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バレリアン

不眠や神経過敏と感じる方におすすめ

高いリラックス効果や睡眠導入作用が古くから知られ、「神様の睡眠薬」などと呼ばれたこともあるバレリアン。精神安定に関わるGABAを活性化させるとして現代でも注目を集めています。情緒不安定さや不眠、心因性の体調不良以外に生理痛の緩和効果も報告されています。PMSや更年期など女性特有の不調緩和にも適しています。

画像:バレリアン

 

バレリアンについて

基本データ

通称
バレリアン(Valerian)
学名
Valeriana officinalis
別名
セイヨウカノコソウ(西洋鹿子草)、コモンバレリアン(Common Valerian)、吉草(キッソウ)、纈草(ケッソウ)
花言葉
親切、親実の愛、適応力、気さく
誕生花
7月11日、8月14・16日
科名/種類
オミナエシ科カノコソウ属/多年草
使用部位
根、根茎
代表効果
去痰、駆風、精神安定、鎮痙、鎮静、鎮痛、利尿
こんな時に
不眠、ヒステリー、ストレス、精神不安、自律神経失調症、過敏性腸症候群、頭痛・偏頭痛、肩こり、むくみ、生理痛、月経前症候群(PMS)、更年期障害
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーブチンキ
ハーブティーの味
独特の鼻をつく強い香りがあり、味も苦味が強い

植物紹介

バレリアンはオミナエシ科カノコソウ属の植物で、西ヨーロッパが原産です。和名ではセイヨウカノコソウと呼ばれており、広義では同様に「バレリアン」と呼ばれますが、日本に自生しているカノコソウやツルカノコソウとは別種なので自分で栽培・採取する場合は注意が必要です。

バレリアンは紀元前、古代ギリシアでは既に神経の高ぶりを抑え、眠りに導くハーブとして向精神薬・睡眠薬のように用いられていたことが分かっています。中世ヨーロッパでは「オールヒール(全てが治る)」ハーブや「神様の睡眠薬」とも呼ばれました。第一次世界大戦では兵士の戦争精神症の治療に用いられていたという話もあります。

日本にも江戸時代後期に伝来し、明治に発行された第一改正日本薬局方に「カノコソウ(吉根草)」として収録されます。第二次世界大戦前までは精神・神経疾患に用いる鎮静剤として利用されていたようです。(※現在は国産カノコソウのみ)

英名のバレリアン(Valerian)や学名のValerianaはラテン語の「valēre(強くある・健康になる)」が語源と考えられており、種子名officinalisも薬用に用いられることを表しています。ドイツなどの欧州では伝統的医薬品(THMPD)として承認されています。

バレリアンの栄養・成分・期待できる効果

バレリアンティー

精神安定に

バレリアンは古くから不眠症や不安神経症の治療に用いられてきた歴史のあるハーブです。硫黄のような独特の臭気の元となるバレポトリエートなどのモノテルペン類やアルカロイドなどの複合作用によって、精神の鎮静・安定に高い効果を発揮します。

精神を落ち着かせる

バレリアンは脳内の神経伝達物質で神経を鎮める働きを持つGABA(ギャバ)の代謝に作用し中枢神経に働きかけることで、GABAの働きを高める事が分かっています。結果ストレスを緩和させリラックス状態へと導くため、不安・苛立ち・神経過敏などの解消に役立ってくれます。

バレリアンは苦手な方が多い腐敗臭とも言われる強い香りを放ちますが、ヒステリーなど精神が逆立っているような状態の時にはこの臭気が無性に良い香りに感じるとも言われています。

不眠症の緩和に

バレリアンは紀元前、古代ギリシアから不眠症の改善に役立つことが知られており、現在もドイツなどでは睡眠の質を改善するとして不眠症対策の医療用ハーブとして用いられています。睡眠薬のように翌朝のだるさ・寝起きの悪さが出にくいのも大きなメリットでしょう。

バレリアンの不眠解消への仕組みはハッキリと分かっていませんが、GABAの働きを高めることによって興奮し冴えてしまった神経を鎮め、睡眠に適した状態へと導くことが大きく関係していると考えられています。複数の臨床試験においても睡眠改善に有効であるという報告がなされており、不眠改善への有用性は高いと考えられます。

用量用法を守れば安全で継続的な効果が得られるとされていますが、過剰摂取による副作用や長期服用による習慣性が報告されていますので、継続して飲む場合はパッションフラワーラベンダージャーマンカモミールなどの方が安心です。

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その他

ストレス性の体の不調に

バレリアンのストレスの緩和や神経強壮作用から神経性の頭痛や高血圧などの緩和にも有効です。また鎮静・鎮痙作用と合わせて過敏性腸症候群やストレス性の胃痛、肩こり、体の強張りなどの緩和にも効果が期待出来るでしょう。
心臓への血流をサポートする働きもありますので、ストレス性の動悸を鎮めるのにも役立ちます。

女性特有の不調に

女子学生100人にプラセボ(偽薬)とバレリアン抽出物をランダムに投与した結果、バレリアンを投与された女性の方が痛みの重症度が減少したとの報告がなされており、バレリアンの鎮痛・鎮痙などの働きは生理痛の緩和にも有効と考えられています。

リラックス状態へと導き精神状態を整えてくれることや、体の強張り・痛みなどを緩和することから更年期障害や月経前症候群(PMS)の症状緩和にも役立つと考えられています。特にイライラしやすい方や神経過敏気味になる方などに役立つでしょう。

外用(飲食以外)で期待できる効果

傷・炎症に

傷口や潰瘍、湿疹の局所的な治療に利用されることもありますが、刺激があり逆に炎症を起こす可能性もあります。専門家の指導がない場合の外用はおすすめできません。

バレリアンの注意事項

  • 妊娠中の方、お子様、肝機能疾患がある方は利用を避けましょう。
  • 睡眠薬・抗うつ薬・アルコールとの併用は出来ません。
  • 過剰摂取は頭痛、動悸、麻痺を起こす場合があります。長期使用は常習癖がつく可能性も指摘されていますので、多量・長期にわたっての使用は控えてください。

ハーブティー

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投稿日:2015年8月30日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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