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クランベリー

尿路感染症やむくみにお悩みの方に、美容にも嬉しい

ドライフルーツやジュースでもお馴染みのクランベリーは古くから泌尿器関係のトラブルに対して民間療法で用いられていました。キナ酸とプロアントシアニジンの働きで細菌の増殖を抑え排出を促す働きが認められており、その他にも風邪やインフルエンザの予防・疲れ目対策・老化防止・口腔ケア・むくみなどに効果が期待出来ます。

画像:クランベリー(Cranberry)

 

クランベリーについて

基本データ

通称
クランベリー(Cranberry)
学名
Vacinnium oxycoccus
Vaccinium macrocarpon
別名
蔓苔桃(ツルコケモモ)、八重葎(ヤエムグラ)、姫蔓苔桃(ヒメツルコケモモ)
花言葉
思いやり、愛らしさ、苦しみを癒す人
科名/種類
ツツジ科スノキ属/常緑低木
誕生花
10月18日
使用部位
果実
代表効果
抗酸化、抗菌・殺菌、抗ウイルス、利尿、視覚機能回復・向上、消炎
こんな時に
むくみ、膀胱炎・尿道炎予防、アンチエイジング、眼精疲労(疲れ目)、風邪・インフルエンザ予防、生活習慣病予防
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ、手作り化粧品、ドライフルーツ
ハーブティーの味
甘酸っぱい味と香り、やや酸味が強い

植物紹介:クランベリー

クランベリーという言葉はツツジ科属ツルコケモモ亜属に属す低木もしくはその果実の総称で、主に4系統に分けられます。ブルーベリーやビルベリーの近縁種ですが酸味が強いため生食にはあまり適しておらず、ジャムやフルーツソース、ジュースの材料として利用するのが一般的です。北米3大フルーツの1つとも言われており、アメリカやカナダの感謝祭料理では七面鳥にクランベリーソースが定番なのだとか。

クランベリーは北米大陸原産で、年代は定かではありませんがネイティブアメリカン達は古くから食料としてのほか医薬品や染料としてもクランペリーを活用していました。現代科学的に分析され認められ始めている血液の疾患、泌尿器疾患、下痢、糖尿病・傷などに対して利用していたと考えられています。
ちなみにクランベリーは鶴 (crane) と小果実(berry) を合わせた言葉で、鶴の好物とされることや形状が鶴に似ているからとする説などが名前の由来として考えられており、命名したのは17世紀にアメリカに来たヨーロッパ移民なのだそう。

19世紀ころからクランベリーの栽培が本格化し、クランベリージュースが膀胱炎に良いという民間療法も女性を中心に広まっていきます。20世紀には成分などに対する研究が行われるようになり、尿路感染症への有効性や歯周病・心臓血管系・消化器系などに対する有用性が報告されるようになり注目を集めます。
健康面はもちろんのこと、近年はむくみの解消や抗酸化など美容面への働きかけから女性に多く支持されています。

クランベリーの栄養・成分・期待できる効果

クランベリーティー

泌尿器系トラブルに

むくみ解消・血行不良に

ボリフェノールの一種でクランベリーの代表成分とも言える「プロアントシアニジン(PAC)」は抗炎症作用と抗酸化作用により腎臓のダメージを軽減させ、腎臓機能を促進させる作用があると考えられています。腎臓は腎臓は血液を濾過し体内の余分な水分や塩分、老廃物を尿として排出させる働きを担っている臓器ですので、機能促進による水分排泄=むくみの解消にも効果が期待できます。

加えてプロアントシアニジンやフラボノイドなどの抗酸化作用は、悪玉(LDL)コレステロールの生成を抑制することで血液サラサラ効果もあります。むくみの原因となる血液の滞りを改善することからもむくみ解消効果が期待できるでしょう。血行不良や冷え性の改善にも利用出来ます。

尿路感染症に

プロアントシアニジンは二重結合A型と一重結合B型、2つのタイプに大きく分けられます。クランベリーには他のほとんどの果物に含まれていない「A型プロアントシアニジン(A型PAC)」が豊富です。A型プロアントシアニジン特有の働きとして、膀胱壁への細菌の付着を抑制・細菌を尿とともに排泄させる働きがあります。

その他にもクランベリーは感染菌が増殖する原因であるpH値を弱酸性に保つことで細菌増殖を防ぐキナ酸を含んでいます。膀胱炎などの尿路感染症は膀胱などの尿路で細菌が発生することで起こる炎症が原因ですから、キナ酸とA型プロアントシアニジンの相乗効果でクランベリーは尿路感染症の予防改善に役立つのです。

健康維持に

視機能の保護・回復

クランベリーレッドとも言われるルピーのような鮮やかなンク色の元は色素成分「アントシアニン」です。アントシアニンはブルーベリーなどにも含まれ疲れ目対策の定番とも言える成分で、ロドプシンの再合成を活性化させる働きがあります。

ロドプシンは眼の網膜に存在する色素体で、光の刺激を受けて分解された後再合成されるという分解・再生を繰り返し行っています。しかし視機能が酷使されるとロドプシンの再合成が低下し、目の疲れ(眼精疲労)によるかすみ目・視力低下などが起こります。
アントシアニンを摂取することでロドプシンの再合成が正常に行われ、目の疲労から起こる見づらさや不快感解消に役立つと考えられています。

アントシアニンが体内に留まっていたれるのは24時間程度ですので、目の酷使が気になる方は毎日摂取するようにしてみてください。PCやスマホをよく使う方はルテインを含むカレンデュラ(マリーゴールド)とブレンドすると良いでしょう。

抗酸化・生活習慣病予防

プロアントシアニジンやアントシアニンなどのポリフェノールは抗酸化作用が高いとされており、その他にもクランベリーはビタミンCなどの抗酸化物質を含んでいるため体を酸化ダメージから守り酸化による細胞劣化(老化)を防いでくれます。

また抗酸化作用によって悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐことで、高血圧・動脈硬化などの予防にも役立ちます。アメリカでは心臓病予防の民間療法でも利用されており、クランベリージュースを1日2杯飲むことで生活習慣病のリスクが下がるという報告もあるようです。

歯周病・歯肉炎予防に

クランベリーは歯に良い果物とも言われますが、これは尿路感染症と同様に「A型プロアントシアニジン(A型PAC)」の働きによります。歯周病や歯肉炎の原因となる歯垢(プラーク)と呼ばれる白色~黄白色のネバネバは、実は食べカスではなく細菌とその代謝物で出来ています。
A型PACは口内の細菌増殖防止・減少する働きがあることが報告されており、歯周病や歯肉炎の予防や口臭対策に有効と考えられています。

風邪・インフルエンザの予防に

メカニズムはハッキリと分かっていないものの、ベリー類の果汁に抗ウイルス作用があることが報告され、ベリー類のポリフェノール(プロアントシアニジン)にウイルスの活性を阻害する働きがあるのではないかと考えられています。またクランベリーティーを飲み続けると風邪をひきにくくなったという方も多いようです。

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美容面への働き

美肌・アンチエイジング

コラーゲンの合成やシミ・そばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑制する美白効果があるビタミンCが豊富です。またプロアントシアニジンなどのポリフェノールと合わせて強い抗酸化作用あり、シワやたるみなどお肌のアンチエイジングにも効果が期待出来ます。

クエン酸の血行促進による肌のターンオーバー促進やくすみ解消効果、肌荒れ防止にも役立つと言われていますから、総合的に美肌作りにアプローチしてくれるハーブティーと言えます。ハイビスカスローズヒップティーとブレンドすると効果アップが狙えます。

デトックスやスタイルキープに

クランベリーは腎臓の活性化・排尿機能を促進させむくみ解消に役立つほか、食物繊維も含んでいますので老廃物の排泄促進=デトックスに役立ちます。老廃物をしっかりと排泄させることに加え、血液循環が良くなり冷えが改善することから基礎代謝の向上や低下予防にも効果が期待出来ます。

直接的なダイエット効果(脂肪燃焼促進・吸収阻害など)はありませんが、女性に不足しがちな鉄分やカルシウムを含んでいますから、ダイエット中の栄養の偏りなどによる代謝低下予防や、溜め込み体質の改善に役立ってくれるでしょう。

外用(飲食以外)で期待できる効果

スキンケアに

ビタミンCやクエン酸を含むため、クランベリーティーをそのまま化粧水代わりに利用することで美白効果(シミ予防)や血行促進作用、細胞の再生促進効果などが期待出来ます。

またドライクランベリーを粉末化したものを石鹸やパックとして利用すると天然スクラブとなり毛穴の汚れや余分な脂質の除去に役立つと言われています。ただし刺激がある可能性があるため、バッチテストをしてから利用するようにしましょう。

クランベリーの注意事項

  • 尿路感染症の治療中の方は医薬品の相互作用がある可能性がありますので、医師に相談してください。

ハーブティー

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投稿日:2015年10月24日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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