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ホップ
ハーブティーと期待される効果効能紹介

揺らぎやすい女性の心と身体をサポートする「天然鎮静剤」

エストロゲン様成分や鎮静作用によって更年期障害やPMS(月経前症候群)などの月経トラブルなど女性領域に役立つことから「女性のためのハーブ」とも呼ばれるホップ。不眠やストレス性の様々な症状改善が期待できるほか、肥満・生活習慣病予防や花粉症、呼吸器感染症予防などの効果も報告されています。

画像:ホップ(Hops)

 

ホップについて

植物紹介:ホップ

ビールの香り付けや苦味原料としてもお馴染みのホップは雌雄異株の蔓性植物。原料となる毬花を付けるのは雌株だけで、受精してしまうと苦味や香りが劣るため雄株を排除し未受精の雌株ホップだけの状態で栽培するのが一般的です。

ホップは西アジア西部辺りが原産と考えられており、スラブ人によってヨーロッパ、エジプトに伝わったとする説が有力です。薬用としての歴史は古く、紀元前古代エジプトでは既に薬用として重宝されていたと考えられており、中世ヨーロッパのハーブ辞典には鎮静と育毛効果についての記述があるようです。インド伝承医学アーユルヴェーダや中国医学では不眠に処方されています。ちなみにビールとしての利用は12世紀頃、ドイツの女子修道院院長が始めたと言われています。当時はハーブを混同したグルートビールが主流でしたが、15世紀頃にはホップビールの風味や日持ちの良さが評価され主流となります。

ホップは優れたホルモン作用と鎮静・安眠作用があり、月経関係のトラブルや更年期障害などに役立つことから「女性のためのハーブ」と呼ばれていました。近年は女性領域だけではなく、肥満抑制効果や生活習慣病予防効果、花粉症軽減効果なども報告され様々な方面から注目されているハーブでもあります。またドイツのコミッションE(薬用植物を医薬品として利用する場合の効果・安全性の評価委員会)でも承認され、不安、心配、不眠などへの薬理効果が認められています。

基本データ

通称
ホップ(Hops)
別名
西洋唐花草(セイヨウカラハナソウ)、Houblon(オブロン)
学名
Humulus lupulus
科名/種類
アサ科カラハナソウ属/つる性多年草
花言葉
希望、天真爛漫、信じる心、軽快
誕生花
2月15日、10月4日・28日
使用部位
花(毯果)
代表成分
苦味質(バレリアン酸、フムロン、イソフムロン、ルプロン)、フラボロイド、タンニン、フィトステロール、精油
代表効果
鎮静、鎮痛、催眠、ホルモン様(エストロゲン様)、消化促進、利尿、抗菌
こんな時に
ストレス、神経疲労、不眠、不安、緊張、イライラ、PMS(月経前症候群)、更年期障害、生理痛、月経不順、肩こり、消化不良、鼓脹、胃腸炎、花粉症
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、湿布
ハーブティーの味
ビールを薄めたような苦味がある味と香り
カフェインの有無
ノンカフェイン

ホップの栄養・成分・期待できる効果

ホップティー

精神面への働き

ストレス・神経疲労に

ホップの鎮静・リラックス効果は高く評価されており、精神面以外にも頭痛や肩こり、動悸などストレス(緊張・興奮)に起因する不調全般の緩和効果が期待出来ます。これはホップの毬果の中に含まれる「ルプリン」などの成分に鎮静作用が認められており、ストレスを感じているときや落ち着きがないとき・イライラ・興奮・神経過敏状態の時などは心を鎮めて神経をリラックスさせてくれるためと考えられています。

ただし鎮静作用が強いため鬱症状の方の場合は症状を重くしてしまう可能性があるので注意が必要です。うつっぽいと感じている方や無気力感が強い方はセントジョーンズワートバーベインバレリアンローズなどの方が向いています。


不眠対策に

ホップは鎮静作用が強く、興奮や不安を鎮めてリラックス状態を作り出してくれますので、ストレス性の不眠解消に有用とされています。リラックス効果だけではなくルプリンには眠気を誘う作用(催眠作用)も報告されており、また睡眠時間を延長する作用があることも報告されています。不安や心配事で頭が冴えてしまって眠りにつきにくいという方はもちろんのこと、眠りについても途中で目が覚めてしまうようなタイプの方にも役立ってくれるでしょう。


女性特有の不調に

ホップは「フィトエストロゲン(植物性エストロゲン)」と呼ばれる女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持つ成分を含んでいることから、女性ホルモンのバランスの乱れから起こる不調緩和に有効と考えられています。

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更年期障害や骨粗鬆症予防に

植物性エストロゲンはエストロゲンと競争してエストロゲン受容体へ入り込もうとする性質があります。エストロゲン量が減少している閉経前後の女性の場合、作用は弱いもののエストロゲンと同じような働きをすることで更年期障害を緩和してくれます。

ホルモン分泌量の急激な低下によって起こる更年期障害の予防・緩和に効果が期待できますし、閉経後の骨粗鬆症の予防にも役立つと考えられています。更年期障害のホットフラッシュや寝汗をはじめ、精神面への鎮静作用もあるのでイライラや緊張状態などの症状の緩和にも効果が期待出来ます。


PMS(月経前症候群)や生理痛に

エストロゲン量が多過ぎる女性に対しては、エストロゲン受容体のいくつかに植物性エストロゲンが入り込むことによって全体的なエストロゲンの作用を弱める働きが期待出来ます。エストロゲンの極端な不足もしくは過剰状態が緩和されることによってPMS(月経前症候群)、月経不順、生理痛などの改善にも効果が期待出来ると言われています。

ポップには鎮静作用など他の働きも期待できますので、複合して生理前のイライラや緊張、不安、不眠、肩こり、冷え(血行不良)、むくみなど、精神と肉体どちらの面でも幅広くPMS症状の緩和に役立ってくれるでしょう。


その他の働き

胃腸の不調に

ホップには胆汁の分泌を促して消化を促進する働きがあるため、消化不良や食欲不振・胸焼け・お腹のハリの改善にも役立します。鎮静作用と合わせて過敏性腸症候群など神経性の下痢・便秘や腹痛、神経性胃炎などストレスによる消化器系の不調緩和にも高い効果が期待できるでしょう。


スタイル維持・生活習慣病予防

ホップの苦味成分であるクエルシトリンやフムロン、ルプロンなどには利尿作用があると考えられています。ビールの利尿作用はよく知られていますが、ホップティーはアルコールを含まないため比較的穏やかな利尿作用なので、脱水などを起こす危険性を抑えて体液鬱血・むくみ緩和に効果が期待できるでしょう。

またホップにはコレステロール値・中性脂肪値の低下作用などが報告されており、ホップに含まれるイソフムロン類には血管の弛緩作用と血糖値の上昇を抑制する作用があることが分かっています。これらの作用からホップは生活習慣病の予防やダイエットにも有効であると考えられています。


そのほか

2006年にサッポロビールが行った研究で、花粉症患者にホップ抽出物を含む飲料を摂取したもらったところ鼻づまりなどの症状が緩和したことから、花粉症症状の軽減機能がある可能性が報告されています。また2012年にはホップに含まれる苦味成分「フムロン」に急性呼吸器感染症を引き起こすRSウイルスの増加を抑制する働きがあり肺炎や気管支炎の予防や炎症緩和に効果が期待できることが、2014年にはアルツハイマー型認知症の予防効果を持つ可能性も報告されています。

※ビールの生成過程では取り除かれてしまうため、ビールを飲んでも効果はないようです。


男性の利用について

ホップは女性ホルモン様作用があることから、男性の薄毛予防に有効とされる一方、摂取すると精力減退を起こす可能性があるとも言われています。明確なデータはないようですし、抽出物(サプリメントなど)ではなくハーブティーの場合は微量ですのでさほど心配はないと思われますが、気になる方は飲みすぎに注意しましょう。

外用(飲食以外)で期待できる効果

ストレス・不眠に

ホップはリラックス作用があるためハーブティーを入浴剤として利用することで、心身の緊張から起こる頭痛・肩こり・腹痛・不眠などの緩和に役立ちます。疲労回復にも有効とされています。

またドライハーブを枕の詰め物として利用したハーブピローは不眠の解消に良いと言われています。苦味のある香りが気になる場合はラベンダーカモミールと合わせて利用すると香りが良くなるでしょう。

ホップの注意事項

  • 妊娠中の利用は控えましょう。
  • うつ病の傾向がある方や鎮静剤を服用している方は利用を避けましょう。
  • エストロゲン依存性腫瘍のある方やエストロゲン補充療法を受けている方は使用出来ません。

ハーブティー

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投稿日:2015年10月26日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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