めることで体内時計をリセットし、きちんと就寝出来るようにサポートしてくれるとも言われています。ただしリラックス効果が期待できるお茶ではありますが、カフェインを含むためおやすみ前の摂取は控えたほうが良いでしょう。

カフェインには覚醒作用の他、利尿作用でアセトアルデヒドの排出を促す働きも期待できます。加えて緑茶にはアルコール(アセトアルデヒド)の分解を助けるビタミンCが含まれており、ジャスミンの香り成分にはリナロールなど鎮痛効果を持つとされるものも含まれています。そのためジャスミン茶は二日酔いの予防・軽減にも役立つお茶と言われていますし、口臭対策にもなりますから一石二鳥ですね。


男性の生殖器トラブルに

ジャスミン茶は女性ホルモンのバランスを整えるだけではなく、男女ともに生殖機能を高める働きがある・催淫作用を持つとする説もあります。このため妊活サポートティーにも使われることがあるようです。

お茶以外の使い方(外用)で期待できる効果

ハーブバスに

ジャスミンティーを外用利用しようとする方はあまり多くはありませんが、お茶の出がらしなどを入浴剤として再利用すると殺菌・消臭作用などから体臭予防に役立つと考えられます。また香りによるリラックス効果が期待できますし、カフェインの心配もないのでリラックスタイムにも良いでしょう。成分的にはほとんど緑茶と同じですので疲労回復や血行促進、湯上り後の保温力アップなどにも効果が期待できます。

ジャスミン茶の注意事項

  • カフェインや女性ホルモンに働きかける可能性のある成分を含むため、妊娠初期の飲用は控えましょう。
  • タンニンを含むため摂取タイミングに注意が必要です。
  • カフェインの過剰摂取は避けましょう。一般的なジャスミン緑茶であれば成人で1リットル以内が目安と言われています。

健康茶

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