ボタニカル♪ラブ

ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

サンフラワー/ひまわり茶
ハーブティーと期待される効果効能紹介

花の方はブレンド時の彩り・フレーバーに加えても楽しい

明るく前向きなイメージで世界中の人々に愛されているヒマワリ。日本では観賞用もしくは採油用というイメージ強いかもしれませんが、近年は種子が栄養豊富で健康に良い食材としても注目されていますね。種子を使ったお茶も同様に栄養補給に繋がると考えられていますし、ナッツのような風味からブレンドティー作りにも役立ってくれます。花もフルーティーな香りからフレーバとして用いられています。

画像:サンフラワー(ひまわり)

 

サンフラワーについて

植物紹介:ひまわり

夏を代表する花の一つであり、サンフラワーという呼び名の通り太陽にも似たヒマワリ。明るくポップな印象を作りたい時にもよく使われる花で、存在感・知名度も高い植物と言えますね。日本では観賞用もしくはヒマワリ種子から油を採るのが主体で、そのままの種子はリスやハムスターなどの小動物のエサという認識を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。しかし近年はメジャーリーガーなどのアスリートが食べている姿がTVで放映され、健康食材としても注目されています。欧米諸国だけではなく中国や韓国でもヒマワリの種子はスナック感覚で親しまれている食材なのだとか。また花部分も種子のように栄養豊富ということは無いものの、お茶の香り付けや彩りに使われています。

ヒマワリそのもののインパクトが強く、また漢字で書くと「向日葵」となり音読みしてヒュウガアオイとも呼ばれるため勘違いされることも多いですが、ヒマワリはキク科の植物。原産地は北アメリカで、紀元前から北アメリカに住んでいた人々によって3000年以上も前から食用として栽培されていました。作物としての歴史はトウモロコシよりも古いのではという説もあり、ひまわりの種子は食用作物として大切にされていたそう。種子はそのまま食べるだけではなく採油用にも使われていましたし、花も染色料を作るのに用いられていたことが分かっています。食料以外にも生活を支える様々な用途で利用されてきたこと、また華やかな形状をしていることもあり、インカ帝国でも「太陽の花」として大切にされていました。神殿などにもヒマワリを模ったレリーフなどが使われていたのだとか。

コロンブスがアメリカ大陸に到達しヨーロッパとの行き来が行われるようになると、ヨーロッパでもヒマワリは観賞用・薬用・採油用として栽培されるようになります。紹介された当初はその姿やアメリカ大陸での歴史から“インディアンの太陽の花”や“インカの黄金の花”と呼ばれていたそうですよ。
まっすぐに育ち太陽の方に向かって・太陽のような花を咲かせるヒマワリは多くの国で明るさや幸運の花として愛されています。そのためかひまわりの花言葉は良い意味のものがほとんどですが、大輪のヒマワリには「偽りの富(false riches)」というネガティブな言葉があります。これはヒマワリそのものというよりも、インカ帝国を征服したスペイン人が略奪した大量の金の中にはヒマワリを模ったものが多くあったためと言われています。

日本にも17世紀頃に中国を経由してヒマワリが伝えられています。中国医学では種子の中の仁「向日葵子(コウジツキシ)」をはじめヒマワリの花・葉・茎・根もそれぞれ生薬として利用しているため、薬として伝えられたのが最初ではないかという説もあります。日本に伝来した頃は「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれていたそうですが、18世紀になる頃には太陽の向きに合わせて花が回ることから「ひまわり」という呼び名が定着していったそう。向日葵と書いてヒマワリと読むのは無理がありますが、中国から伝わった漢字と日本で付けられた呼称が一緒になったのですね。

基本データ

通称
サンフラワー(Sunflower)
別名
ヒマワリ(向日葵/日回り)、Sunflower Petals(サンフラワーペタル/ヒマワリの花)、Sunflower Seeds、(サンフラワーシード/ヒマワリの種子)、ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマソウ(日車草)、ソレイユ(Soleil)
学名
Helianthus annuus
科名/種類
キク科ヒマワリ属/一年草
花言葉
愛慕、情熱、あなただけを見つめるなど
誕生花
7月6・9・20日、8月2・5・31日など
使用部位
花びら、種子
代表成分
花:フラボノイド類、カロテノイド類、タンニン、ミネラル
種子:脂肪酸(オレイン酸、リノール酸など)、アミノ酸、ミネラル類、ビタミン類
代表効果
花:リラックス、抗酸化
種子:抗酸化、抗コレステロール、血行促進、利尿
こんな時に
栄養補給、疲労回復、老化予防、生活習慣病(高血圧・動脈硬化)予防、血行不良、冷え性、月経トラブル・更年期障害、咳・気管支炎、むくみ、肌荒れ
おすすめ利用法
食用、ハーブティー、ハーブチンキ、キャリアオイル(種子)
ハーブティーの味
花:味・香りともに薄いが、ほんのりとフルティーさがある
種子:麦茶に近いスッキリとした風味で、ナッツのような香ばしさがある
カフェインの有無
ノンカフェイン

サンフラワの栄養・成分・期待できる効果

サンフラワーペタルティー(ひまわりの花茶)

ひまわりの花は主に紅茶をベースとしたブレンドティーに風味付けとして加えられている存在。エルダーフラワーなどのようにハーブとして何らかの効果を期待するものではなく、どちらかと言えばフレーバーや見た目を華やかに彩るものとして扱われています。ほんのりと香るフルーティーな香りはリラックス用にも良いですね。

ただし、ひまわりの花の黄色はキサントフィル系カロテノイド類によるものであると言われています。フラボノイド系のポリフェノールも含まれていることからサンフラワーペダルは抗酸化作用を持つと考えられており、活性酸素によるダメージを軽減することでアンチエイジングや動脈硬化などの生活習慣病予防・ストレスによる影響を減らすなどの働きが期待されています。

またカロテノイド、特にキサントフィル類に分類されるものはルテインやゼアキサンチンなどの目の健康維持に有益であると考えられているものが多いため、サンフラワーペダルも目の健康維持や眼精疲労予防・紫外線からの保護などに効果が期待されています。そのほかタンニンとの複合効果で咳・気管支炎などの軽減や風邪のケアに有効とする説もあり、漢方では苦味健胃薬として使うこともあるそうです。

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サンフラワーシードティー(ひまわりの種茶)

健康維持のサポートに

栄養補給・疲労回復に

ひまわりの種子にはオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸、鉄分・カリウム・マグネシウム他ミネラル類が多く含まれています。このためミネラル不足から起こる貧血(鉄欠乏性貧血)や高血圧・骨粗鬆症などの予防に役立つと考えられています。ミネラルは補酵素として働くことで代謝や細胞・神経伝達物質の合成にも関与していますし、ひまわりの種子は代謝に関わるビタミンB群も多いため疲労回復にも繋がるでしょう。ただし鉄分などの脂溶性成分はお茶部分にはあまり溶け出さず“茶殻”部分に残ると考えられますから、ナッツとしてひまわりの種子を食べるようにした方が栄養補給としては優れています。


抗酸化・生活習慣病予防

ひまわりの種子はナッツ類の中でもビタミンEの含有量が高い存在。ビタミンEは抗酸化作用を持つビタミンのため、活性酸素の働きを抑制し細胞を健康な状態で保つサポートをしてくれると考えられています。また活性酸素が血中脂質を結合すると血管に蓄積して動脈硬化のリスクを高める“過酸化脂質”になりますから、過酸化脂質の生成を抑えることで血管を柔軟に保ち正常な血液循環を保つことに繋がると考えられます。

また脂質であるリノール酸やオレイン酸もコレステロール値の低下や動脈硬化・高脂血症の予防効果が期待されている成分ですから、ビタミンEとの相乗効果も期待できるでしょう。リノール酸の過剰摂取は高脂血症やアレルギーなどの発症リスクを高める危険性も示唆されていますが、必須脂肪酸の一つでもあるので適量の摂取は必要な成分。ひまわりの種子をお茶にして飲んだ場合のリノール酸摂取量は微量ですから、健康面においてデメリットとなる可能性は低いでしょう。


血行不良・冷え性軽減

ビタミンEは抗酸化作用を持つ以外に、末梢血管を拡張することで血行を促す働きもあります。抗酸化作用もまた正常な血液循環のサポートに繋がることからビタミンEは血行不良の軽減効果が期待されいるビタミン。ひまわりの種子には体液循環を正常に保つマグネシウム・代謝に関わるビタミンB群なども含まれているため、冷え性の軽減にも役立つと考えられています。血行不良による肩こり・腰痛などの軽減にも効果が期待できるでしょう。


女性のサポートに

ビタミンEは元々不妊解消についての研究の中で発見されたビタミンで、脳下垂体に働きかけ性ホルモンの分泌を調整することで生殖機能を正常に保つ働きもあります。この働きから女性ホルモンのバランスを整える成分として、生理痛や月経不順・PMS(月経前症候群)など月のトラブル軽減に有効と考えられています。また抗酸化作用を持つビタミンでもありますから、ホルモンバランスを整える働きと合わせて更年期障害の軽減にも効果が期待できます。

加えてひまわりの種子はナッツ類の中でもトップクラスの葉酸を含有する食材でもあります。葉酸は造血の他にDNAを含む核酸の合成・細胞分裂などにも関わる栄養素で、胎児の健康な発育のためにも欠かせないことから妊娠中の方や妊娠中の方はしっかりと補給したい成分。葉酸は水溶性ビタミンに分類される=水に溶け出す性質がありますから、サンフラワーシードティーも補給源として役立ってくれます。


風邪予防・ケアに

伝統的にひまわりの種子を煎じたもの(サンフラワーシードティー)は咳止め・去痰剤として利用されてきたと言われています。どの成分がどういった働きをするかなど不明瞭な点も多いですが、葉酸はタンパク質合成・細胞分裂などに関わるため不足なく補うことで粘膜強化や免疫機能の向上に繋がると考えられます。喉の不調にはリコリスやヒソップなどと組み合わせてみても良いかもしれません。


美容面に期待される働き

むくみ軽減・肥満予防

ひまわりの種子にはナトリウム排出を促すことで利尿効果を持つとされるカリウムが豊富に含まれており、血行を促す成分も多いためむくみの改善に役立つと考えられます。生薬としても利尿薬として腎臓疾患のケアに用いられていたことがあるのだとか。お茶として飲む場合にどの程度摂取できるかは微妙なところですが、ビタミンB群やアミノ酸など代謝に関わる栄養素を摂取できることと合わせて肥満予防に役立つとする説もあります。


肌老化予防・美肌保持に

抗酸化作用を持つビタミンEを豊富に含むことから、ひまわりの種子はお肌のアンチエイジングをサポートしてくれる存在としても注目されています。ビタミンEには末梢部への血行を促す働きもありますから、肌細胞へしっかり酸素・栄養の配達をサポートしてくれることでも新陳代謝向上に繋がります。またオレイン酸は皮脂を構成している脂肪酸でもあるため、抗酸化・肌代謝アップと合わせて肌の乾燥や角質化にも効果が期待できます。


ヒマワリコーヒーの作り方

ひまわりの種子はお茶にして飲もうとしてもあまり味が出ず、飲みにくいもの。そのため皮を剥いたひまわりの種子をフライパンでゆっくりと時間をかけて焙煎し、細かく砕いた後にドリップして“ヒマワリコーヒー”として飲まれることもあります。コーヒーとは呼ばれるものの見た目も味もお茶に近く、コーヒーの代用と呼べるほど苦味も強くはありません。クセもなくノンカフェインなので飲みやすい部類ではあるでしょう。

栄養価としてはもちろんナッツとしてそのまま食べた方が良いですが、ひまわりの種子を買ってみたけれど食べきれない…という場合に試してみて下さい。ナッツ系の香ばしさ・ほのかかな甘さを感じられるのでブレンドティーを作る時のフレーバーとして使ってみても良いと思います。

サンフラワ/ヒマワリの注意事項

  • 妊娠中・授乳中・持病のある方は使用を避けましょう。
  • キク科植物にアレルギーがある方は注意が必要です。

ハーブティー

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