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マーシュマロウ
ハーブティと期待される効果効能紹介

胃腸・呼吸器・肌の粘膜を守る粘液質で健康維持

マーシュマロウは優れた粘膜保護作用があるハーブです。喉・呼吸器の保護はもちろんのこと、鎮痛作用や便通を整える働きと合わせて消化器系の不調や炎症にも高い効果が期待できます。保護・保湿・殺菌・抗炎症などの働きからスキンケアにも有用で乾燥肌や肌荒れ対策から、傷・火傷のケアにも活用できます。

 

マーシュマロウについて

植物紹介:マーシュマロウ

マーシュマロウはヨーロッパ、中央アジアが原産のハーブで、湿地(Marsh)に生える葵(mallow)が名前の由来です。花の色が薄いことから和名は薄紅立葵、そのほかにホワイトマローとも呼ばれています。マロウ・ブルーなどと似た名前ですが、マロウブルーやコモンマロウはゼニアオイ(Malva)属に分類されるため近縁種と言うほど近くはありません。

マロウの仲間は千種以上ありますが、マーシュマロウはその中でも強い薬効を持つ種とされ、花にも葉にも根にもすべて薬効がある植物と言われています。特に粘液質を豊富に含む根部分は優れた薬効があり、食用としては花・葉・根など全草余すところなく利用されますが、ハーブとしては粘液質の多いルート(根)のみを使用したものが多いです。

名前が似ているお菓子のマシュマロは昔、マーシュマロウの根から取れるデンプンを材料にしていたため「マシュマロ」と命名されたこともよく知られています。喉やお腹を労わるために作られたお菓子なのだとか。近年日本では四角い形をしたフランス菓子「ギモーヴ」が話題になりましたが、ギモーヴもマーシュマロウのフランス語であるguimauveが由来です。

古代エジプトの王族はマーシュマロウの根をすりつぶし喉の薬にしていたとも言われ、紀元前から利用されていたハーブです。またヨーロッパでも古代ギリシア・ローマ時代から用いられ、現在に至るまで伝統医学で利用され続けています。マーシュマロウの属名のAlthaeaはギリシャ語で「治療する」という意味に由来し、種子名のofficinalisも「薬用」を意味しているます。この学名からも薬草として重要な位置付けであることがうかがえます。

基本データ

通称
マーシュマロウ(Marsh mallow)
別名
薄紅立葵(ウスベニタチアオイ)、天鵞絨葵(ビロードアオイ)、ホワイトマロー
学名
Althaea officinalis
科名/種類
アオイ科タチアオイ属/多年草
花言葉
恩恵、慈善、優しさ、説得
誕生花
2月22日、6月23日
代表成分
粘液質、ペクチン、フラボノイド類(クエルシトリン、ケンフェロールなど)、精油(クマリンなど)、タンニン、フェノール酸
使用部位
代表効果
粘膜保護、鎮痛、創傷治癒、消毒、抗炎症、去痰、鎮咳、利尿、便通促進、免疫賦活
こんな時に
口内・喉の粘膜炎症、胃腸不調、胸焼け、便秘、尿道炎、膀胱炎、(外用)皮膚炎、湿疹、ニキビ、火傷、口内炎、虫刺され
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、湿布、スチーム吸引、手作り化粧品、食用(花・若葉・根)
ハーブティーの味
ほぼ無臭、ほのかな甘味と葛湯のようなとろみがある
カフェインの有無
ノンカフェイン

マーシュマロウの栄養・成分・期待できる効果

マーシュマロウティー

粘膜の痛みや炎症による不調に

マーシュマロウの代表的な働き・成分と言えるのが「粘液質による粘膜の保護」。ハーブティーを作った時に出る粘り気の元となる成分で、ガラクタンやアラバンなどの多糖類から成っています。

胃腸の保護に

マーシュマロウに含まれている粘液質は傷ついた粘膜を保護し、再生を助ける働きがあります。暴飲暴食やストレスなどでダメージを受けやすい胃腸の保護に役立ちますし、鎮痛作用もあるため胃炎や胃潰瘍など痛みを伴う炎症にも有効とされています。

胃腸に使用する際は水出しすることでより粘液質を多く抽出でき、より高い効果が期待出来ると言われています。胃腸の働きが落ちている時にはペパーミント、胃痛や胃炎にはカモミールなどとブレンドして利用しても良いでしょう。

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便秘・下痢の改善に

マーシュマロウの粘液質には下痢で傷ついた粘膜を保護し修復を促進する働き、潤滑剤として排便をスムーズに行わせる働きがあると考えられています。加えてマーシュマロウには便の固さを調節するペクチン(水溶性食物繊維)や下痢止めとして利用されるタンニンも含まれているため、下痢と便秘どちらに対しても有効です。

また荒れてしまった腸の粘膜を保護する事から腸内環境の改善にも効果が期待できますし、ペクチンは腸内の善玉菌のエサとなって善玉菌を活性化させる働きがあります。腸の状態や腸内フローラを整えることで便秘をしやすい・下痢をしやすい体質の改善にも効果が期待出来るでしょう。


喉の炎症に

マーシュマロウの粘膜保護作用は消化器に限ったものではなく、呼吸器系の不調にも有効です。古代エジプト時代からお菓子のマシュマロまで、喉の調子を整えるハーブとして長い間利用されてきました。

喉のイガイガや声枯れなどの不快感はもちろんのこと、咳・気管支炎などの緩和にも役立ちます。また口内の粘膜にも働くため口内炎のケアとしても役立ってくれます。胃腸の保護作用と合わせて飲み会やカラオケなどが重なる忘年会や歓送迎会シーズンにも心強い味方になってくれるでしょう。


そのほかの働き

感染症・花粉症予防に

直接的な免疫系への働きかけはないものの、マーシュマロウは体内の粘膜を保護・修復することでウィルスの侵入を防ぐ働きがあります。腸内粘膜保護から腸内環境が改善なされることによる免疫力向上にも効果が期待出来ます。

また粘液質には殺菌や消毒作用もあると考えられていますから、インフルエンザシーズンや風邪予防にも活用できるでしょう。花粉症の予防や緩和にも効果が期待できます。風邪・インフルエンザ予防ならエルダーフラワー、花粉症対策ならネトルとのブレンドもオススメです。


むくみ・尿路トラブルに

マーシュマロウには「アスパラギン」が含まれています。アスパラギンには排尿を促進させる利尿効果がありむくみの解消に役立つほか、粘液質の粘膜保護作用と合わせて尿道炎、膀胱炎、尿路結石の防止などにも効果が期待出来ます。

外用(飲食以外)で期待できる効果

口腔・喉のケアに

マーシュマロウはハーブティーとして飲むだけでも口内炎や歯茎に対して有効と言われていますが、マウスウォッシュとして利用するとより高い効果が期待できます。また喉の痛みや不快感が強い時にもうがい薬代わりに利用出来ます。市販のもののように清涼感はありませんが喉にしみる感じが少ないため、強いうがい薬が苦手な方にも適しています。


スキンケアに

マーシュマロウの粘液質には皮膚の保護作用や保湿作用があり、肌に潤いを与えて硬くなった皮膚を軟化させる働きがあります。殺菌作用や炎症を鎮める働きなども期待できますから、肌荒れ・乾燥対策として日々のスキンケアにも利用出来ます。マーシュマロウ抽出成分は基礎化粧品やメイクアップ用品などにも広く配合されています。

スキンケア用として以外には、湿疹などの皮膚炎症・火傷に対してハーブティー湿布やパップとしても利用されています。

マーシュマロウの注意事項

  • 医薬品などと同時に摂取すると体内への吸収を遅くしてしまう可能性があります。前後2時間程度は使用を避け、時間をあけて飲むようにすると良いでしょう。

ハーブティー

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投稿日:2015年11月27日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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