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サルサパリラ
ハーブティーと期待される効果効能紹介

高い血液浄化作用が期待できると欧米で利用されてきたハーブ

南米原産のサルサパリラはルートビアなどのドリンク・お菓子のフレーバーとして欧米で親しまれているハーブです。アマゾン周辺の先住民たちは古くから医薬品や強壮剤として利用されていたと考えられていますし、ヨーロッパでは高い浄血作用を持つハーブとして幅広く活用されてきた歴史があります。現在でも血液浄化・デトックスハーブとして利用されていますし、アンチエイジングなどへの効果も研究されています。

画像:サルサパリラ

 

サルサパリラについて

植物紹介:サルサパリラ

サルサパリラはサルトリイバラ科(体系によりシオデ科/ユリ科)シオデ属の蔓性植物です。シオデ属の植物自体は全世界に300種以上ありますが、一般的にサルサパリラという呼び名は南米を原産とするSmilax regelii他いくつかの種のみに利用します。
日本では一部のサプリメントで使われている程度でほとんど見かけない存在ですが、世界規模で見るとお菓子や飲料の香り付けとしてよく使われています。サルサパリラがよく利用されているルートビアでは“Sioux City Sarsaparilla(スーシティサルサパリラ)”などズバリという商品もあるようです。独特の風味が話題になっている台湾風コーラ“黒松沙士”もサルサパリラエキスがベースなのだそう。原料が非公開なので定かではありませんが、ドクターペッパーのフレーバーにも使われている可能性が高いようです。

南アメリカの先住民族は千年以上前からサルサパリラを利用していたと考えられており、アマゾンのシャーマン達は皮膚炎症やリウマチなどのケアや強壮剤として利用していたと伝えられいます。
南米原産のサルサパリラは1400年代に新大陸の薬用植物としてヨーロッパに持ち込まれ、発汗・排尿促進や血液浄化作用により体から毒素を排泄する=現代で言うデトックス効果が高いハーブとして重宝されます。中世~近世にかけて欧米では老廃物・有害物質を血液とともに排出する“瀉血”が医療行為として盛んに行われてましたから、血を綺麗にしてくれるサルサパリラ万能薬感覚で様々なことに用いられたという話もあります。16世紀頃には血液浄化作用から淋病や梅毒などの性病の治療薬としても利用され、1800年代には米国薬局方に梅毒治療薬として登録もされていたそうです。

ちなみに中国南部・台湾でも同属別種Smilax glabraを“土茯苓(ドブクリョウ)”もしくは“山帰来(サンキライ)”と呼んで生薬として利用してきました。こちらは日本薬局方にも収録されており、日本でも便秘薬や皮膚疾患薬などに配合されています。欧米ではサルサパリラ、中国や台湾では土茯苓が、リコリス(甘草)と同じような感覚で利用されていますが、味に甘味がないので好き嫌いはリコリス以上に激しいと考えられます。
黒松沙士のレビューでも「飲む湿布・サロンパス風味」などという声が多く、世界一まずいコーラと言う方もいらっしゃるようです。アメリカやヨーロッパで親しまれているハリボーのシュネッケン(リコリスキャンディ)も世界一まずいグミとも言われていますから、どちらも日本人の口には合いにくい風味のハーブと言えるかもしれません。

基本データ

通称
サルサパリラ(Sarsaparilla)
別名
学名
Smilax spp.
(S.officinailS.febrifugaなど)
科名/種類
サルトリイバラ科(ユリ科)シオデ属/蔓性植物
花言葉
治す
誕生花
使用部位
代表成分
サポニン、植物性ステロール類(サルササポゲニン、ジオスゲニン、スミラゲニンなど)、フラボノイド類、ビタミン類、ミネラル類
代表効果
発汗、利尿、解毒、血液浄化、肝臓保護、緩下、駆風、抗炎症、強壮、解熱
こんな時に
便秘、むくみ、デトックス、血液浄化、免疫力向上、風邪予防、アレルギー緩和、リウマチ・関節痛、ホルモンバランスの乱れ、更年期障害、PMS、月経不順、老化予防、ニキビ・肌荒れ予防、肥満予防
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ
ハーブティーの味
やや薬臭く湿布のような香り、味も清涼感がある
カフェインの有無
ノンカフェイン

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サルサパリラの栄養・成分・期待できる効果

サルサパリラティー

デトックス・強壮に

便秘・むくみの改善に

サルサパリラに含まれているサポニンには腎臓を刺激し尿の排出を促す働きがあると考えられています。また脂質を溶かす働きがあるため、腸内で脂質を分解し腸内環境を整える働きがあると考えられています。腸を刺激することで蠕動運動を促すという説もあり、サポニンはむくみや便通の改善にも役立つと考えられています。
植物療法でサルサパリラは発汗・利尿促進に役立つハーブとされているようです。


抗酸化・デトックス

サルサパリラにはフラボノイドやセレンなど抗酸化をサポートする成分も多く含んでいます。抗酸化物質も血中のコレステロールが活性酸素と結合して過酸化脂質になるのを防いでくれます。またサポニンも抗酸化作用や脂質を溶かす働きによって、血液や血管の状態を保つ働きがあると考えられています。

加えて抗酸化作用によって過酸化脂質の生成が抑制されることで肝機能を高める働きも期待されています。肝臓は毒素の分解や排出に欠かせない臓器ですから、肝臓が正常に機能することで体本来のデトックス力をt噛める働きも期待できます。血液によって回収された老廃物や毒素を排出させる尿や便の排出を促す働きもありますから、何世紀も利用されてきたように「血液を綺麗にする」働きが期待できるでしょう。


血液循環改善・強壮に

サルサパリラは血液浄化作用に優れたハーブと考えられていますし、抗酸化作用によって過酸化脂質の付着による血管硬化を防ぐ働きが期待できます。このため血液循環を良くしてくれると考えられますし、ドロドロ血液や動脈硬化の予防にも有効とされています。

血液・血流状態が改善されることから貧血状態の改善や強壮にも役立つと考えられています。アマゾン域の先住民が滋養強壮剤として紹介されることもあるようです。またサルサパリラのステロイド成分が筋肉増加に役立つという説もあり、運動時のスタミナアップなどにも効果が期待されているそうです。ただし筋肉量アップや運動能力向上についてはの働きかけは無いという説もあります。


免疫力向上・炎症抑制

サポニンには免疫機能(ナチュラルキラー細胞)の活性化作用が報告されています。抗酸化作用やデトックス効果と相乗して免疫力向上に役立つと考えられています。またサポニンには抗菌・殺菌作用や去痰作用などより直接的な作用も報告されていますから、免疫力向上効果と相乗して風邪や呼吸器の不調改善にも効果が期待できます。発汗作用や利尿作用があることから解熱剤としても役立つようです。

またデトックス作用や血液浄化・血流改善などの働きから体質改善に良いされていますし、フラボノイド類やフィトステロール類などには抗炎症作用もあると考えられているため、アレルギー症状の軽減やリウマチ・関節炎などによる痛みの緩和にも効果が期待されています。


そのほか期待される作用

ホルモンバランス調整に

サルサパリラにはヤマイモなどに含まれている「ジオスゲニン」というフィトステロールが含まれていることが報告されています。ジオスゲニンには様々な働きが報告されていますが、その一つとして男性ホルモンや女性ホルモンを作りだず前駆体でマザーホルモンと呼ばれている「デヒトロエピアンドロステロン(DHEA)」と構造がよく似ていることが挙げられます。このため植物性エストロゲンなどと同じように、ジオスゲニンもDHEAの働きをサポートすることでホルモン分泌量をコントロールする働きがあると考えられています。

ジオスゲニンのDHEA様作用はどれか単体の性ホルモンとして働くのではないため、加齢による男性ホルモン・女性ホルモンの減少を補うことで若々しさの維持や更年期障害の予防効果が期待されています。またホルモンバランスを整えることにもなりますから、PMS(月経前症候群)や月経不順・妊活サポートなど様々な点からも注目されています。
サルサパリラが強精・性欲増強効果があるとされるのも、このジオスゲニンの働きが大きいようです。


美肌の維持に

血液浄化・デトックス作用によって綺麗な血液が循環するようになることや、抗酸化作用が期待できることからサルサパリラティーはアンチエイジングや美肌維持にも良いとされています。抗酸化作用がありますので内側からの紫外線ケアなどにも効果が期待できますし、体内を循環する毒素・老廃物が減少することでニキビや湿疹・肌荒れなどの予防にも繋がるでしょう。

またDHEAは“若返りホルモン”とも呼ばれている存在で、欧米ではプラエリアや大豆イソフラボンと同等以上の効果が期待でいる美容成分とも言われています。DHEAと似た働きを持つとされるジオスゲニンもエストロゲンやプロゲステロンに分化すると考えられており、肌のコラーゲン・水分量増加・バストアップなどに効果が期待されています。


ダイエットに

サルサパリラは高い血液浄化・デトックス効果が期待できるハーブであることから、ダイエットサポート用としても取り入れられています。DHEAと同じような働きが期待されているジオスゲニンも加齢に伴う筋肉減少・代謝低下を抑制し、肥満予防に役立つと考えられていますし、フラボノイドなどの抗酸化作用による代謝低下予防効果も期待できるでしょう。海外では食欲抑制効果があるのではないかという説も出ているようですし、日本人にとっては風味的に食欲が減退するケースも考えられます。

外用(飲食以外)で期待できる効果

スキンケアに

サルサパラリラは古くから湿疹や皮膚炎症のケアとして患部に塗布されていたと言われています。日本ではほとんど見かけませんが、現代でもヨーロッパやアメリカではサルサパリラは抗菌・抗酸化作用のある成分としてクリームなどに配合されているようです。期待できる効果としてはシミ・シワ・たるみなどの肌老化予防、湿疹やニキビの予防・治癒促進が挙げられています。そのほか尋常性乾癬や膿疱性乾癬における改善がみられたという報告もあるようです。

サルサパリラの注意事項

  • 腎臓・肝臓疾患がある方は利用を避けましょう。
  • 医薬品との相互作用が報告されています。内服・外用問わず医薬品を利用している方は医師・薬剤師に相談して利用するようにしてください。

ハーブティー

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投稿日:2017年1月31日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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