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ボリジ/ボラージ
ハーブティー・オイルと期待される効果効能紹介

心体の強壮に役立つ「勇気をもたらすハーブ」

古くから気分を高揚させるハーブとして利用されてきたボラジ。抗うつ作用以外に風邪やインフルエンザなどの感染症予防や初期症状のケアにも役立ちます。また種子から採れるボラージオイルはγ‐リノレン酸の含有率が高く、アレルギー性皮膚疾患や老化など肌トラブル全般に高い効果が期待出来ます。

画像:ボリジ(ルリジサ)

 

ボリジについて

植物紹介:ボリジ(ルリジサ)

ボリジは和名を瑠璃萵苣(ルリジサ)と言うシソ目ムラサキ科の植物で、5枚の花弁をからなる星型をした瑠璃色(紫みを帯びた青)の花が特徴です。以外にサラダ・炒め物などに使用しそのまま食べることも出来ますし、観賞用植物としても人気があり活用の幅が広いハーブです。また染料としても利用されており、かつて聖母マリアの青い衣を描く際に利用されていたことから「マドンナ・ブルー」とも呼ばれています。

ボリジは南ヨーロッパ・地中海沿岸が原産で、古くから人を奮励させる強壮効果が知られていたハーブです。紀元前8世紀頃に成立したとされるホメロスの叙事詩オデュッセイアで「この葉や花を酒に浸して飲めば、あらゆる悩み悲しみを忘れた」と言われている植物がボリジであるという説もあります。
また古代ギリシャ時代の医者ディオスコリデスは「心を明るくし、精神を高揚する」とボリジの摂取を推奨したと言われており、古代ローマでは飲み物に混ぜて飲むのが一般的で博物学者大プリニウスも効能に注目していたようです。時代とともに強壮や効果以外に解熱効果があることが知られ、夏バテ防止や清涼感を味わえる夏の必需品としても人気を博したようです。

英名のBorago(ボラゴ)は属名をそのまま利用した呼び名ですが、由来は茎の白い毛からイタリア語の「Borra(剛毛)」や「burra(綿毛)」に由来する説や、ラテン語の「コル(cor)=勇気」と「アゴ(ago)=もたらす」を合わせた言葉、ケルト語の「barrach(勇気ある人)」が訛ったなど諸説あります。
由来はともあれ、勇気をもたらし気分を高揚させる薬草として剣闘士が試合前に飲用した・十字軍遠征の際に兵士たちの別れの杯に添えられたという伝承が残っていることから「勇気をもたらす」ハーブと呼ばれており、近年の研究でも副腎を刺激してアドレナリンの分泌を促す作用が確認されています。

基本データ

通称
ボリジ(Borage)
別名
ボラージ、瑠璃萵苣(ルリジサ・ルリチシャ)、スターフラワー(Star Flower)
学名
Borago officinalis
科名/種類
ムラサキ科ルリジサ属/一年草
花言葉
勇気、保護、鈍感、心を刺激する、憂いを忘れる
誕生花
3月31日、4月13日、5月21日
使用部位
葉、花
代表成分
粘液質、精油、ミネラル類、タンニン
代表効果
強壮、抗うつ、神経鎮静、鎮痛、抗炎症、発汗、利尿、強腎作用、催乳
こんな時に
感染症予防、風邪の初期症状、発熱、喉の痛み、軽度の抑うつ、無気力、ストレス症状
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ、食用(花)、キャリアオイル
ハーブティーの味
穏やかな草の香りと味があるが、味は薄め
カフェインの有無
ノンカフェイン

ボリジの栄養・成分・期待できる効果

ボリジティー(ルリジサ茶)

抗うつ・気分を高める

古い時代から「勇気をもたらす」と言われていたボリジには副腎皮質を刺激してアドレナリンの分泌を促進し、不安・憂鬱・心配などで落ち込んでしまった気分を高揚させ、気分を切り替える働き(抗うつ作用)があることが認められています。前向きさが元気が欲しい時にオススメです。

またボリジは精神を高揚させるだけではなく、鎮静させる働きもあると考えられています。神経性疲労やストレスでぐったりしているはずなのに興奮状態になっている時にも適しているでしょう。心臓の強壮作用により動悸を鎮める効果も期待出来ます。


風邪・喉の不調へ

感染症予防・喉のケア

ボリジは粘液質を含んでおり、粘膜を保護することで風邪・インフルエンザなどの呼吸器感染症予防に役立つと考えられています。また喉の痛みを緩和する働きもありますので喉の痛みや不快感があるときにも適しています。


風邪の緩和・解熱

免疫力を向上させるサポニンやカルシウム・カリウムなどのミネラルが豊富に含まれていることから風邪の症状緩和に有効と考えられています。加えて心臓の強壮作用があり、病後の回復促進や疲労時のケアにも利用出来ます。

発汗作用と抗炎症作用に優れており、ボリジをホットハーブティーとして飲用することで熱を放出し早く熱を下げるのにも役立ちます。風邪ケアにはレモングラスワイルドストロベリーとブレンドすると相乗効果が期待出来ます。


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そのほか期待される作用

むくみの解消

ボリジは腎機能を整える働きや血液・リンパ液など体液の循環をスムーズにする働きがあると言われています。また発汗作用に加え利尿作用によって尿の排泄を促進してくれるためむくみ解消やデトックスにも効果が期待出来るでしょう。


産後の使用について

母乳分泌促進作用があると言われており、産後の母乳不足やマタニティブルーなどに良いとする説もありますが、授乳中の使用に対しては十分なデータがありませんので自己判断で摂取するのは避けたほうが良いでしょう。


ハーブティーの色について

通常のボリジティー(葉部)は薄茶~茶色をしていますが、花の部分を使ったボリジティーはマロウブルーのような青色のお茶になります。マロウ同様にアントシアニン系色素成分の性質によってレモン汁など酸性のものを混ぜることでピンク色へと色の変化を楽しむことができますし、ボリジの花をワインに浮かべると青色からピンク色に変化します。

外用(飲食以外)で期待できる効果

スキンケアに

ハーブティーは入浴剤やパックとしても利用出来ます。皮膚炎症の緩和や老化防止、乾燥・くすみの改善などが期待出来るでしょう。また生葉をすり潰したものは火傷のケアに有効とされています。


ボラージオイル(ボリジオイル)について

アンチエイジングやアレルギー症状に有効とされるγ‐リノレン酸を豊富に含むことから敏感肌・アレルギー肌のケアに注目が高まっているオイルです。テクスチャーが重いため他のキャリアオイルとブレンドして利用するのが一般的で、乾燥肌寄りの方に適しています。

アレルギー性の症状に

ボラージオイルはイブニングプリムローズオイル(月見草油)の代用品として用いられていましたが、γ‐リノレン酸の含有率が18~26%と月見草オイル(10%前後)よりも多く「γ‐リノレン酸を最も多く含む植物」と言われるほど。
γ‐リノレン酸含有率の高いボラージオイルはアレルギー性皮膚炎症の緩和や改善に有効とされています。アトピー性皮膚炎に対する改善例はイブニングプリムローズオイル(月見草油)よりもボラージオイルの方が多いようです。

γ-リノレン酸は「痒み」に対して有効である他、新陳代謝や肌新生を高める効果も期待できるため、アトピー性皮膚炎、湿疹、乾癬、乾燥など痒みを伴う様々な皮膚トラブルに対しての自然療法として広く利用されています。


美肌・アンチエイジングに

ボラージオイルは保湿効果が高く、また水分を保持し栄養を行き渡らせることで肌を柔らかく保つ働き(エモリエント効果)もあるため美肌作りに役立つと考えられています。

γ‐リノレン酸は肌の生まれ変わりを促進する(肌を修復する)働きから「アンチエイジング脂肪酸」とも呼ばれており、シミやシワなど肌老化のケアとしても注目されています。皮膚機能を正常化させ肌荒れを防ぐ機能もあるため、美肌のためのスキンケアオイルとしても優秀と言えるでしょう。


ホルモンバランス・うつ症状に

γ‐リノレン酸は女性ホルモンのバランスをとるとも言われ、PMS、生理痛、更年期障害など女性特有の不調の改善に利用されます。またボラージオイルは古くから幸福感をもたらす効果があると考えられており、マッサージに利用することで抑うつ症状やストレスの緩和などにも役立つとされています。

ボラージオイル基本データ
名称
ボラージオイル/ボラジ油/るりじさ油
学名
Borago officinalis
抽出部位
種子
抽出方法
低温圧搾法
肌質
敏感肌、乾燥肌、老化肌
用途
肌のアンチエイジングケア、敏感肌・乾燥性敏感肌のケア、アレルギー性皮膚炎の緩和
クリーム色~黄色
香り
独特の香りがある
粘度
やや粘度が高く重い。他のオイルとブレンドするのが一般的
注意事項
γ-リノレン酸は光・熱・湿気・酸素によってすぐに変化してしまうため、開封後はガラス遮光瓶に入れ冷暗所に保管し早く使い切りましょう。生臭いような臭いは酸化サインなので要注意。
補足

ボラージオイルはキャリアオイル以外に食用(主にサプリメント)としても利用されており、月経前症候群(PMS)やうつ症状の軽減・アトピー性皮膚炎の緩和・生活習慣病予防・肝機能回復などに利用されています。

ボリジの注意事項

  • 妊娠中・授乳中の使用は避けましょう。
  • 肝毒性のあるピロリジンアルカロイドを含むため過剰摂取や長期使用は避けましょう。

ハーブティー

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投稿日:2015年11月16日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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