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オートムギ/オーツ麦
ハーブティーと期待される効果効能紹介

ストレスや疲労など精神面の不調に心強い強いハーブ

オートミールやミューズリーなど食用としても注目されているオートムギ(オーツ麦)。ハーブティーとしては中枢神経を刺激しストレス耐性を高めるアベニンや神経系の維持・回復に必要なミネラルを多く含むため神経疲労・ストレス症状・抑鬱・女性特有の精神不調等に用いられます。強壮や免疫力向上にも効果が期待出来ます。

画像:オートムギ(オーツ麦)

 

オート麦について

植物紹介:オートムギ(オーツ麦)

オートミール、ミューズリー、グラノーラなどの原料としてよく知られるオート麦。欧米では朝食の定番とも言える存在でもありますし、製粉して製菓材料としても用いられています。健康食品として人気のあるオートブランはオーツ麦の外皮(フスマ/ヌカ部分)のことです。
オートもしくはオーツ麦と呼ばれる以外に「カラスムギ」と呼ばれることもありますが、こちらは属名に由来する総称で、種としてカラスムギと言った場合は学名Avena fatuaの方を指します。オート麦(燕麦)を呼ぶ場合は混合を避けるため、価値が高い・本物という意味のマ(真)を付け「マカラスムギ」と呼び分けるのが一般的です。

オートムギ(オーツ麦)は穀類の中では栽培化の歴史が遅い種と言われていますが、それでも約5000年前には中央ヨーロッパで栽培が行われ、食用作物として成立していったと考えられています。古代ローマ時代には肌の保湿用に用いられたとも言われています。しかしオートムギはグルテンを含まないためパンの原料に適さず、主に飼料用として栽培されていました。心臓に良い穀物、便通を良くするなど薬効も知られていたようですが、薬用としてもメジャーな存在ではなかったようです。

19世紀になるとオーツ麦をローラーで押しつぶす「押麦」の加工技術が進化し、オートミールなど食用としての使用が可能となり、高い栄養価にも注目され普及していきます。近年はグルテンが少ないこともメリットの一つと考えられ、ダイエット食などにも利用されています。
食用とする場合は押し麦やフレークなどの形状が主ですが、ハーブティーとして用いる場合は脱穀していない小穂そのままや葉を用います。ちなみに麦のお茶・ハーブティーというと日本人に馴染み深い「麦茶/麦湯」を想像しますが、麦茶は大麦(学名:Hordeum vulgare)を原料としており、オートムギティーとは風味も成分も異なります。

基本データ

通称
オートムギ(Oat Straw)
別名
燕麦(エンバク)、オーツ麦、オートストロー、マカラスムギ(真烏麦)
学名
Avena sativa
科名/種類
イネ科カラスムギ属/一年草
花言葉
魅力的な音楽、音楽が好き
誕生花
9月25日
代表成分
ビタミン類、ミネラル類、タンパク質(アベニン)、食物繊維(β-グルカンなど)、サポニン、フラボノイド類
使用部位
地上部
※小穂(種子)のみを用いる場合も有
代表効果
神経強壮、鎮静、抗うつ、発汗、利尿、滋養強壮、免疫機能賦活
こんな時に
精神強壮、神経疲労、軽度の抑鬱、ストレス症状、不眠、月経前症候群(PMS)・更年期障害による精神症状、マタニティブルー、疲労回復
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、手作り化粧品、穀物として食用
ハーブティーの味
草のようなグリーンな香り、味は穀物の柔らかさがある
カフェインの有無
ノンカフェイン

オートムギ(オーツ麦)の栄養・成分・期待できる効果

オートムギティー(オーツ麦茶)

精神面への働き

ハーブとしてのオートムギ(オーツ麦)は心が疲れた時に役立つハーブと言われ、主に神経強壮・疲労回復・ストレス対策など精神面でのサポートに用いられています。

神経疲労回復・強壮に

オートムギはアベニンというタンパク質の一種を含んでいます。アベニンは中枢神経を刺激することでストレスへの対処能力を向上させる働きがあり、不足するとストレス耐性が低下すると考えられています。アベインによってストレス耐性を高めると共に、オートムギにはミネラルやコリンなど神経系の維持に必要な成分も多く含まれているため神経・精神面の疲労回復にも有効とされています。

甘いものやお酒が無性に欲しくなるような方もアベイン不足の可能性があると言われています。糖やアルコールに強い欲求がある方や、ストレス食い・ストレス飲みが多い方はオートムギティーを毎日飲んでみると良いかもしれません。


情緒不安定・無気力に

オートムギ(オーツ麦)のアベインを筆頭とした成分は神経強壮や回復に役立ち、ストレス・不安などを緩和することからイライラや気持ちの落ち込み、抑鬱、無気力、倦怠感、不眠など様々な精神的不調の改善に役立つと考えられています。抑鬱症状の緩和や心の強壮にはスカルキャップ、リンデンバーベインなど、不眠気味の時はラベンダーカモミールなどとブレンドして使うと良いでしょう。


女性特有の精神不調に

神経系に優れた働きが期待できるオートムギ(オーツ麦)は更年期障害やPMS(月経前症候群)など女性ホルモンの乱れから起こる精神面の不調の緩和にも利用されます。また女性ホルモンのバランスを整えるビタミンB群が豊富なことなどから、ホルモンバランスを整えるのにも一役買ってくれるのではないかとも考えられています。

抗うつ作用が期待できるハーブティーは妊娠中や授乳中の使用が出来ないものが多くありますが、オートムギ(オーツ麦)は妊娠中でも使用できるハーブです。そのためマタニティブルーの緩和にもよく用いられています。

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肉体面への働き

便秘・消化不良に

オートムギ(オーツ麦)は食物繊維が非常に豊富な穀類としても注目されています。ハーブティーとして抽出すると食物繊維のうち、水溶性食物繊維のみが水分に溶け出します。水溶性食物繊維は便の硬さの調整や腸内環境を整えるなど「整腸」に役立つ食物繊維ですから、便秘の改善だけではなく下痢の改善や腸内環境を整える働きがあります。またクロロフィルにも整腸作用があると考えられており、相乗効果も期待できます。消化機能の向上や腸内ガス排出促進にも役立つとされています。


滋養強壮に

オートムギはタンパク質、ミネラル類、ビタミン類を豊富に含んでいます。穀物として見ると玄米の5倍以上のカルシウムや約2倍の鉄分を含んでおり、その豊富な栄養価からオーツは「穀物の王様」とも呼ばれています。

ハーブティーとして飲用する場合は全てが水分中に溶け出るわけではありませんが、手軽な栄養補給源としては役立ってくれるでしょう。鉄分などの補給はまるごと食用にした方が無駄なく摂取できますが、ハーブには緑色色素成分であるクロロフィル(葉緑素)が含まれており、貧血改善にも有効と考えられています。


風邪やアレルギー予防に

豊富な栄養を含むオートムギ(オーツ麦)は身体の強壮に役立ちます。またオートムギの水溶性食物繊維にはβ-グルカンが豊富に含まれています。β-グルカンは体内で免疫機能を司るマクロファージやNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化させる・抗ウイルス作用を持つインターフェロンの生成促進作用などがあり、免疫機能の向上に役立つと考えられています。

その他にもオートムギに含まれているサポニンには免疫機能の向上効果、サポニンやビタミンE(トコフェロール)は血行促進作用から体を温める働きなどが期待できます。これらの働きが複合することで、オートムギは風邪予防や病後の回復時、アレルギー症状の予防や緩和にも役立つと考えられています。


生活習慣病・老化予防に

オートムギ(オーツ麦)はビタミンEやフラボノイドなどの抗酸化作用を持つ成分を含んでいます。加えてサポニンには過酸化脂質の生成抑制・血中の悪玉コレステロール低下などが期待できるほか、食物繊維による血糖値上昇抑制効果などもあることから、酸化ダメージによる体老化の予防や生活習慣病予防にもオートムギは役立つと考えられています。


そのほか期待される作用

美肌・肌荒れ予防

オーツの部分などにはシリカ(ケイ素)やクロロフィル(葉緑素)が含まれています。クロロフィルは小腸の有害物質を剥離・排泄させるデトックス効果や殺菌作用から肌荒れ予防に役立つと考えられています。β-グルカンやサポニンによる免疫力向上効果も肌荒れ予防に効果が期待出来ます。

またシリカは肌の保湿、骨・髪・爪などの再生などに必要な成分ですから、適切に摂取することで美しい肌や髪の維持に役立ってくれるでしょう。

外用(飲食以外)で期待できる効果

スキンケアに

化粧品原料としてのカラスムギ穀粒エキス(別名オシリフト)は主に保湿・酸化防止剤として配合されています。エモリエント剤として肌表面の水分蒸発を防ぎ潤いを守る働きや・肌の凹凸を修正して柔らかく滑らかに整える働きがあるとされています。また低刺激のため敏感肌用のスキンケア・基礎化粧品にもよく用いられています。

抽出成分ほど高い効果は望めませんが、ハーブティーを化粧水代わりに使うことでも肌トラブル予防や保湿などに効果が期待出来ます。ヘアトニックとして利用すると頭皮のケアにも役立ってくれるでしょう。


ハーブバスとして

オーツムギには亜鉛やケイ素、β-グルカンやサポニンが含まれているため、湿疹・かぶれ・日焼けなど皮膚炎症、特にかゆみを伴う症状の緩和に有効と考えられています。カラスムギエキスは抗炎症・抗アトピー作用なども期待されています。

オートムギ(オーツ麦)の注意事項

    通常の利用の場合は問題はないと考えられています。

ハーブティー

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投稿日:2016年2月9日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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