ボタニカル♪ラブ

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なた豆(鉈豆/刀豆)茶
健康茶と期待される効果効能紹介

蓄膿症予防や歯周病・口臭対策などに取り入れられる

古くから体内に蓄積した毒素・膿(うみ)を体外に排出する働きを持つ「膿とり豆」として蓄膿症などに対する民間医療で用いられてきたなた豆。近年は排膿・抗炎症作用が期待出来ることから歯周病や口臭対策として歯磨き粉やマウスウォッシュなどの成分としても配合されています。また血行促進や腎機能向上などの働きも期待されており、むくみや便秘・肥満予防などにも取り入れられています。

画像:ナマタメ(鉈豆/刀豆)

 

なた豆について

植物紹介:ナタマメ(鉈豆/刀豆)

歯磨き粉やマウスウォッシュなどの口腔ケア用品でもお馴染みのなた豆。呼び名の通り鉈(なた)や刀に似た大きく縦長のサヤが特徴的で、大きいのものであればサヤの長さは60cmほどにもなります。和名だけではなく、種小名gladiataや英名Sword Beanもこのサヤの形状を剣に見立てて命名されました。また全体としてもマメ科の1年草としては最大級であり、草丈5m以上に成長することからイギリスの童話『ジャックと豆の木』に出てくる“豆の木”のモデルになったと植物とも言われています。

なた豆の原産地はハッキリと分かっていませんが、熱帯アジアもしくはアフリカと考えられています。中国では明朝時代に記された『本草網目』に“腎を益し、元を補う”など生薬としての記述があることから、16世紀には既に利用されていたと考えられています。日本には江戸時代の始め頃に、明朝の後に建国された清から伝えられたと考えられいます。1697年に刊行された『農業全書』にも“刀豆”についての記述が見られるため、17世紀のうちには、日本でも栽培が行われていたと考えられています。

『本草網目』は日本でも本草書として用いられていましたから、おそらくなた豆も生薬として用いられていたと考えられます。また現在でもなた豆の若さやは味噌漬け・炒り煮・天ぷらなどの料理に用いられているように、江戸時代から食材としても取り入れられていました。カレーライスでお馴染みの“福神漬け”の原料の一つでもありますね。排膿や口臭予防効果などが期待されている健康茶“なた豆茶”も、民間療法の中で取り入れられてきたと考えられます。そのほか生命力が強く大きく成長することから商売繁盛・子孫繁栄などの縁起物として好まれることも多かったそうですよ。

食材としても利用されているなた豆ですが、毒性物質が含まれているため種類や摂取方法には注意が必要な存在でもあります。特にタチナタマメ・タカナタマメなどの同属別種は毒性が強いため食用利用はなされていません。一般的に食用として用いられているものは白ナタマメですが、赤ナタマメも若干の毒性があるものの、きちんと加工処理されたものであれば処理段階で毒性は消失することから健康茶に使われています。副作用・健康被害も報告されていないと言われていますが、信頼できるメーカーの商品を購入するようにしたほうが確実でしょう。

基本データ

通称
ナマタメ(鉈豆/刀豆)
別名
刀豆(トウズ/タチマメ)、帯刀(タテワキ/タチハキ)、sword bean(ソードビーン)
学名
Canavalia gladiata
科名/種類
マメ科ナタマメ属/一年草
花言葉
忍ぶ楽しみ
誕生花
使用部位
種子
代表成分
アミノ酸(カナバリン、コンカナバリンAなど)、サポニン、食物繊維、タンニン
代表効果
排膿、抗炎症、血行促進、鎮咳、去痰、免疫力向上、抗アレルギー、腎機能向上
こんな時に
鼻炎、蓄膿症、口腔トラブル(歯槽膿漏・歯周病)予防、口臭対策、風邪予防・初期症状(鼻水・痰など)、花粉症などのアレルギー症状、冷え性、むくみ、便秘、ニキビ、痔疾
おすすめ利用法
食用、健康茶、マウスウォッシュ、入浴剤
お茶の味
少し豆っぽさ・土臭さを感じるものもあるが、クセは少なく麦茶に近い
カフェインの有無
ノンカフェイン

なた豆の栄養・成分・期待できる効果

なた豆茶ティー

鼻・口・喉のサポートに

蓄膿症の軽減に

なた豆は古くから体内に蓄積した毒素・膿(うみ)を体外に排出する働きを持つ「膿とり豆」と考えられ、民間療法として蓄膿症や鼻炎などのケアに用いられてきました。現在でもなた豆に含まれているカナバニンというアミノ酸には排膿・抗炎症作用や血行促進作用が期待され、体腔に溜ってしまった膿の排出を促す効果を持つのではないかと考えられています。

排膿作用や血行促進作用などから膿が溜まりやすい部位の代謝を活発化させ、排出させた後に再び膿がたまらないようにする働きも期待されています。ただし一般的に“蓄膿症”と呼ばれている慢性副鼻腔炎・粘膜肥厚を起こしているような場合には、なた豆茶を飲むだけではなく耳鼻咽喉科で適切な治療を受けた方が良いでしょう。なた豆茶は医薬品ではなく食品ですから、急性副鼻腔炎の際のケアや蓄膿症の予防、医師の指示による治療と合わせて再発予防などに取り入れるのがオススメです。


歯周病・口臭予防に

なた豆に含まれているカナバニンは排膿・抗炎症作用などが期待できることから、歯茎に溜ってしまった膿の排出サポート・歯周病菌が産生する有毒物質による歯肉等の炎症を抑えることにも役立つと考えられています。このためナタマメは歯槽膿漏や歯周病などの予防や軽減にも取り入れられており、歯磨き粉・マウスウォッシュなどの商品にも配合されています。

加えてコンカナバリンAと呼ばれているアミノ酸には免疫機能を高める働きが報告されていることから、口腔内の細菌バランスを良くすることで歯周病の予防・再発防止にも効果が期待されています。慢性的な口臭も虫歯や歯周病などが原因であるケースが多いため、口腔を良い状態に保つなた豆茶が役立つと考えられています。お口のネバつきや歯茎の腫れが気になる方にも良いのだとか。

ただし歯周病・口臭ともに根本的改善にはきちんとしたブラッシング・歯科で行われるスケーリングなどによるプラークコントロールや歯石除去・虫歯・歯周病の治療などが大前提となります。なた豆茶やナタマメ配合商品は補助的な存在であり治療を目的とするものではありませんので、口腔内のトラブルがある方は歯科医院で適切な治療を受けるようにして下さい。

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風邪予防・初期症状ケアに

カナバリンには抗炎症作用が、コンカナバリンAには免疫機能を高める働きが期待できることから、なた豆茶は風邪による鼻水・鼻炎・喉の痛み・痰などの症状軽減にも取り入れられています。なた豆茶が鎮咳・去痰作用を持つとしている文献が多いのもこの働きによるところが大きいでしょう。カナバリンには血行促進作用も期待されていますので風邪予防や喉・鼻の調子が悪く風邪をひいたかな、という時にも役立ってくれそうですね。


花粉症などのアレルギー軽減に

抗炎症作用を持つとされるカナバリンと免疫機能をサポートするコンカナバリンAは、花粉症による鼻水・鼻詰まりなどの症状軽減にも効果が期待されています。免疫力を高める作用と表現されるのが多いコンカナバリンAですが、働きとしては免疫力を正常に整える=花粉を異物と見做して免疫機能が過剰反応を起こすことを抑制すると考えられます。免疫系への働きかけについては曖昧な点も多いですが、鼻や目の不快な症状を軽減するという点では効果を実感できたと感じる方も多いようです。そのほかアレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎などの軽減にも取り入れられています。


美容面にも嬉しい働き

冷え性・むくみ対策に

ナタマメは古く『本草綱目』において“腎を益す”と記されたこともあり、腎臓に効く豆・野菜と考えられてきました。腎臓は肝臓とともに老廃物の無毒化・排出に関わる器官ですから、なた豆は浄化作用を持つ・むくみに良いという見解もあります。近年でもコンカナバリンAにクレアチニン値の改善など腎臓の働きを良くする可能性が報告されており、腎臓との関わりについて現在も研究が行われているそうです。

また腎機能への働きかけだけではなく、カナバリンには血行促進作用があると考えられています。血流か良くなることでリンパ循環の滞留などの改善にも繋がると考えられますし、循環が整うことから冷え性やむくみの軽減に効果が期待されています。ナタマメそのものは亜鉛やマグネシウムなどのミネラル類を含む食材でもありますから、ミネラル補給という面からも体液循環の正常化サポートに役立ってくれるでしょう。むくみ・腎機能サポートにはジュニパークミスクチンなどとブレンドしてみるのもオススメです。


便秘改善・肥満予防に

ナタマメには食物繊維が含まれていること・カナバリンには血行促進作用が期待できることから、なた豆茶は便秘対策に役立つ健康茶としても親しまれています。サポニンにも便の硬さを調節する作用があるという説がありますから、相乗して便通改善効果が期待できるでしょう。排膿や花粉症対策などを期待してなた豆茶を取り入れた始めた方も、最も先に便通が良くなると感じることが多いのだとか。摂取量や体質によっては下痢になってしったという方も少なくありませんので、体調を考えながら摂取するようにしましょう。

便秘やむくみ改善効果が期待できることもあり、なた豆茶は肥満予防やダイエットサポートとしても取り入れられています。溜め込み体質の助っ人としてだけではなく、カナバリンによる血行促進作用から代謝向上・サポニンによる死亡蓄積抑制効果なども期待されています。


ニキビ・吹き出物対策に

ニキビは毛穴の中に悪玉アクネ菌が増殖し、皮膚が炎症を起こすことで悪化していきます。症状が進んでしまうと黄色がかった膿の溜まった「黄ニキビ」などになり、後に色素沈着やクレーターと呼ばれるニキビ跡が残ってしまう可能性も出てきます。

なた豆茶に含まれているカナバニンの排膿・抗炎症作用や血行促進作用はニキビや吹き出物などの肌荒れ対策としても効果が期待されています。間接的にではありますが血行促進作用が皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を促すことで治癒促進にも繋がるでしょう。またタンニンやサポニンなど過酸化脂質の生成を防ぐこともニキビ予防に役立ってくれます。


そのほか期待される作用

痔の予防・症状軽減に

排膿に優れた働きを持つと考えられることから、ナタマメはイボ痔に対する民間療法にも用いられてきました。お茶として飲む以外になた豆の煎じ汁を塗布するという方法も行われているようです。また膿とは一見関係がない切れ痔の場合であっても、血行が良くなり身体が温まること・便通を良くする働きなどが期待できることから予防に役立つと考えられています。

ウレアーゼについて

なた豆に含まれているウレアーゼという酵素にも尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する働きがあるとも言われています。しかし通常人の身体はオルニチン回路でアンモニアを尿素へと変換することで無毒化していますから、ウレアーゼが腎機能を活性化させるのか・アンモニアを増やすことで人体に悪影響を及ぼすのか意見が別れています。またウレアーゼは酵素であり加熱することで活性が阻害されますから、焙煎・煮出し工程を経ている“なた豆茶”として摂取する場合には良くも悪くも作用はほとんど無いと考えられます。

お茶以外の使い方(外用)で期待できる効果

口腔ケアに

口臭や歯槽膿漏が気になる方の場合、よりダイレクトになた豆茶を“うがい用”として用いる方法もあります。抽出エキスを使用した市販品もありますが、一度浸出させた“出し殻”を再利用することも出来るので手作りする方も少なくありません。濃い目に煮出したものを使うほうが良いとも言われていますが、予防として歯磨きと合わせて使うには再利用でも十分でしょう。ただしタンニンによる着色の可能性もありますので、歯磨き後のゆすぎに使う場合は注意が必要。

肌のケアに

なた豆茶はニキビなどの肌トラブルに良いと言われていますが、膿を持ったニキビや痔などの場合は直接皮膚に付けることでより高い効果があるとも言われています。こちらもローションやクリームをしっかり作ると言うよりは、一度煮出したお茶パックの再利用として使う方が多いようです。なた豆茶を洗顔時の“すすぎ”水代わりに利用する・入浴剤感覚でお湯に入れるなどの方法がよく使われています。

アトピー性皮膚炎のジクジクした湿疹のケアなどに用いる方もいらっしゃるそうですが、ただし湿疹・ニキビほか肌の炎症を起こしている部分は通常よりも敏感になりがちですから、初めて皮膚につける際はパッチテストを行い異常があればすぐに洗い流すようにしてください。

なた豆の注意事項

    お茶として通常量を摂取する場合は特に問題はないと考えられています。

健康茶

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