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ツルナ茶(蔓菜茶)
健康茶と期待される効果効能紹介

胃の調子が悪い時に使われてきた民間医薬

海沿いであれば北海道南部から沖縄県まで広く自生しているツルナ(蔓菜)。葉野菜感覚でお浸しなどにして食べられる野草でもあり、近年は栄養豊富な緑黄色野菜としても評価されています。ツルナを乾燥した蕃杏(バンキョウ)は民間医療の中で胃薬として用いられていることもあり、ツルナ茶も胃の健康維持に役立つと考えられています。また皮膚粘膜の健康をサポートしてくれる栄養成分が多いことから、肌荒れ対策にも効果が期待されています。

画像:ツルナ(蔓菜)

 

ツルナ(蔓菜)について

植物紹介:ツルナ

ツルナは海岸沿いの日当たりの良い場所に自生する植物で、日本でも北海道南部から沖縄県まで広い範囲で見ることができます。基本的に多年生ですが、冷涼な地域だと一年草の扱いになります。ちなみにツルナという名前は茎が蔓のように地面に広がる+野菜として食べられることが由来だそう。その呼び名の通り食用可能な野草であり、古くから食用目的での栽培も行われています。地域によって食べる食べないは分かれますが、やや肉厚で柔らかい若芽や葉はお浸し・炒め物・汁物など何にでも合うのだとか。

ツルナをよく食べる沖縄県ではハマホウレンソウ(ハマナ)・奄美群島ではハマチシャとも呼ばれています。また英語では“ニュージーランドのホウレンソウ”を意味するNew Zealand spinachと呼ばれています。英名の由来はイギリスの探検家キャプテン・クックがニュージーランドから持ち帰り栽培したから、ニュージーランドのマオリ人が食べていたからなどと言われています。ただしツルナはニュージーランドだけではなく、台湾・東南アジア・オーストラリア・南アメリカなど太平洋に面する海岸に広く分布しています。

ホウレンソウや萵苣(レタス)に例えられている通り、生状態だと独特の青臭さやアク・渋味があります。加熱料理するとかなりアクは抜けて食べやすくなりますが、好き嫌は分かれやすいところでしょう。日本全国的に見た場合、ツルナは野菜としてよりも民間医薬として用いられることの方が多いと言われています。ツルナを乾燥させたものは“蕃杏(バンキョウ)”もしくは“浜千舎(ハマジシャ)”という生薬名が付けられています。昭和初期には胃癌などに良いと考えられ一時期ブームになったこともあるそうですが、現在では胃炎や胃潰瘍軽減の民間薬として稀に使われている程度です。

つるな茶もかつては生薬にも使われるものを原料としている野草茶として、民間医療の中で使われてきたと考えられます。しかし近年ツルナの栄養価の高さ・鉄分をはじめとしたミネラルを多く含んでいることなどが紹介され、健康食材として注目されています。その関係からつるな茶も食生活の乱れがちな現在人のサポートに役立つのではないかと、一部で評価が見直されつつあるようです。

基本データ

通称
ツルナ(蔓菜)
別名
ハマホウレンソウ、ハマ菜、ハマジシャ(浜萵苣/浜千舎)、New Zealand spinach(ニュージーランド・スピナッチ)
学名
Tetragonia tetragonioides
科名/種類
ハマミズナ科ツルナ属/多肉多年草
花言葉
 -
誕生花
 -
使用部位
全草
代表成分
ビタミン類、ミネラル類、植物性ステロール、粘液質(多糖類)
代表効果
健胃、粘膜保護、消炎、抗酸化、コレステロール抑制、血圧抑制、免疫力強化
こんな時に
胃痛、胃酸過多、胃炎・胃潰瘍予防、胸焼け、老化予防、高血圧・動脈硬化予防、肌荒れ・乾燥肌
おすすめ利用法
食用、飲用
お茶の味
味・香りともに薄めだが、青っぽさとと渋味が少しある
カフェインの有無
ノンカフェイン

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ツルナ(蔓菜)の栄養・成分・期待できる効果

つるな茶(蔓菜茶)

胃腸サポートに

胃腸の健康維持に

つるな茶は民間医療の中で古くから胃酸過多による胃炎や胃潰瘍などの改善に用いられてきました。これはツルナに含まれているβカロテンがビタミンA前駆体であり、体内でビタミンAとして働くことで胃をはじめとする粘膜系の修復や強化に役立つことが大きいと考えられます。

また粘液質が胃の粘膜を補強することで、胃酸から胃粘膜を保護する働きも期待できるでしょう。加えて消炎・鎮痛作用があるとする説もあり、胃炎や腸炎など胃腸の炎症・痛みの軽減にも役立つのではないかと言われています。胃腸の状態が良くなり働きが高まることで、胸焼けや消化不良などの軽減にも効果が期待できます。


便秘予防に

つるな茶は近年胃の健康維持だけではなく、便秘予防や改善にも効果が期待されています。植物として食物繊維を比較的多く含むこと・間接的な働きとはなりますがビタミンやミネラルを補給できることで胃腸全体の機能が良くなると考えられています。と言っても強い緩下作用を持つ成分などは含まれていませんから、劇的な効果こそ実感しにくいものの副作用の心配も少ないでしょう。飲みにくい場合はドクダミ茶ゴボウ茶などと組み合わせるのもおすすめです。


そのほか期待される作用

アンチエイジングに

ツルナには“代表成分”と言えるような目立った成分はありませんが、β-カロテンやビタミンC,Eを含んでいることから抗酸化作用も期待されています。活性酸素を抑制することで酸化ダメージを抑制し、身体の機能低下や老化を防いでくれるでしょう。シミやシワなどの肌老化予防にも役立つと考えられています。

また抗酸化作用は活性酸素と血中コレステロールが反応して出来る、過酸化脂質の生成を防ぐことにも繋がります。ツルナには余剰コレステロールの吸収を抑える働きが期待されている食物繊維や植物性ステロールも含まれていますから、相乗して動脈硬化予防にも役立ってくれるでしょう。血液循環をサポートしてくれることに加え、カリウムが含まれていることから高血圧予防にも効果が期待されています。


肌荒れ予防・アトピー緩和

ツルナには皮膚・粘膜を保護する働きのあるβ-カロテン、代謝に関わることで皮膚維持にも必要とされるビタミンB群が多く含まれています。このため乾燥肌や肌荒れ・ニキビなどの予防にも効果が期待されています。

そのほか胃腸の状態を整えてくれること、ビタミン・ミネラルが幅広く含まれていることから、栄養バランスを整えて皮膚の新陳代謝を高める働きも期待されています。出来てしまった肌トラブルの改善促進にも繋がるでしょう。最近では皮膚を保護する働きや新陳代謝を高める働きが期待できることから、アトピー性皮膚炎の軽減に役立つのではないかという説もあります。


貧血・骨粗鬆症予防に

ツルナそのものは非常に栄養価の高い緑黄色野菜で、鉄分や亜鉛を豊富に含むことから貧血予防や改善にも役立つと考えられています。またカルシウムやカルシウムが骨に沈着するのを助けるビタミンK含有量も多いことから、成長サポートや骨粗鬆症予防にも効果が期待されています。

ただしカルシウムや鉄分はお茶(水分)部分に溶け出すよりも、茶葉(ツルナそのもの)に多く残ると考えられます。そのため栄養分を余すところなく摂取したい場合は“野菜”として丸ごと摂取した方が確実ですが、お茶として摂取しても多少の補給にはなるでしょう。


つるな茶の作り方

ツルナをお茶用にする場合は、花が咲いている頃に全草を採取すると良いと言われています。摂ったものはよく水洗いした後、天日で干して水分を飛ばします。天候や住宅事情などで天日干しが難しい場合は、電子レンジを使ったりフライパンで乾煎りするなどの方法もあります。

お茶を淹れるときはヤカン一つ(1.5~2リットル)につき5g程度のツルナを使い、2~3分程度煮出します。蒸らすだけだとほとんど浸出されず白湯のような状態になることもありますので、火にかけて沸騰させるようにした方が良いでしょう。

ツルナの注意事項

野菜やお茶として、通常量を摂取する場合は特に問題はないとされています。

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