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パッションフラワー

ストレスに苛まれる現在人の味方

「植物性の精神安定剤」と言われるほど心を鎮静することに高い効果を発揮するパッションフラワー。イライラや精神疲労などはもちろんのこと、ストレス性の不眠解消にも役立ちます。また精神面に起因する頭痛・胃痛・慢性疲労感・過敏性腸症候群など幅広い体の不調や、更年期障害・PMSなど女性特有の精神不調にも効果が期待されています。

画像:パッションフラワー

 

パッションフラワーについて

基本データ

通称
パッションフラワー(Passion flower)
学名
Passiflora incarnata
別名
チャボトケイトウ(矮鶏時計草)、時計草(ジケイソウ)、Purple Passionflower
花言葉
神聖な愛、信心、信仰、受難
誕生花
6月13・24・27日、7月13・21日、8月21日
科名/種類
トケイソウ科トケイソウ属/つる性多年草
使用部位
全草(地上部)
代表効果
鎮静、精神安定、血圧降下、鎮痙、鎮痛
こんな時に
神経性の緊張、不眠、精神不安、情緒不安定、自律神経失調症、過敏性腸症候群、月経前症候群(PMS)、更年期障害、緊張性頭痛、神経性頻脈、ストレス性高血圧、気管支喘息
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ、浸出油、湿布
ハーブティーの味
緑茶のような草の香り、味は淡白でサッパリしている

植物紹介

パッションフラワーは時計のように見える花が特徴的で、和名では西洋時計草と呼ばれています。近年日本でも栽培・食用されるようになったパッションフルーツ(学名:Passiflora edulis)も種が違いますが、同じトケイソウ属の植物です。

「パッション(passion)」という名前や熱帯・亜熱帯地方原産であることから、情熱的な花という意味に捉えがちですが、パッションフラワーやパッションフルーツのパッションは「キリストの受難」を表しています。ラテン語で「flos passionis」と呼ばれ、3つの雌しべはイエス・キリストの磔刑の釘、5つの雄しべは5つの創傷、花弁と萼は合わせて10人の使徒、葉はロンギヌスの槍を示しているとして、キリスト教の布教に利用されていた事が由来とされます。花言葉が宗教的なのもそのためでしょう。

古くからアメリカ先住民の間で鎮静効果が高いハーブとしてパッションフラワーは知られていました。1569年にスペインの医師が鎮静剤として使用したことがきっかけとなり、精神安定や不眠の解消などに役立つハーブとしてヨーロッパにも急速に普及し、現在もドイツなどの欧州では伝統的医薬品(THMPD)として承認されています。
パッションフラワー(トケイソウ属)の植物は500種類以上ありますが、チャボトケイソウ(学名:Passiflora incarnata)が最も薬効に優れていると言われています。

パッションフラワーの栄養・成分・期待できる効果

パッションフラワーティー

精神安定に

パッションフラワーは「植物性の精神安定剤(トランキライザー)」とも呼ばれるほど、精神への優れた働きかけが古くから認められてきたハーブです。

精神を落ち着かせる

パッションフラワーにはアピゲニンなどのフラボノイド類とルマンなどのインドールアルカロイドが含まれており、複合効果により精神を鎮静させ穏やかな状態へと導いてくれると考えられます。リラックスしたい時に役立つハーブティーの1つです。

過度の緊張や不安、イライラ、気持ちばかりが急いてソワソワと落ち着かない時などにも役立ってくれるでしょう。パッションフラワーの精神安定作用はどちらかといえば「鎮静」に傾いているので、抑うつ的な状態の時よりは精神が昂ぶっている状態に有効と言えます。

不眠症の緩和に

パッションフラワーの最もよく知られている働きとして不眠解消(睡眠への誘引)が挙げられます。ストレスや不安・心配事など精神的な問題に起因する不眠に特に有効であるとされています。寝起きが辛くなく、スッキリと起きられると感じる方も多いようです。

ラベンダーホップなどのハーブとブレンドして飲むと、より高い効果が期待出来ます。一時的な不眠の解消ならばバレリアンのシングルもしくはブレンドで利用しても良いですが、継続して飲む場合はパッションフラワーの方が適しています。

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その他

ストレス性の体の不調に

パッションフラワーには鎮痛・鎮痙作用があり頭痛、生理痛、筋肉痛、肩こりにも有効とされています。精神面への鎮静効果と合わせてストレス性の頭痛や動悸、過敏性腸症候群、神経性胃痛などに対して高い効果が期待出来ます。ストレス性の高血圧にも用いられます。

不定愁訴や自律神経失調と言われるような体のだるさ・重さ・慢性的な疲労感なども精神状態に起因しているものが多くありますので、ストレスを強く感じている方は試してみても良いでしょう。

女性特有の心の不調に

パッションフラワーに直接的な生殖器・女性ホルモンへの働きかけはありませんが、リラックス状態へと導き精神状態を整えてくれますので更年期障害や月経前症候群(PMS)の症状緩和にも役立ちます。
特にイライラしたり緊張・不安など精神面での不調が出る方にお勧めですが、鎮痛作用もありますので腰痛や体の強張りなどの肉体面での不調にも効果が期待出来るでしょう。

外用(飲食以外)で期待できる効果

筋肉痛・神経痛に

パッションフラワーに含まれるアルカロイドとフラボノイドは神経や筋肉の緊張を緩和する効果を持つとされており、鎮痛作用も持つことから筋肉痛や神経痛のケアに利用されることがあります。チンキや浸出油をマッサージオイルに希釈したり、湿布として利用すると良いでしょう。シップの場合は濃い目に煮出したハーブティーを布に浸しても利用出来ます。

足がつる(こむら返り)ことが多い方の予防策としても役立つでしょう。

パッションフラワーの注意事項

  • 妊娠初期の使用は避けましょう。
  • 血圧を下げる働きがありますので低血圧の方は注意して利用しましょう。
  • 睡眠薬・抗うつ薬・抗ヒスタミン薬を服用している場合は強い眠気を催す場合があります。医師・薬剤師に相談してから使用するようにしてください。

ハーブティー

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投稿日:2015年8月28日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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