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スイートマジョラム
ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介

冷え性やストレス性の心身不調にオススメの「長寿のハーブ」

優れたリラックス効果が期待されるスイートマジョラムはストレス性の不調や不眠などによく利用されています。体を温める働きやお腹の調子を整える働きから、冷え性や疲労感が抜けない方、胃腸がモヤモヤしているような場合にも役立ちます。近年は抗酸化・抗糖化作用が報告され、古くから「長寿のハーブ」と言われていた老化防止効果にも注目。

画像:スイートマジョラム(Marjoram)

 

スイートマジョラムについて

植物紹介:スイートマジョラム

「肉のハーブ」として、ソーセージなどの肉料理に用いられることでも知られているマジョラム。シソ科ハナハッカ属に属し、オレガノの近縁種になります。オレガノは別名別名ワイルド・マジョラムとも呼ばれているほか「マジョラム」が付く近縁種がいくつもありますし、広義(総称)としてはマジョラムをオレガノと呼ぶ場合もあり、紛らわしいために「スイートマジョラム」と区別して呼ぶのが一般的です。

スイートマジョラムは地中海沿岸の原産で、古代ギリシア時代には既に栽培が行われていた歴史の古いハーブです。主に強壮剤として利用されていたようです。古代エジプトにも伝えられ、防腐剤としてミイラ作成にも使用されています。古代ギリシアやローマでは「幸運をもたらすハーブ」とも考えられ、結婚式の花冠としても利用されていたようです。

ギリシア神話では愛と美の女神アフロディーテが香りのない花を哀れんで触れったところ芳香を放つようになったという伝説がありますし、ローマ神話でも女神ヴィーナスと関係する逸話があります。古代エジプトでは「オシリスの神秘の植物」と呼ばれており、どの文明においても力のある植物と考えられていたことがうかがえます。

中世になるとイギリスへと伝えられ、ホップが用いられるようになるまではビールの原料(苦味成分)として利用されていたほか、乾燥ハーブの香りを吸い込むと健康に良いとも言われ親しまれるようになります。
ちなみにマジョラムという呼び名はラテン語の「major(より大きい)」という意味の言葉が語源とされており、古くは寿命を伸ばす(長寿になる)ハーブと考えられていたとする説が有力。現在でも抗酸化・抗糖化・認知症予防など長寿への鍵となる働きが期待されています。

基本データ

通称
マジョラム(Marjoram)
別名
茉夭刺那(マヨラナ)、マージョラム、馬郁蘭(バイクラン)
学名
Origanum majorana
科名/種類
シソ科ハナハッカ属/多年草
花言葉
常に幸福、赤面、恥じらい
誕生花
11月29日
使用部位
葉、茎
代表成分
精油(モチール、カルバクロール、オリガネン)、フラボノイド、タンニン、苦味質、樹脂
代表効果
消化促進、食欲増進、強壮、利尿、鎮静、安眠、鎮痙、血行促進、加温、抗酸化、去痰
こんな時に
消化不良、食欲不振、精神安定、不眠症、緊張性頭痛、ストレス性症状、咳、気管支炎
おすすめ利用法
ハーブティー、バーバルバス、ハーブチンキ、浸出油、精油、料理用ハーブ(香辛料)
ハーブティーの味
少し苦味とスパイシーさがあるが、すっきりとした後味
カフェインの有無
ノンカフェイン

スイートマジョラムの栄養・成分・期待できる効果

スイートマジョラムティー

体を温める・体を整える

スイートマジョラムは体を温めるためによく利用されているハーブです。その他にも様々な働きがあるとされていますが、この体を温める働きがその他の働きの効果を倍増させているとも言えるでしょう。

消化機能サポート

粘液質、苦味質、タンニンなど胃腸保護・機能改善に役立つ成分を含むスイートマジョラムティーは食前に飲むと食欲増進、食後に飲むと消化促進に役立つと言われています。食欲がないときや胸焼けがするときにはペパーミントレモンバーベナとブレンドすると良いでしょう。

体を温める働きと合わせて消化器系全体の機能向上にも役立つと考えられています。胃腸内にガスが溜まってお腹が張る・苦しいときや下痢・便秘などの改善用としても用いられています。ホットで飲むと血行促進にも役立ち、老廃物の排泄を促したり、むくみ解消にも有効と考えられています。


風邪予防・咳に

スイートマジョラムに含まれる精油成分(芳香成分)には優れた抗菌・抗ウィルス作用や免疫力向上作用があると考えられています。体を温める作用と合わせて特に冬場の風邪・インフルエンザ対策として有効とされていますし、去痰作用や鎮痙作用もあることから咳が出るときや気管支炎のケアなどにも役立ちます。


精神面への働きかけ

ストレスの緩和に

スイートマジョラムティーは神経を鎮める働きがあり、ストレスや緊張で参ってしまった心を癒し、リラックスするためのお茶としても親しまれています。精神的に疲れていると感じるときや、情緒不安定な時に飲むと気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。イライラ・焦燥感・不安感・抑うつなどアップダウンどちらに対しても有効とされています。

精神的なストレスや疲労感を改善することからストレスに起因する肉体面の症状改善にも有効とされています。血行促進や鎮痛作用などと相乗して胃痛や腹痛、頭痛、肩こり、便秘などの緩和に高い効果が期待出来るでしょう。PMS(月経前症候群)や更年期障害など、女性の心と体の不調のケアにも用いられています。


不眠改善・安眠に

リラックス効果と体を温める働きに優れたスイートマジョラムはお休み前のナイトティーとしても役立ってくれます。冷え性の方やストレス・不安などで目が冴えて寝付けないタイプの方にも適しています。安眠用にはリンデンフラワーラベンダーとのブレンドもオススメです。

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そのほか期待される作用

痛みの緩和

スイートマジョラムは体を温める働きのほか、鎮痛作用や麻酔作用があると言われています。そのため筋肉痛や頭痛、歯痛の緩和に役立つと考えられていますし、冷えによって悪化している痛み(生理痛・リウマチ痛・関節痛)などの緩和にも高い効果が期待されています。


老化防止・認知症予防

抗酸化作用のあるカルバクロールやβ-カロテンを含んでいるスイートマジョラムは抗酸化作用が期待できるハーブでもあります。また実験では抗糖化作用があることや、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用があることが報告されており、認知症予防や酸化・糖化による老化防止などに効果が期待されています。

アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。精油の経口摂取は出来ません。

スイートマジョラム精油の心身への効果

心への作用

スイート・マージョラムは「心を温める精油」と呼ばれるように、穏やかで優しい気持ちに導いてくれる精油です。鎮静作用が強く強ばった心と体をリラックスさせてくれますし、気持ちをゆったりとさせることで安眠用としても役立ちます。心地よい眠りへと導く精油としてはラベンダー、カモミールに並ぶ存在と言われています。

頭をスッキリとクリアにする働きもあると言われていますので、悶々と心配事ばかり思い浮かぶときや、理由もわからずイライラするなど感情のコントロールが取れない時にも適しています。PMS(月経前症候群)や更年期障害のメンタル不調にも用いられます。


体への作用

スイートマジョラムの精油は数あるエッセンシャルオイルの中で体を温める働きNo.1とも言われるほど高い加温作用を持っています。血行促進作用もありますので冷え性やむくみのケアに有効とされているほか、冷え・血行不良から起こる肩こりや腰痛などの緩和にも用いられています。

また鎮痙・鎮痛作用があり、直接的な痛みの緩和にも役立つと考えられることから、筋肉痛や関節痛・頭痛・偏頭痛など様々な痛みの改善にも利用されています。マジョラムティー同様に消化器系への働きかけにも優れていますし、血行促進作用、鎮痙・鎮痛作用、精神面での鎮静作用(リラックス効果)と複合することにより消化不良や下痢、便秘からストレス性の胃痙攣まで幅広いお腹の不調改善に役立つと言われています。

ハーブティーの場合ですと通経作用(月経を促す働き)についてはある・なし両説がありますが、スイートマジョラム精油は通経作用があるとされています(※ハーブティーでは微量であった成分が濃縮しているためと考えられる)。そのため月経不順の改善、鎮軽・鎮痛作用や血行促進作用と合わせて生理痛や生理前・生理中のイライラなど精神的不快感の緩和にも有効とされています。


外用薬がわりに

マジョラムは血行促進作用があるため、傷跡・打ち身・内出血・筋肉痛・関節痛などの改善にも利用されています。外用薬がわりに利用する場合は精油を希釈した蒸留水やオイルの塗布が主ですが、ペルペス、白癬(水虫)、カンジダ症などの真菌感染症にはドライハーブを粉末状にしたものをペースト状に練り塗布すると良いとする説もあります。


スキンケアに

マジョラムの血行促進作用はくすみの解消にも役立ちます。目の下にクマが出来やすい方はフェイスマッサージオイルに合わせて利用してみるのもオススメです。
また血液と同時に酸素・栄養素が充分に肌に行き渡るようになることで、肌の新陳代謝向上(ターンオーバー正常化)や栄養不足による乾燥・小じわなどの予防・改善にも効果が期待出来ます。


ハーバルバスに

スイートマジョラムのハーブや精油を使って入浴すると、体を温める働きと精神安定(リラックス)作用の向上、風邪などの感染症予防などの効果が期待出来ます。血行促進や保温作用によって体がポカポカになりますし、ゆったりリラックスできるので安眠・快眠にも役立ってくれるでしょう。

スイートマジョラムの注意事項

  • 妊娠中・授乳中の方、小さい子供への利用は避けましょう。
  • 心臓疾患や障害のある方は使用量に注意してください。
  • (特に精油の場合)運転中など集中力が必要な場面での利用は控え、低血圧の方も使用量に注意してください。

ハーブティー

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投稿日:2016年1月7日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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