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ハーブ・生薬・スパイス…植物のチカラで日々を素敵に

チコリー
ハーブティーと期待される効果効能紹介

便秘・むくみなど「溜め込みやすい」体質の方に

チコリーは水溶性食物繊維(イヌリン)とポリフェノールの一種「チコリ酸」を含み、便秘やむくみ解消・デトックスに高い効果が期待出来るハーブです。腸内環境の改善や肝臓・腎臓機能の向上など体を整える働きも期待出来るでしょう。焙煎したものはコーヒーの風味付けやノンカフェインコーヒーとしても利用出来ます。

画像:チコリ(アンティーブ)

 

チコリーについて

植物紹介:チコリー

チコリーはヨーロッパから中央アジア周辺の地域が原産とされるキク科の多年草で、現在は北アメリカなどにも帰化しています。日本ではあまり馴染みのない植物ですが、欧米では主にサラダ野菜などとして日常的に利用されています。日本では英名のチコリーの他に「アンティーブ」と呼ぶこともありますが、近縁種のエンダイブ(学名:Cichorium endivia)と名称が混合されているため注意が必要です。

チコリーは約5000年前から古代エジプトで栽培化されており、魔力を持ったハーブと考えられていました。胃腸・肝臓の強化などの薬用目的以外に、体に塗りつけると高い評判を得る・欲しいものが手に入るなどの効果もあると考えられていたようです。
また1世紀頃に古代ローマの博物学者プリニウスによって書かれたとされる「博物誌」にもレタスの仲間として記述されており、ヨーロッパでも古くから栽培が行われていたと考えられています。属名のCichoriumはギリシア語で畑をあわらすKichorionという言葉が由来とされ、こちらからも栽培の歴史の長さがうかがえます。

1736年ドイツでのコーヒー禁止令や、1800年代初頭のナポレオンによる大陸封鎖令などでコーヒーが一般市民の手の届かない飲み物となった際、チコリーの根を焙煎した「チコチコーヒー」が代用品として普及します。第二次世界大戦時にもヨーロッパの広い範囲で代用コーヒーとして引用されました。
現在でもフランスではノンカフェインのコーヒー代用品として親しまれているほか、アメリカのニューオリンズの老舗喫茶店カフェデュモンド(Café du Monde)ではチコリ入りのフレンチ・ロースト・コーヒーが看板メニューとなっています。

ちなみにチコリコーヒーよりも日本でコーヒー代用品としては有名な「タンポポコーヒー」も同じキク科を原料としています。どちらもノンカフェイン、便秘・むくみ・デトックスに有効と言われていますが、成分や作用に若干の異なりがあります。タンポポコーヒーは貧血・血行促進などの働きがありますし、チコリコーヒーは整腸・便秘解消などに高い効果が期待出来ます。また妊娠中にコーヒー代用品として利用する場合はタンポポコーヒーの方が安全だと言われています。

基本データ

通称
チコリ(Chicory)
別名
菊苦菜(キクニガナ)、アンティーブ(Endive)、シコン(Chicon)
学名
Cichorium intybus
科名/種類
キク科キクニガナ属/多年草
花言葉
待ちぼうけ、質素、節約、私の為に生きて
誕生花
3月11日
使用部位
代表成分
イヌリン、ペクチン、糖類、チコリ酸、タンニン、アルカロイド、苦味質
代表効果
緩下、駆風、利尿、消炎、消毒、血糖値抑制、抗酸化
こんな時に
むくみ、便秘、デトックス、腹部膨満感、気管支炎、膀胱炎、リウマチ、糖尿病予防、アンチエイジング(老化予防)
おすすめ利用法
ハーブティー、食用ハーブ
ハーブティーの味
コーヒーに似た香ばしい風味があり、やや苦味が強い
カフェインの有無
ノンカフェイン

チコリーの栄養・成分・期待できる効果

チコリーティー(チコリコーヒー)

イヌリンの働き

チコリーには水溶性食物繊維の一種であるイヌリンが豊富に含まれています。

便秘の解消に

水溶性食物繊維(イヌリン)は体内で水に溶ける性質があり、便の容量を増加させて蠕動運動を促す、便に水分を含ませることで排便に適した硬度を保つなどの働きがあります。また水に溶けてゲル化することで腸内の老廃物や有害物質を包み込んで便とともに排泄させる働きもあります。

チコリーは食物繊維、特にイヌリンが豊富であることから「便秘の特効薬」とも呼ぶ方もいるほど便秘解消に高い効果が期待出来ます。またお腹のガスの排泄を促進する働きもあるので腹部膨満感(お腹がガスで張っている感じ)がある方にも適しています。

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腸内環境を整える

チコリーに含まれているイヌリンは体内で分解されると「フラクトオリゴ糖」と呼ばれる難消化性オリゴ糖として働きます。フラクトオリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなり、乳酸桿菌やビフィズス菌などの善玉菌の増殖・活性化を助けてくれます。

腸内フローラのバランスが善玉菌優勢となることで、腸内炎症への耐性の向上や腸内にある免疫システムの正常化など様々なメリットが期待出来ます。腸内環境の改善は便秘・下痢をしやすい方の体質改善から、免疫力アップ、代謝向上、大腸がん予防効果など幅広く注目されています。


血糖値の上昇抑制

イヌリンには水に溶けることでゲル化し、同時期に摂取した食べ物が胃から小腸へと移動していくスピードをゆっくりにする働きがあります。この働きから、糖質の吸収速度を緩やかにし食後の血糖値上昇を穏やかにする働きがあると考えられています。

糖尿病は食後の血糖値の急激な上昇に対し、十分なインスリンを分泌出来ずに起こるケーズが多いと言われています。そのため血糖値の上昇を穏やかにしてインスリン産生の負担を減らすことから、イヌリンは糖尿病の予防としても有効と考えられています。


ミネラルの吸収促進

食物繊維というとミネラルなど必要な栄養素の吸収を阻害してしまう(そのまま排泄させてしまう)というイメージがありますが、チコリやアガベに含まれているイヌリンにはミネラルの吸収率を高める働きがあることが報告されています。

チコリ自体のミネラル含有量は多くありませんので、お食事の前に飲んだり、ミネラルが豊富なネトルマテ茶などとブレンドして摂取すると相乗効果が期待出来ます。


そのほか期待される作用

むくみ解消・デトックス

チコリーにはポリフェノールの一種で「チコリ酸」と呼ばれる独自成分があり、肝機能強化に有効であると考えられています。高齢者の慢性肝炎へのケアなどにも活用が研究されていますし、肝機能向上による解毒作用促進(デトックス機能向上)などにも効果が期待されています。
また胃酸を減らして肝臓を刺激する作用があり、脾臓・胆のう・腎臓などの浄化にも役立つと言われています。腎臓の浄化から腎機能が向上することで余分な水分・老廃物の排泄が促進されますから、むくみの解消にも効果が期待出来るでしょう。

水溶性食物繊維(イヌリン)による腸内環境改善・便秘解消の働きと、肝臓の解毒機能向上、腎機能向上による利尿作用などからチコリーはデトックスティーとしても利用できると言えるでしょう。ちなみにチコリ酸もイヌリンも食用とされる葉の部分にはほとんど含まれていないため、便秘・むくみ解消などを期待する場合は根部を使ったハーブティー(ハーブコーヒー)の方が適しています。


アンチエイジング

チコリーに含まれているチコリ酸はポリフェノールと酒石酸が結合したもので、肝機能強化だけではなく強力な抗酸化成分としても注目されています。活性酸素による酸化ダメージを防ぐことで、生活習慣病の予防や老化防止にも役立つと考えられています。


炎症を抑える

チコリーは消炎作用のあるハーブとして利用されてきた歴史を持ちます。気管支炎を緩和したり、リウマチや痛風による痛みを抑えるのに有効と言われています。

チコリーの注意事項

  • キク科植物にアレルギーがある方は使用を避けましょう。
  • 妊娠中・授乳中・お子様への使用には注意が必要です。

ハーブティー

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投稿日:2015年12月2日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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