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オレンジフラワー
ハーブティーと期待される効果効能紹介

不眠・冷え性・月経トラブルなどストレスの多い女性に

ビターオレンジ(橙)の花であるオレンジフラワーはフローラル系と柑橘系の混じった優しく癒される香りが特徴。ストレス・精神的不調改善に役立つ、女性ホルモンのバランスを整えたり、血液循環を整えて冷え性の改善などにも効果が期待出来ます。寝る前にハーブティーやハーブバスとして利用することでリラックス・安眠に役立つほか、美肌効果がも期待できる女性に嬉しいハーブ。

画像:オレンジブロッサム/ネロリフラワー

 

オレンジフラワーについて

植物紹介:オレンジフラワー(オレンジブロッサム)

オレンジフラワーもしくはオレンジフラワーという名前の通り、オレンジの花を乾燥させたハーブです。オレンジピールの場合はフルーツとして親しまれている甘味の強いスイートオレンジ(甘橙、学名:Citrus sinensis)を利用することもありますが、ハーブティーにしろ精油にしろ「花」部分を用いる場合にはビターオレンジ(橙、学名:Citrus aurantium)を利用することが多いです。

オレンジやレモンなどの柑橘類の原種はヒマラヤが原産とされ、東と西に伝播しながらそれぞれの種へと変容していたったと考えられています。ヨーロッパでは神話でゼウスが結婚する際にヘラにオレンジの花を贈ったと言われています。繁栄と多産のシンボルでもあり、花嫁の髪飾りやウェディングブーケなど結婚式の花としても大切にされてきました。

オレンジフラワーの精油が「ネロリ」と呼ばれるようになったのは、17世紀に「ネーロラの公妃」と呼ばれたイタリアのアンナ・マリア妃がビターオレンジの花の精油を愛用したことに起因しています。当時は男女ともに手袋に香りを付けることが流行っており、彼女がビターオレンジの花の香りをつけた「ネロリの手袋」を真似る人が続出したのだとか。

日本にも垂仁天皇~景行天皇の頃(紀元1世紀頃と推定される)に伝えられたと『古事記』に記載されていることから、かなり古い時代から渡来していたと推測されています。皮が黄金色になること・名前の橙(ダイダイ)が「代々」に通じることから、縁起が良い果物と考えられ鏡餅などお正月の飾りとしても定着しています。ちなみに俳句で「橙」は新年の季語とされています。

基本データ

通称
オレンジフラワー(Orange flowers)
別名
橙(ダイダイ)、オレンジブロッサム(Orange Blossom)、ネロリフラワー(Neroli flowers)、ビターオレンジ(Bitter orange)
学名
Citrus aurantium
科名/種類
ミカン科ミカン属/常緑小高木
花言葉
相思相愛、寛大、慈愛、結婚
誕生花
1月27日、9月7・24日
使用部位
代表成分
精油(リナロール、酢酸リナロール、ネロリドール、ゲラニオールなど)、フラボノイド類、苦味質
代表効果
抗うつ、抗不安、鎮静、緩和、血糖値降下、駆風 消化促進、健胃、利尿、去痰、抗炎症、殺菌、真菌感染予防、抗酸化
こんな時に
不眠、軽度の抑鬱症状、情緒不安定、ショック、緊張性頭痛、ストレス性の下痢、便秘、膨満感、血行不良、肌荒れ、老化
おすすめ利用法
ハーブティー、ハーバルバス、ハーブチンキ、手作り化粧品、精油
ハーブティーの味
香りは甘さと柑橘系の爽やかさがあり、味は微かに苦味があるが穏やか
カフェインの有無
ノンカフェイン

オレンジフラワーの栄養・成分・期待できる効果

オレンジフラワーティー

精神面への働き

リラックス・精神安定

オレンジフラワーには酢酸リナリル、リナロールなど鎮静作用を持つ芳香成分が含まれています。そのためオレンジフラワーティーはショック・抑鬱症状・イライラ・ヒステリーなど情緒不安定な状態を落ち着ける働きに優れています。そのほかにセロトニン分泌を促進する働きがあるとする説もあります。気分の落ち込みが強い時にはセントジョーンズワートとのブレンドもオススメです。

ただし鎮静作用が強いため集中力が必要なシーンで飲むハーブティーとしては適していません。不安や緊張を解し、ストレスで疲れた心を癒してくれるハーブと言われていますから、お休みの日や就寝前のリラックスタイムなどに飲むようにすると良いでしょう。


月経関係の情緒不安定に

オレンジフラワーの香りには鎮静・抗うつ・抗不安など精神状態のサポートに加え、「ネロリドール」という女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きを持つ成分が含まれています。ネロリドールがホルモンバランスを整えること、精神安定に役立つことから更年期障害やPMS(月経前症候群)の緩和にも有効と考えられています。

更年期・生理前後にイライラ・落ち込みなど精神状態への影響が強い方はオレンジフラワー同様に鎮静作用とホルモンバランスを整える作用を持つセージローズ、ジャスミンなどとブレンドすることで相乗効果が期待出来ます。


睡眠トラブルに

オレンジフラワーに含まれている精油成分(芳香成分)の酢酸リナリルはラベンダーやベルガモットなどにも含まれている成分で、交感神経の興奮を鎮めることで高い鎮静作用をもたらすと考えられています。

ストレス性の不眠はもちろんですが、オレンジフラワーの場合はネロリドールの働きから月経周期の乱れ・ホルモンバランス変動などから起こる不眠の改善にも高い効果が期待出来ます。不眠症を和らげるブレンドティーとしてリンデンカモミールなどとブレンドして用いられることも多いハーブです。


肉体面への働き

血行不良・冷え性に

オレンジフラワーティーには抗酸化作用や血管増強作用のあるフラボノイド配糖体(ヘスペリジンやナリンギン)が含まれています。抗酸化作用により血中の過酸化脂質を抑制し血液をサラサラにする働き・血管をしなやかに保つ働きから、血流の改善効果があるとされています。

血行が良くなることで冷え性・肩こり・頭痛・筋肉痛などの改善が期待出来ますし、脳梗塞や心筋梗塞などの生活習慣病リスク低減なども期待出来ます。副次的にではありますが血液循環がスムーズに行われやすくなることでむくみの予防や代謝アップなどにも効果が期待できるでしょう。


消化器系のサポート

オレンジフラワーティーは健胃・消化促進作用など消化器系の不調改善にも有効とされています。胃腸機能のサポートに役立つ成分が多いというよりは、精神面への働きかけや血行促進作用によるものが大きいと考えられます。直接的な胃腸への刺激が少ないので、便秘・下痢など症状を問わずに用いることができます。

抗ストレス・リラックス効果が強いので消化器系トラブルでも特に神経性(ストレス性)の食欲不振・下痢などの改善に役立つでしょう。同系統のオレンジピールのと相性はもちろんのこと、レモンバームペパーミントなどと組み合わせて利用するのもオススメです。

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そのほか期待される作用

抗酸化物質を含むオレンジフラワーティーは、血液をサラサラにして体内循環を良くすることから強壮効果やデトックス効果があると考えられています。また抗酸化作用により体内だけではなく肌のダメージを防ぐ働きもありますし、ストレスを軽減してくれることから肌荒れ予防など美容面への効果も期待されています。

アロマなど外用(飲食以外)で期待できる効果

浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。精油の経口摂取は出来ません。

ネロリ精油の心身への効果

ハーブとして用いる場合はオレンジフラワーもしくはオレンジブロッサムと呼ぶのが一般的ですが、ビターオレンジの花から水蒸気蒸留法で抽出した精油は「ネロリ」、溶剤抽出されたものを「オレンジフラワー・アブソリュート」と呼び分けるのが一般的です。

ネロリの精油はフローラル系に属しますが、甘さの中に柑橘系の爽やかさを含んだややライトで繊細な香りを持ちます。フローラル特有の甘さやパウダリー感の少ないため、ブレンドしやすく万人受けする香りと言えるでしょう。ジャスミンやローズと並ぶ高級香料としても用いられています。

心への作用

ハーブティーよりも精油成分の濃度が高いネロリ精油は「天然の精神安定剤」と呼ばれることもあるほど優れた精神面への働きかけがあると考えられています。
鎮静作用により交感神経の興奮を抑えてリラックス状態へと導いてくれますし、ネロリの陶酔感をもたらす香りにはセロトニン分泌を促進する作用があるとする説もあります。イライラ・不安・抑鬱などネガティブな感情を和らげ、優しさや幸福感を取り戻す手助けをしてくれるでしょう。

加えて神経強壮作用やネロリドールによるホルモン分泌もあることから、更年期障害・生理前のイライラ、不安、落ち込み、涙もろさなどの緩和にも効果が期待できますし、ストレス・緊張渦中にあるときに心を強く保つサポートにもなります。不眠、特に抑うつによる睡眠障害にも有効とされています。
ネロリは幅広い精神面の不調や不快感に対応できる精油です。


体への作用

精神面への働きかけに優れたネロリの精油は、ストレスが起因と考えられるあらゆる体の不調改善に効果が期待出来ます。交感神経系を鎮静させ自律神経のバランスを整えるとされていますので自律神経失調症の改善にも役立ってくれるでしょう。また血液循環を促す作用があるため頭痛・肩こり・冷え性・体の強張りなどの改善にも有効とされています。

女性ホルモンのエストロゲンと似た働きを持つと考えられるネロリドールの作用によって、生理不順などの月経トラブル、月経前症候群(PMS)や更年期障害など女性領域への働きかけにも優れた効果が期待出来ます。リラックス効果が高いため、特に女性ホルモンバランスの乱れから起こる精神的症状に役立ちます。


スキンケアに

オレンジフラワー(ネロリ)は高い保湿作用と収斂作用があるされ、コラーゲン生成合成促進や肌の新陳代謝向上などにも効果が期待されています。シミやシワが気になる成熟肌のケアからニキビ予防まで幅広いスキンケアに活用されています。

スキンケアに用いる場合は精油ではなく芳香蒸留水(フローラルウォーター)を用いる方が皮膚刺激が少ないため多く利用されています。フローラルウォーターの場合は希釈せず、そのまま化粧水として利用できます。そのほかにネロリ精油を希釈して用いる・ハーブティーを化粧水代わりにする・チンキを手作り化粧品に配合するなど、様々にオレンジフラワーは利用されています。


ハーブバスに

ビターオレンジの生花を浮かべられなくてもドライハーブや精油でネロリ入浴を行うことができます。効能としてはストレス緩和やリラックス効果、快眠効果、シミ・シワ・乾燥肌予防などの美肌効果、血行促進による保温効果、デオドラント効果などがあると考えられています。

ティーやアロマ同様に香りの効果から、集中力を必要とする場面には向かないので朝風呂などには利用せず、就寝前にゆったりと半身浴をする際などに適しています。

オレンジフラワーの注意事項

  • 妊娠中・授乳中の使用は避けましょう。
  • 吐き気を伴うような偏頭痛時・関節炎の方は飲用を避けましょう。
  • 香りが抜けやすいため、開封後は早めに使い切るようにしましょう。
  • 精油は集中力が必要な場面での利用・アルコール摂取と同時期の使用は控えてください。

ハーブティー

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投稿日:2016年3月12日
更新日:
制作:ボタニカル♪ラブ

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